足回りカスタム計画その9・リアスプリングをワンオフ
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
現状、足回りに対しては特に不満のない状態にある。車高も望み通りの高さ、乗り心地も大して悪くない。唯一、トルクロッドが排気管にヒットするくらいか…
しかしひとつだけ、大きな問題がある。それは「リアスプリングをカットしている」と言うこと。乗っている分には別に問題は感じないが、今年は車検があるのだ。このままショップに出して、車検でバネカットを指摘されてしまうとショップに多大な迷惑を掛ける事になる。
かと言って、車検のたびにスプリング交換など対策して車検を通してもらうのは大変だし、繰り返し作業コストの無駄も嵩む。
ではいっそのこと、車検適合するスプリングを新しく調達した方が良いのではないか。そうすれば一度の作業コストで済むし、バネカットしてると言う後ろめたさも無くなってスッキリする。
2
ボルボ240のリアスプリングは外径5インチと言うサイズ、このサイズのスプリングを入手するなら海外から調達となる。しかし折からの円安、輸入関税そして輸送費の上昇で、スプリングを買うだけで5万円くらいになるのだ。正直高過ぎる…🥺なんとか国内で調達出来ないか。
そうこう調べているうちに、バネのカスタムオーダーと言う選択肢に行き着いた。ワンオフは正直ハードルがめっちゃ高いと思い込んでいたのだが、実際はサスペンション用ばねを製作している会社は沢山あり、そして個人でも気軽にメールでオーダーをかける事が出来る。何より1本1万円〜と、価格も高くない。そこで自分もバネ会社にメールを送り、見積もって貰ったところ、海外から買うより全然安かったのでGOサインを出した。以前にアイバッハのスプリングを試した経験が幸いして、ばねの設計自体は非常にスムーズに進んだ。
3
待つ事40日ほど、遂にスプリングが届いた。仕上がりも非常に良く、如何にも乗り心地が良さそう笑。指定のレートより僅かに固めだが、公差の範囲内であり無問題。
結果的にはアイバッハのスプリングを3センチほど短くした様なスペックとなっている。
4
早速バネ交換に入る。ジャッキでデフ部分を持ち上げてリア車軸を上げ、ジャッキポイントにウマを掛ける。確実にウマが掛かっているのを十分に確認しながらジャッキを下げる。
車高を下げているので油圧ジャッキのレバーが上げ下げし難く、ジャッキアップがなかなか進まない😅
5
タイヤを外す。バネカットしたメルヴェの赤いスプリングが見える。ここからショックを外せば、リアトレーリングアームが下がり、スプリングがフリーになって外す事が出来る。
通常、ショックを外す時は下側のボルトを外すのが定石だが、上側の方がアクセスが簡単なので今回は上を外す。
6
しかしここで問題発生…このボルトなんと18ミリだった。よくセットで揃えているソケットは17、19ミリで、18ミリはイレギュラーなサイズだ。
19ミリで何とか外せるか?ボルトを舐めそうで無理でした。潔く諦めて、タイヤを装着し直してウマから降ろし、ホームセンターへ18ミリソケットを探す旅へ。
7
近所のコー◯ンには18ミリは置いてなく、次のグッ◯イでようやく見つけました。念の為ディープソケットを購入。ようやく作業に戻れます。
8
再度ウマを掛け、タイヤを外し、ショック上側のボルトを外します。バカみたいに固いので渾身の力で回します。わざわざ18ミリソケットを買いに走ったのは正解だった。無事にボルトは回りました。
ボルトが外れたら、油圧ジャッキでトレーリングアームを少しだけ持ち上げ、ショックへの荷重をフリーにします。そして力いっぱいショックを引っ張り、ボルトから外します(結構な力がいる)
この状態でジャッキを降ろすとトレーリングアームがぶらんと下がり、スプリングが完全にフリーになって外せます。
9
外したメルヴェのスプリング。君も乗り心地自体は悪くはなかったよ。今までありがとう…☺️
10
バネレートと長さからの予想では、今までより20ミリほど車高が下がる予定なので、あらかじめ30ミリほど車高調を上げておきます。(車高は上げるより下げる方が調整しやすいので…)
11
新しいスプリングをセット。上下に自作のテフロン製スラストシートを挟み込みました(白いやつ)再度ジャッキでトレーリングアームを持ち上げて、今までと逆の工程でショックを取り付けていきます。
12
逆側も基本的に同様の作業になります。ショックの取り付けボルトは、上下ともに規定トルク85Nmとなっています。
後は、タイヤを装着してウマから降ろし、作業終了です。走りながら数日かけて少しずつ車高を整えます。
13
作業終わりに、タイヤを留めるラグナットがひとつ馬鹿になっているのを発見…ボルトのねじ山が潰れたか?
ボルトのオーダーを掛けつつ、取り急ぎ純正ホイール用のラグナットで固定。これじゃ正直まともなトルク掛けられないけど、数日間の応急処置と言う事で汗
14
作業後に下からスプリングの縮み具合を撮影してみた。1G荷重でこの程度縮んでいる。まあ普通に乗る分には、ここから線間密着するほどの入力はないでしょう。
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク