保険屋の審査の間もクルマは出てきませんでした。
審査の間に出てくれば、保険代で修理して乗らなあかんらしいのですが(程度によるけど)、結局出てこず。
待ちに待った3ヶ月目、どうやら審査に通ったらしく、保険が下りるとの通知がはがきで届きました。
と同時に、クルマの名義を保険屋に移すとのこと。
委任状・印鑑証明と共にクルマの鍵を渡しました。
これで完全にあのS15は私の手元から離れてしまいました。
数日後、保険金が振り込まれました。
なんぼ出るんかと思ってたら、ちゃんと買ったときの金額(本体価格)出るんですね。
年式相応の評価額くらいしか出んのかと思ってたら、これにはちょっとうれしかったり。
これでやっと次のクルマを探せます。
サーキット仲間にやっとクルマが買える旨を伝えると、「あんな事故車やのに全額出てよかったやん^^」みたいなことを言われました。
保険金出たのは素直にうれしいですが、あんな事故車でも私にとっては初めての新車で、自分でイジって、ヒーヒー言いながら直して乗ってたクルマなので、複雑な気分でした。
でも気を取り直して、次のクルマを探しだしました。
候補はやっぱFRのターボカー、あとまた走ることを考えるとできればそれなりにパーツのついてるやつが欲しいけど…そうなると中古しかありません。
180SXやR34の25GT-TURBO、100チェイサー…などいろいろ考えましたが、やっぱりS15にもう一度乗りたいと思いました。
残念ながらS15はその年にはもう生産終了になっており、新車では買えなくなっていました。
まあ、最初から中古買うつもりやったのでええんですが。
それなりにイジったやつ…となると普通の店には置いてません。
そうなるとGT系スポーツ車専門店とかになるんですが、事故車に一通りエアロつけて高く売ってたりと、イマイチこうゆうとこは信用なりません。
悩んでると、チームリーダーKさんがEternalを紹介してくれました。
チューニングカー販売もやってくれるとのこと。
ショップの人ならどういったクルマがええか目も利くし、注文どおりのクルマ探してくれると思い、頼みました。
注文内容は、
①S15 Spec-Rで、年式は気にしない
②できれば足回りとデフ入ってるのがええな~
③できれば冷却系も手入ってるのがええな~
④できれば追加メーターもついてるとうれしいな~
でしたw
すると、しばらくして見つけてくれたとの連絡が。
わざわざ家まで見せに持ってきてくれたクルマは…、
DEFENDのエアロを纏った、
ハードチューンのS15でした(゜Д゜;)
まず、上の条件は全て当てはまっていました。
それどころか、エンジンルーム開けるとでっかいカタツムリが。
RHX6(俗にゆうF1タービン)のフルキット(たぶんAPEXの「勇」キット)に強化ポンプにインジェクターと燃料関係も一通り手が入って、F-CON V-Pro(銀でしたが)で制御してるようでした。
エアフロも見当たらないので、Dジェトロ仕様のようです。
追加メーターも、水温・油温・油圧・ブースト・排気温・空燃比…とほとんど全部揃っててえらいにぎやかなコックピット。
冷却系も3層近くあるラジエターにオイルクーラー、水温コントロールのためのVFC…とばっちりでした。
こんだけパワーがあると、駆動系は大丈夫なのか心配になって訊くと、ちゃんとNISMOの強化6速(もちろんクラッチも)まで入ってました(゜Д゜)
足回りは、HKSの車高調(HYPER MAXやったかな?)
うーん、これは金がかかってる…。
とりあえず、そこらを試乗させてもらうことにしました。
エンジンかけるとゲロゲロゆうものの、意外と静か?(前のS15が爆音すぎただけか)
そしてメーター横のABSアイコンが点灯。(タービンキットのせいで、ABSユニットごと外してある)
異様に重いクラッチをそーっとつなごうとすると…エンストw
クラッチが繋がるポイントも異様に奥やな…。
今度は更に慎重にクラッチ操作しながら、そこらの住宅街をのろのろ走る。
第一印象は、なんか低速がスカスカで半クラッチ範囲がほとんどなく、ミッションも入りが硬い。デフはまあ効いてそうやけど…。
「やべー、俺こんなの運転できるんかな」とか思いながらも、今までと全然違うS15にワクワクしてましたw
戻ってきて値段を聞きました。
258万円。
うーん、予算からちょっと足出るけど、現金で買える範囲ではあるな…。
あと、セキュリティシステムがついてるのもポイントでした。
悩んだ末(そうでもないかw)、買うことにしました。
それからは車庫証明を警察に取りにいき、(初の)現金一括払い!
次の月には納車されました。
大喜びで取りに行き、慣れないクラッチに四苦八苦しながら乗って帰りました。
しかし、途中の22号線の信号待ちのときに、ステアリング位置が合わなかったので、コラムを少し上に上げると…エンスト。
あれ?(・ω・;)
キーをひねっても、電源1つ入りません。
頭はパニック。
色々試すも、一向にイグニッションがONになりません。
そうこうしてると、信号は青に。
途端に、立ち往生してる私のクルマに後ろからクラクションの嵐(´Д`;)
幸い、4車線の道やったので、横から次々抜いていきますが、「何やってんだ」みたいな顔で睨まれる始末(-_-;)
とりあえずハザード焚いて、クルマを押しながら路肩へ寄せることに。
これがまた至難の業。
左のレーンもクルマが来るため、怖いのなんの(>_<)(私がいた車線は左から2番目でした)
信号がまた赤になったのを見計らって、交差点までちょっと出て押してると、どこかのクルマの人が降りてきて手伝ってくれました。(TдT) アリガトウ
無事クルマを路肩に寄せ、その後もその人は心配してくれてついててくれましたが、クルマは一向に起動しません。
仕方なく、Eternal社長に泣きつきました。
すると、現場まで来てくれることに。
その間もイグニッションあたりに手を突っ込んでカプラーをいじってましたが、工具がないので、なんともならず。
さっきの親切な人も帰って行き、1人で悪戦苦闘してると社長到着。
最初セキュリティを疑ってバッテリーとか外してみましたが、変化なし。
キーをひねっても電源すらONにならんので、やっぱりイグニッション周りが怪しいと。
調べてもらうと、どうやらセキュリティ関係でイグニッションに二股かましてるメインのカプラーが抜けてたみたい。
はめ込むとエンジン始動。
ステアリングコラムにケーブルが引っ張られて抜けたようでした。
普通カチッとハマるはずやのに、カプラーがイカれてんのかな…。
いやはや一時はどうなることかと思いましたが、なんとか復活。
社長にお礼を言って、その後は無事帰れました。
こうして、5台目の愛車はまたS15 Spec-Rになったのでした。