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ma-tanの"シルバージャパン" [日産 スカイライン]

整備手帳

作業日:2021年6月2日

シリンダヘッドオーバーホール

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 30分以内

1
ソレックスに交換し2年が経過。決して調子が良いと言えるようなエンジン周りではなく、オイル下がりもあり、ショップに御願いし今回ヘッドオーバーホールとなった。今回のメニューは、ヘッド下ろしの各部清掃組み付け、ガスケット交換、バルブシール交換、タイミング&タペット調整、ソレックスキャブ調整である。

一度でプラグホールから内視鏡で確認したピストンとバルブ周辺はかなりデボジットがあったように見えたが、分解清掃し軽く拭き取る程度である程度綺麗になったとのことだった。しリンダにも傷等はなく案外磨耗状態も悪くないとのこと。
2
燃焼室も問題ない。また腰上である各可動部では、ピストン、ピストンリング、シリンダー、カム周りはそれほどダメージがなく、実走行である9000キロ程度であることがわかった。
メーター一回りしてるかと思ったが、L型エンジンを何十回とオーバーホールしたメカニックからのお墨付きを頂いた。

ただ、サージングが起きた形跡が多少あるとのことで、前オーナーだろうと思うがレットゾーンまで引っ張っていた可能性もあるとのことだった。ダメージとしてはそれはほどのものではなく、バルブ取り外して清掃、擦り合わせでコンプレッションも正常であったとのこと。
3
カム周りもとても綺麗である。せっせとeクリーンプラスを投入し、オイル交換時には定期的なフラッシング等によりオイルのスラッジはほとんど見られない。

ガスケット等の消耗品以外、これら全てばらしてからの再組み立てによる復帰を目指す。
4
ただ問題は、このヘッドのエキゾーストポートにあるこのガイドである。

ベテランのメカニックの方も過去の数あるエンジンオーバーホールの経験からも数回しか当たったことがないヘッドらしい。ケンメリからジャパンにかけての数年間でみられるNAPS仕様のベッドのようだ。

これが40年を経て内部で破損し排気効率を極端に落としていたようである。
だから、キャブ調整をする度に設定が微妙にかわったのだと思う。このガイドがエキゾーストポートで踊り、排気ポートを塞いでいたことすらあるかもしれない。

事実上、ポート内径は半分ぐらいになってるんじゃないかな。エンジン回転させるとこのガイドが真っ赤に熱せられ、触媒と同じ効果により燃焼ガスを少しでも減らすことを目的に設置されたのではないか。努力の結果がこの構造だったのだろう。
今回、各気筒バラバラになっていたこのガイドをすべて撤去した。

この画像の場合、左側はそのガイドががっちり付いたままの状態、右は既に焼き切れて??無くなったてる状態、こんな統一性がないエキゾーストポートでエンジンが回転していたのである。
ダメだな、こりゃ。
5
6気筒のうち2気筒は破損が見られず、その他4気筒では破損して固定されてなかったり、一部なくなっていたりした。破損がみられない2気筒のガイドを破壊して取り外す作業は思いの外苦労したらしい。ガッチリついててなかなか取れなかったらしいよ。

しかし、技術的にはこんなポートをどうやって設置したのかな。アールを描くこのパーツの中心にはバルブガイドが通っているのだから、技術的にも耐久的にもかなり無理した構造だと思う。
6
バルブのすり合わせ。すべてノーマルパーツを再組み立てである。交換するのは各種ガスケットとバルブシールのみ。
7
燃焼室もバルブも綺麗になった。
これでかなり燃焼効率も良くなると思われる。カスタマイズパーツを使ったわけだはないが、40年間の燃えカスや可動部の当たり等、カム周りの調整をすることでかなり調子は上がるだろうと期待!
8
腰下のブローバイ取り出し口がスッキリしていないのでメクラぶたでふさぐ。コンプレッションも問題ないので、エンジンブレーキの際の負圧も問題とならないだろう。
ブローバイ取り出しは、カムカバー内のみとした。

作業終了乗った感想は、かなり調子が良くなり力が強くなったと思う。
キャブ調整と相まってスムーズな加速と振動が少なくなったエンジンの挙動、すべてにおいて大満足である。

一般的にここまで手を加える覚悟をするなら、大半に人はL28化するだろう。そしてカスタムパーツ投入でハイパワー化するだろうな。

でも、『カスタムする=寿命け削る』と私は考えているので、力は決して強くないノーマルエンジンを2000CCのままで再組み立てすることで、またこれからの10年を安心して乗れることななると思っている。

何たってL20はガッチリした構造で、各パーツに余裕がありすぎるほど丈夫なエンジンで、微力なエンジン!だから丈夫と言えるのである。

今後もオイルメンテさえしていれば、それほど心配な問題点はないと思われる。この事が今回このオーバーホールで確認できたことが嬉しいわ!(^_^)/

とは言うものの経費がそれなりにかかったけどね。でも、その価値はあると思う。

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この記事へのコメント

2021年6月2日 12:06
どもです~。

案外メーターは一回りしてないんじゃ、40~50年前こんな何にもアシスト機能の付いて無いクルマを日常的に乗り回したとは思えんもんね。
33年落ちで入手時55000km履歴調べれば業者間を転々、私が入手して精々乗っても16年で50000kmですから(最近は年間10000ですけど)

そうなの調子悪いのをこんなものと騙し騙し乗っていざ改善されると目から鱗、早ぅやっとったら良かったちや~!
コメントへの返答
2021年6月2日 22:18
そうなんですよね。費用対効果…でもどこまでやるからって決めておかないと底なしになりかねない(^_^;)))www

本当は、スペアエンジン入手してバリバリカスタムエンジン付くって公認とって、オリジナルエンジンは手加えないで取っていきたい。と、思う一方で、いつ元に戻すのよ??と自問自答www

でも、カスタマイズするしない別として微力でも気持ち良く回るエンジンだと気持ちいいですからね。

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