新型コロナウィルス肺炎COVID-19

　報道でご承知のとおり、新型コロナウィルス肺炎COVID-19が国内でも猛威をふるい始めています。
　SARSと比べてやっかいなのが潜伏期間でも感染させる恐れがあるという点で、実際、感染経路が追いきれていない事例がたくさん見つかっているとのことです。
　多くの人が集まるイベント等で感染を広げる恐れがあるということで、イベントの中止・延期が相次いでいる状況ですが、これだけの自粛ムードが広がっているのは東日本大震災以来ではないでしょうか。となると、感染拡大の懸念とともに、そのときに匹敵するくらいの景気悪化になる可能性が高いという心づもりをしておかなければならないだろうなという気がしています。
　そんな状況にもかかわらず、対応に当たっている日本政府の対応は後手後手に回っているようにしか見えないのに、対応に問題はないと繰り返すのみで、これって、かつて太平洋戦争のときに「敗退」と「転進」などと言い換えてごまかそうとしたのに似ているように見えるのは自分だけでしょうか？感染拡大を防ぐ対策はしなければならないものの、その結果として、一部報道で可能性が取りざたされている東京オリンピックの中止・延期あるいはロンドンなど他都市での代替開催になったら困ると本音では思っているのかどうか知る由はありませんが。
　憲法に緊急事態条項がないから思い切った対応ができないと主張する日本会議系の国会議員もいるようですが、現行法の範囲でもやれることはもっといろいろあるはずという指摘もあります（こういう時こそ、安倍政権得意の法律の拡大解釈・解釈変更とかして思い切った対策をしたらいいんじゃ…？ｗ）。
　しかも、NHK、読売、フジサンケイグループに代表されるように、日本政府に都合の悪いことを極力報道しないメディアも少なからずあるだけに、報道されていることをどこまで額面通り受け取っていいのか考えながらニュースを見なければいけないというのはこういうときにほんと困りますね。
　感染拡大のことに話を戻すと、イベント等々は自粛しても、先週の時点でも通勤電車の混雑は相変わらずで、そこが一番の感染源になりそうな気がしています。発熱をおして旅行に行って、帰ってきて検査したらCOVID-19に感染していたことがわかったという事例も見つかっているそうですが、無症状でも感染させるリスクがある以上、少しでも体調が悪いときは外出を控えるようにするのが一番の対策になるんでしょうね。それと、ウィルス検査を受けたい人全員が受けられるような体制を早く作ってほしいです。