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2007年10月07日 イイね!

今後の対応次第では、終わりの始まりになるかも…

 先日富士スピードウェイで行われたF1日本GPでは、運営上の問題点が出て、ネット上にはサーキット及びその実質的な親会社であるトヨタに対する批判の書き込みが多数なされています。
 今日は、それについて、僕なりの意見も交えながら書きたいと思います。
 はじめにお断りしておきますが、トヨタが嫌いだからこういうことを書くのではなくて、市販車売り上げ世界一にふさわしい品格を持った会社に生まれ変わってほしいと願うからこそ書くのです。トヨタ関係者の方にとっては耳の痛い話ではありますが、どうかその点はご容赦ください。

 さて、今回の富士での日本GPで生じた主な運営上の問題点としては、次のようなことがありました。

1.佐藤琢磨選手の応援席が設けられなかった問題

2.ホンダの応援席が、グランドスタンドから遠く離れた場所に設けられた問題

3.横断幕及び旗は禁止だったはずなのに、トヨタだけが堂々と掲げていた問題

4.サーキット内の道路陥没事故により、シャトルバスの運行に大きな支障が出た問題

5.仮設スタンドの一部でF1マシンの走行がよく見えず、チケット払い戻しの措置が取られた問題



1について

 佐藤琢磨選手(ホンダエンジン搭載チーム所属)の応援席が設けられなかった一方で、山本左近選手(ホンダとは無縁のチーム所属)の応援席だけが設けられるという不可解なことが起こりました。佐藤琢磨選手が、トヨタとはライバル関係にあるホンダエンジンを搭載するマシンに乗っているからこういう措置を取ったようにしか思えないと思います(少なくともファンの立場から見れば)。
 トヨタF1チームが日本人ドライバーを採用したことはまだないので何とも言えませんが、もし昨年の鈴鹿で、トヨタから日本人ドライバーが出走していたら、その選手の応援席は設けていただろうと思います。

2について

 昨年までの鈴鹿の場合は、トヨタの応援席は、グランドスタンドの、ホンダの応援席の隣に設けられていました。それなのに今年は、トヨタの応援席だけがグランドスタンドに設けられ、ホンダの応援席は、グランドスタンドから遠く離れた場所に追いやられてました。ファンにとっては、ホンダだろうがトヨタだろうが、同じジャパンパワーであることに変わりはないわけで、今回のこの措置は、トヨタという会社の基本姿勢が垣間見えたものと僕は感じました。

3について

 サーキットの実質的な持ち主が、自ら決めたルールを堂々と破るとは、言語道断と言うほかないですね。今回の日本GPには、幼い頃の琢磨選手のように、親子連れで観戦された方も多数いらっしゃったと思いますが、この事態をどう子供に説明するのか困った方も少なからずいらっしゃったのではないでしょうか。まさか、”イベントの主催者ならば、自ら決めたルールを破ることも許される”なんて教えるわけにはいかないですからね…。これは、子供の教育という観点から見ても大問題だったと思います。

4について

 この問題については、雑誌やスポーツ新聞などでも大きく取り上げられていました。それらを総合すると、おおよそ以下のような状況だったそうです。

・土曜夜、富士スピードウェイ内の大型バスの誘導路で3ヶ所が陥没。そのために場内外の交通が停滞。最終のバスが出発したのが午後10時40分。雨のなかを5時間以上待たされたファンもいた。翌朝も通行が制限された結果85名が決勝スタートに間に合わなかった。
・バスの運行についてシミュレーションを行った際、ファンを乗せて走るバスの重量と通行量が路面に及ぼす影響までは考えていなかったことが判明。陥没は未然に防ぐことができた。
・決勝日の朝6時過ぎの時点で新松田駅からシャトルバス乗り場に向かう人の列が途切れることなく続いている。前日の大混乱を受けて、早め早めの行動となったようだ。
・20周にわたったSC先導スタート中に席を立って帰路についた観客も少なからずいた。つまり、実質的な”レース”はまったく見ていない。
・決勝日の正午前にはサーキット外まで渋滞の列が延びてしまい、バスをあきらめて徒歩で入場する観客が続出。最終的には、徒歩で入場する観客を優先してバスの通行が困難となる場面もあった。


 今回陥没事故が起こった現場は簡易舗装された場所だそうです。僕は以前、道路の設計をやっていたことがあるのですが、バスが数千台も通行する道路で簡易舗装では耐久性に不安があるので、普通は使わないのではなかったかと思います。しかも、事前に十分なシミュレーションも行っていなかったとのことで、これは起こるべくして起こった人災と言わざるを得ないでしょう。簡易舗装でなく、それより耐久性のある舗装にすればその分余計にコストはかかるわけですが、トヨタがサーキットを買収後に行った改修に200億円かかったことと比べれば大した額ではないわけで、それでお客さんが何時間も待たされずに済むのであれば安いものではないかと思います。
 それ以前に、サーキット周辺の交通事情をほとんど改善しないままF1を開催したことに無理があったのかもしれません。富士と同様の交通事情を抱えるもてぎでは、サーキット周辺の国道や県道のバイパスが部分開通した結果、GWの混雑はだいぶ緩和されました。また、サーキット内には10分間隔で巡回バスが走っていますが、道路陥没なんてことは起きたことがないでしょうし…。
 富士の場合は、河口湖から山中湖付近まで伸びている東富士五湖道路(以前、東名が集中工事をやっている時に、中央道経由で沼津まで行った時にこの道を通ったことがあるのですが、東名の迂回路としても便利な道です)と東名とつなぐとか、国道246号のバイパスを造るとか、何らかの抜本的な改善をしないと継続して開催していくのは難しいと思います。
 とはいえ、来年の開催は現行方式でやらざるを得ないでしょうから、サーキット内の道路の改良だけはぜひやってほしいと思います。

5について

 こういうのは、スタンドの角度をどの程度にすればいいのか、設計基準のようなものがあると思います。その基準に従って設計すれば、こんな問題は起こらなかったのではないかと思います。


 今回の富士開催で出た様々な問題を通して、トヨタという会社の、”市販車の売り上げが何よりも優先されるものであり、市販車の売り上げにつながらないことであれば、たとえファンの要望であっても無視する”という基本姿勢が垣間見えたと僕は感じています。今回は悪条件が重なった結果という意見もあるかもしれませんが、上に書いたような基本姿勢があったからこそ起こるべくして起こったと僕は感じています。
 これで失った信頼を回復するのは容易なことではないと思いますが、今回のような問題が続く様だとF1を富士で開催し続けることが難しくなるばかりでなく、トヨタが最も重要視している市販車の売り上げにも悪影響が出てくると思います。
 次回は、レース以外のことがあまり話題にならないようにしてほしいと思います。
Posted at 2007/10/07 11:25:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | モータースポーツ | スポーツ

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「【走行予定変更】21日に予定していたカート走行ですが、ゲリラ豪雨の予報が出ているため、8/23に延期します。」
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