ロアアームボルト増し締め

　5月頭からステアリングを切った状態でクルマを動かすと右フロントのバネがギコギコ鳴ってとても気になっていました。アクセラで同じ症状が出たときはトップナット（サスペンションのアッパーマウントとショックのロッドを締結しているヤツ）を増し締めすると直ったので，今回もトップナットを締めこんでみたのですが，一向に直らないので，よく考えたらアクシオのトップナットはボディとサスペンション全体を固定しているだけで3回くらい同じことを繰り返して，ようやく締めこんでも意味が無いことに気づきました。（＾＾；
　で，バネが鳴るってのは，ベアリングとアッパースプリングシートを固定しているナットが緩んでいるか，ベアリングそのものがダメになっているか，どっちかではないかと考えました。けど，ナットを増し締めするにもベアリングが組み込まれている「BUMPER SUB-ASSY, FRONT SPRING」ってヤツを交換するにもストラットアッシーを取り外してバラす必要があり，当時，腰が痛かったこともあって躊躇して，結局放置していました。
　6月13日に筑波サーキットのジムカーナ場で練習会に参加して帰って来てから異音がひどくなってきたような気がしたので，腰も癒えてきたこともあり「こりゃ覚悟を決めてストラット外してバラすかなぁ」と思っていたときに，ふと「そういや，ロアアームバーを入れたときに右のロアアームボルト（写真の赤丸で囲ったヤツ）がきちんと締めこめていたか心許なかったな」と思い出しました。このボルトの頭の向かいのすぐ近くにオイルパンが位置していて，トルクレンチで締めることが出来ず，メガネレンチで締められるだけ締めて，その後増し締めするのをすっかり忘れていました。半年以上放置していたので，緩んでいる可能性がありそうと思いダメ元で締めこんでみることにしました。
　スロープに前輪を載せて潜り込むとレンチを回せるスペースが狭くて手回しではとても増し締めできないので，まずはプラハンマーで叩いてみると20度以上レンチが回りました。相当緩んでいることが分かったので，その後は車載ジャッキを使ってレンチの端を押し上げてボルトを締めこみました。やり方としては非常によろしくないのですが，インパクトも入らないしこの作業のためだけにリフトを借りるのもなんだかな～と思ったので，ダメ元ということもあり，これでやっつけてしまいました。
　で，試運転してみると嘘のように音は消えて，リアサスの線間密着する音が再びかすかに聞こえるようになりました。
　まだ50㎞ほどしか乗っていないので，完治したかどうかは未確定ですが，これだけはっきり音がしなくなったので原因は，これで間違いないと思います。パーツを装着した後の増し締めの重要さを今更ながら痛感した次第です。