EJ20K　ヘッドオーバーホール

余り手を付けていないエンジンOH。
そろそろヘッドを作っておかないと・・・。
これも10年近く寝かせておいたストックのエンジンから外した物ですが、距離はそれ程でもなかった筈。

やや汚れてはいますが、一般的なレベル。
どれだけ大事にしていても、回さない人が乗るとこんなもんです。

自作スプリングコンプレッサー（ただのＴ字クランプ）でバルブ周りを分解し、洗浄液に漬けてきれいにします。

16とか17ミリ位の使わないソケットを加工して、バルブリテーナーを押し付け、コッターを外します。

シリンダーヘッドの他、カムやカムキャップ、バルブスプリングなども一緒に漬けて洗います。

バルブリフターとかシムは錆びたりするので洗わない。

バルブオイルシールも撤去しておきます。
バルブシールのプライヤー。
安い奴だけどあるとずいぶん楽。

リフターのシリンダーを傷にしないように注意！

メタルクリーンで4時間漬け込んで、ほぼほぼきれいになりました。
昔ヘッドを外した際に、どうやっても外れなかったカムキャップのボルトをサンダーで飛ばして外し、ボルトが一本欠品、ボルトの座面も汚く損傷していた事を思い出す。

座面をボール盤で修正し、部品は注文。

バルブもボール盤にセットして磨くとラクチンです。

あんまりピカピカにしたって大して意味はないけどね。
気分の問題だろ。

バルブシールはインテークとエキゾーストで色が違います。

緑がエキゾースト側。

黒はインテークですね。

バルブを再び組み付けたら、シムの厚みを全て計測しながら、元の位置にリフターとシムを戻していきます。
調整云々はヘッドをブロックへ取り付けてからですね。
先に細かく合わせてもヘッドボルトを締め付けると狂いますからね。

一回カムとカムキャップを取り付けして動きの悪い所がないか確認。
カムキャップを一個取り付けるごとに手でグリグリ回して確認すると、どのカムキャップが悪いか判りやすい。
動きの悪くなるキャップが合ったら、だいたいジャーナル摺動面にメタルカスのようなものが張り付いているので、＃1000位のペーパーで処理すればちゃんと動くようになりますよ。

あとは腰下への取り付け待ち。