2011年08月28日
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです 第19話
17 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:10:11.84 ID:MShrtUd/O
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです
第十九話。
『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
新たな【自分次第《アンカーコール》】によりフサギコに圧倒的勝利を収めるも、使用の反動からその場に倒れてしまう…。
今回の敵は!?今回の安価は!?
前回の無謀で3秒の重みというものを知った作者は、もうあんな暴走はしないのか!?
29 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:14:29.46 ID:MShrtUd/O
一応、登場人物とその能力
( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
・戦闘修了
(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・戦闘修了
从 ゚∀从【見稽古】(刀語)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
・戦闘中
('A`)【一方通行《アクセラレータ》】(禁書)
/ ,' 3【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】 (vip)
(#゚;;-゚)【幻視】(SIREN)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
(´<_` )【電人HAL】(ネウロ)
・???
_
( ゚∀゚)【本質晒し《フシアナテイク》】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
(,,゚Д゚)【荒々しい空気《ラドンテイク》】(vip)
・協力中?
32 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:16:40.31 ID:MShrtUd/O
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。
今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』
35 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:18:15.14 ID:MShrtUd/O
『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力』
『任意の寓話付きになれる能力』
『ガッキーを召喚する能力』『btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力』
『両腕がドクオに股間がモララーになる能力』『大嘘憑きを100%使いこなせる能力』『事象の確率を操作する能力』『体がものすごく臭くなる能力』
『チープ・トリックを目の前に山積みにする能力』『自分の黒歴史を一つ言うごとに相手の攻撃を一回無効できる能力』『オナニーしている最中ステルス状態になる能力』『人間サイズのデモンベイン(フル装備)に変身できる能力』
『手から任意の大きさの文房具を出す能力(何個でも出せる)』『七鍵守護神を使用できる能力』『蟲を自由に呼び出し、自由に扱う能力』『対象に不安を植え付け増長させる能力』『プレインズウォーカーになる能力』『物体の大きさを自由に変えられる能力』
『相手をふたなりにする能力』『奇跡を起こす程度の能力』『ものすごい速さで頭突きできる能力』『アドン・サムソン並にマッチョになる能力』
『イマジンブレイカーが使えるようになる能力』『周囲で発生した音を記憶し、音の発生源で起こった現象を相手に発生させる能力』
『任意の人物に下痢を伴う猛烈な腹痛(※だがうんこは絶対に出ない)を与え続ける能力』『チャリオッツ・レクイエムを使える能力』『任意の仮面ライダーに変身する能力』
『デリヘルをいくらでも呼べる能力』『物理的なダメージを無効にする能力』『能力を100%扱えるようになった渡辺を再びこの世に存在させる能力(能力が消えても渡辺は消えない)』
『金玉袋を四時元ポケットにする能力』『息を止めている間自分以外誰も能力が使えなくなる能力』』『既存の法則を無視できる能力』
『「ブーン系」のSSに出てきたブーンが使ったことのあるすべての能力』『ドラえもんの四次元ポケットに入ってる道具が使えるようになる能力』『ピカピカの実の能力』
『魔法律の使者を召還し自由に使役できる能力』『相手の髪の毛が急速に発達する能力』『手から洗剤を出せる能力』『光の速さで縦横無尽に飛び回れる能力』
41 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:19:52.24 ID:MShrtUd/O
『黒魔神闇皇帝を呼び出し、自由に操れる能力』『( ,'3 ) 中嶋が有する主謀者《オリジナル》任意の空間への入口(URL)を設置、触れた者をそこへ強制移動させる
【未知への誘い《ジャンプテイク》】が選択者《アレンジ》になった時の能力』『「盗」を距離制限無しで使える能力』
『相手の頭の中をピンク色にする能力』『↓の能力を無効化する能力』『熱気バサラ以上の歌エネルギーを用いて歌で争いを終わらせることができる能力』『ガイルの能力』
『涅槃寂静・終曲を完全に使いこなす能力』『一度だけ好きなタイミングでベヘリットを使用できる能力』『右手からドラクエの全呪文を左手からドラえもんの秘密道具を出す能力』
以上。
54 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:23:48.38 ID:MShrtUd/O
「あなたはなんなの?」
誰かが言う。
「ねぇ、あなたは知ってるんでしょ?」
僕に言う。
「私はそうなの。選択者《アレンジ》に目覚めた時から、ずっとあなたを知ってるの」
「…お……」
あれ、僕はいま何をしているんだ?
どうやら、生きている事だけは確からしいが。
体が、動かない。
「ねぇ、答えてよ」
「あなたは誰なの?」
誰かが言う。
僕に、言う。
62 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:27:48.43 ID:MShrtUd/O
(; ω )
「……ねぇ、『ブーン』」
(; ω )「……お」
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(゚ー゚*ζ「あなたは誰なの?」
そこには見知らぬ少女がいる。
仰向けに地面に倒れる僕に、一方的に語りかけている。
(; ω )
ζ(゚ー゚*ζ「私が感じているこれはなに?」
知らない子だ。
ζ(゚ー゚*ζ「あなたは、この戦いの何を知っているの?…」
知らない子、なのに。
ζ(゚ー゚*ζ「…ブーン」
(; ω )「…デレ……?」
………なんで、僕たちは
お互いの名前を知っている………?
74 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:32:13.84 ID:MShrtUd/O
「答えてよ!!」
その見知らぬ、けど知っている少女の叫び声。
(;^ω^)「……デレ…」
ζ(゚ー゚*ζ「おかしいよ!オリジナル、【気分次第《アンカーテイク》】なんて能力!」
ζ(゚ー゚*ζ「なんでそんな危なっかしい能力で生き残ってられたの!?」
ζ(゚ー゚*ζ「あなただけなんで外側の『読者』に干渉出来るの!?」
(;^ω^)「………お……?」
ζ(゚ー゚*ζ「あなたは誰なの?」
ζ(゚ー゚*ζ「あなたの名前は何?」
(;^ω^)
………こいつは、何を言っているんだろう。
僕はブーンだ。
その、はずなのに………。
90 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:35:02.55 ID:MShrtUd/O
ζ(゚ー゚*ζ「……もう、いい」
(;^ω^)「!?」
デレが、懐から何かを取り出す。
それはナイフ。………否、ナイフという丈ではなく、それは斬投両用に作られた刀。
――――――クナイ。
ζ(゚ー゚*ζ「あなたがいなくなれば、何かが変わるはず」
ζ(゚ー゚*ζ「少なくとも私の選択者《アレンジ》としての何かが反応をくれると思う」
(;^ω^)「ちょ、待て!!」
ζ(゚ー゚*ζ「むり。待たない」
ζ(゚ー゚*ζ「さよなら、ブーン」
(;゚ω゚)「――――――!!」
まずい………!!
体が、動かない――――――!!
105 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:39:27.89 ID:MShrtUd/O
――――――どこかのコンビニ前
ξ;゚⊿゚)ξ「はぁ…はぁ……」
(;・∀・)「くっそぉ…ちょこまかとォ…!!」
从 ゚∀从「えへへ、だいたいわかってきたぞ…あ、わかってきたにゃん☆」
ξ;゚⊿゚)ξ「うわ、うっぜぇ…!」
余裕、と言った表情で猫真似をするハイン。
从 ゚∀从「とりあえず、精力の塊みたいなあんたにはエナジードレインだ」
ξ;゚⊿゚)ξ
从 ゚∀从「んで、物理攻撃しか出来ないあんたにはネーヨさんの酸を、ね」
(;・∀・)
从 ゚∀从「スピードでも負けない。恐い技もない。ジリ貧でも必ず上回る」
从 ゚∀从「……で」
从 ゚∀从「まだやる?」
そのハインのいやらしい笑いが、二人に冷や汗を流させた。
117 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:43:57.54 ID:MShrtUd/O
从 ゚∀从「どうする?諦めたっていいよ?アタシはもう、あんたらの能力『見た』し」
( ・∀・)「……」
ξ;゚⊿゚)ξ「どうすれば…」
( ・∀・)「やれやれ…ツンさんよ」
ξ゚⊿゚)ξ「?」
( ・∀・)「俺に、策がある」
ξ゚⊿゚)ξ「え?」
( ・∀・)「俺に任せてもらえるか?」
ξ゚⊿゚)ξ「むり」
从 ゚∀从「………」
( ・∀・)「………」
( ・∀・)「いまシリアスなとこなんだけど…」
ξ゚⊿゚)ξ「なおさらむり」
(´・∀・)
133 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:49:34.37 ID:MShrtUd/O
( ・∀・)「まぁそう言わずにさ」
ξ゚⊿゚)ξ「………」
( ・∀・)「後でブーンさんの好きな体位教えるから」
ξ゚⊿゚)ξ「私の命あんたに預けた」
从;゚∀从
从;゚∀从「いやいや、待てよ。いま見てたろ?あんた、勝てないって!なんだよあんた!」
( ・∀・)「なんだよ、だと?知らないのか?じゃあ」
( ・∀・)「名乗らせてもらおう!!俺はモララー!!世界《ザ・ワールド》を持つ、大胆不敵で」
ξ゚⊿゚)ξ「しにたいのか」
( ・∀・)「生きていたいでーす!行ってきまーす!」
モララーが、地を駆ける。
162 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:54:13.97 ID:MShrtUd/O
从 ゚∀从「【アシッドルール】!!」
ハインが際限無く酸を放出。空中へちりばめられる。
( ・∀・)「【世界《ザ・ワールド》】!!」
対しモララーは時間を止め、飛び散る酸を空中へ固定する。
( ・∀・)「ふっ!」
止まった酸の抜け道をを乗り越え、ハインへ特攻をかける。
しかし
从 ゚∀从「……」
( ・∀・)「………」
やはり、見てる。どうやったかは知らないが、ハインは【世界《ザ・ワールド》】を視認していた。
そして、止まった時の世界を認知した上で
从 ゚∀从「………」
どろぉ、と。
ハインが【アシッドルール】で、完全に体を酸に変える。
170 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:59:48.14 ID:MShrtUd/O
( ・∀・)(やばいな………)
時は、動き出す。
ξ゚⊿゚)ξ「あ」
ようやく時に身を任せた酸達が、重力に導かれ地へ落ちる。
しかしツンの目には、「モララーが瞬間移動して回避した」としかうつらなかった。
从 ゚∀从「………」
( ・∀・)「………」
モララーはすぐに考える。
やはりこいつは、止まった時を認知している。動けるかどうかは知らないが、確実に。
【世界《ザ・ワールド》】の良さは、先手が必ず取れるところにある。しかし、やはりこの【見稽古】。これはやっかいだ。
从 ゚∀从「すごいね」
( ・∀・)「?」
从 ゚∀从「時が止めれるなんて。2回見たけど、未だによくわかんないや。難しいのかな?」
( ・∀・)「難しいってレベルじゃねえよ。これはな、選ばれた人間しか使えないんだから。なんたって、DIO様だぞ?」
180 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:05:41.55 ID:MShrtUd/O
从 ゚∀从「そうなの?すごい!」
( ・∀・)「はっ!余裕ぶっこいてんなよ。今からそのきめ細かい肌細胞をぶちぶち潰してやるんだからよ」
从 ゚∀从「あ、そう?」
从 ゚∀从「じゃあ練習しとこっかな」
从 ゚∀从「【世界《ザ・ワールド》】。時よ、止まれ!」
(;・∀・)「!!」
――――――停止。
ξ゚⊿゚)ξ
(;・∀・)(おいおい、嘘だろ……?)
从 ゚∀从「あ、止まった」
从 ゚∀从「今のうちぃ!」
ダッシュ。【障り猫】のスピードが、時の止まった世界を駆け抜ける。
(;・∀・)「――――――!!」
195 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:09:49.11 ID:MShrtUd/O
(;・∀・)(ありえねぇ!スタンドが出てるわけでもない!見ただけで!見ただけで――――!!)
その間にも、モララーの鼻先には
从 ゚∀从「えへ」
ハインが。
(;・∀・)「――――!!」
从 ゚∀从「あ」
その時、ふいに
時が、動き出す。
(;・∀・)「ぶはっ!!」
自由を取り戻したモララーがギリギリ、文字通りすんでのところで体を入れ替え、ハインをかわす。
从 ゚∀从
从 ゚∀从「………」
从 ゚∀从「えへへ、いいもん見ちった」
从 ゚∀从「あんた、動かなかったね?」
211 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:13:32.35 ID:MShrtUd/O
从 ゚∀从「いやぁ、一回目だからか、ちょっとしか時間止められなかったな。4秒くらいか?」
(;・∀・)(4秒?今ので!?まるで、10秒くらいには感じたのに…?)
从 ゚∀从「でも」
从 ゚∀从「私が止めた時の中では、あなたは動かなかった。まるで、ディオがスタプラの時に動けなかったように」
(;・∀・)「」
从 ゚∀从「うん、うん」
从 ゚∀从「慣れれば余裕だな、これ」
222 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:18:25.99 ID:MShrtUd/O
从 ゚∀从「ただ、連続使用が出来ないんだね、これ」
从 ゚∀从「これはやばい。アタシが時を止めた後に、あなたに時を止められたら、アタシはなす術がない」
从 ゚∀从「だから、先に使わせるとするか」
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、大丈夫なの!?モララー!」
(;・∀・)「大丈夫じゃないな!」
ξ;゚⊿゚)ξ「おま、自信満々に………!!」
(;・∀・)「だから!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「!?」
(;・∀・)「後で、頼るぞ!!」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「わ、わかった!!」
从 ゚∀从「【アシッドルール】」
広範囲に撒かれた酸が、モララーを襲う――――――
239 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:24:02.87 ID:MShrtUd/O
酸が、広範囲から飛来。
ただ倒す目的で、ではない。
本当にそうしたいなら、一点集中して飛ばしてくればいい。
そうしない理由は、簡単だ。
モララーに【世界《ザ・ワールド》】を使わせるため――――――
( ・∀・)「させるかそんなもん………!!」
その思惑を読み取ったモララーが、【世界《ザ・ワールド》】の反射神経のみでそれをかわしてゆく。
一滴にも当たらず、全てを回避せんと目を光らせ、安全地帯を割り出す。
( ・∀・)(幸い、あいつはスタンドまでは真似を出来てない!本来は、このパワーとスピード、精密性も含めて【世界《ザ・ワールド》】だ!)
しかし
从 ゚∀从
从 ゚∀从「そりゃ、かわすよな。そんな小さい弾幕くらい………」
252 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:27:55.00 ID:MShrtUd/O
从 ゚∀从「だが、そこに――――――」
――――――大きな波動を混ぜたら、どうなるのかな………?
(;・∀・)
(;・∀・)「ま、さか――――――」
从 ゚∀从
从 ゚∀从「北斗神拳、奥義。北斗……」
(;・∀・)「」
从 ゚∀从「GO」
从 ゚∀从「SHOW」
从 ^∀从「HA☆」
全てをかき消さんばかりに、大きな闘気が放たれる。
回りには、小さな酸の弾幕。
(;・∀・)(逃げ場が――――――)
ない。
264 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:31:58.73 ID:MShrtUd/O
(; ∀ )(くッそ――――――)
从 ゚∀从
(;・∀・)「【世界《ザ・ワールド》】!!時よ、止まれ!!」
从 ゚∀从「ひゃっ!!」
全てが、停止。
酸も。剛掌波も。ハインも、少しだけ。
しかし、ハインは笑っている。
「競り勝った」、と。
(;・∀・)「――――――」
モララーがそこでとった行動は、逃避。
なるべくハインとの距離をあけ、ハインの攻撃圏外に、と。
しかし無情にも、時は動き出す。
280 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:36:14.08 ID:MShrtUd/O
从 ゚∀从「やったね!」
既に自分に背を、向け走っていたモララーに語るように
从 ゚∀从「【世界《ザ・ワールド》】!!」
時を、止める。
(;・∀・)「う゛………」
モララー、停止。もはやモララーに、出来る事は一つとてない。
ただ、ハインの動きを認知するのみ。
从 ゚∀从「ひゃっほい!!」
障り猫のスピードが、モララーが必死になって開けた距離を一気につめる。
そして
(;・∀・)
从 ゚∀从
非常に大きな音を立て、
強烈な拳が、顎を貫いた――――――
305 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:40:28.92 ID:MShrtUd/O
( ∀ )「うっ………!!」
ただしそれは
从; ∀从「が………!!?」
ハインの顎に、だ。
( ∀ )「っっっっっっっ――――――」
( ・∀・)「――――――っっっっっっそだよおおおおおおおおおん!!!!」
从; ∀从「が…ぁ……!!」
ドでかい一撃が、ハインの顎に突き刺さる。
そのままの勢いでハインは、5mは上空に打ち上げられた。
329 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:43:11.98 ID:MShrtUd/O
从;゚∀从「うぐぅぅぅぅぅぅ!!!」
( ・∀・)「馬鹿かお前!!お前が真似てる【世界《ザ・ワールド》】は俺の力!!」
( ・∀・)「【スター・プラチナ・ザ・ワールド】ならいざ知らず!!俺の力なんだぜ!?」
( ・∀・)「その中で!俺が十全に動けねーわけがねえだろうがよ!!」
从;゚∀从「!!」
じゃあ、今まで………
从;゚∀从「騙してたのか!!」
( ・∀・)「騙してたのよ!!」
( ・∀・)「許せ!!」
从;゚∀从「やだよ!!」
352 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:46:50.12 ID:MShrtUd/O
(#・∀・)「しかし騙す為とは言え、今までコケにしやがって…!そういや、名乗ってなかったな?さんざ馬鹿にしてくれたんだ。お礼に、俺の名を刻め!!」
从;゚∀从「………」
(#・∀・)「名乗らせてもらおう!!俺はモララー!!世界《ザ・ワールド》を持つ、大胆不敵で獅子奮迅!疾風迅雷の電光石火!臥薪嘗胆のナイスガイ!一発逆転の一撃必殺、一騎当千の一番人気!」
(#・∀・)「さぁ蹂躙の狼煙を上げろ!ここからは俺が支配する『世界』!!さぁ不変の運命を変えろ!ここから俺が支配する『時間』!!」
(#・∀・)「このモララーに!押されて伏されて倒されなァアアアア!!」
モララー、跳躍。
5m上空になお吹き飛び続ける、ハインに向かって。
388 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:49:39.18 ID:MShrtUd/O
从; ゚∀从(やッば――――――)
迫りくるモララーに備え、なんとか空中で態勢を整えようとする。
――――――が。
从;゚∀从「え……!?」
ぎぎぎ、と錆びた機械のような感触。
空中に放置されたままの、自分の体。
从;゚∀从(……体、が……)
動かない………?
「ったりめーだろ」
从;゚∀从「!?」
( ・∀・)「今、ここはダミーのお前の世界じゃない」
( ・∀・)「時を止めてんのは、オリジナルである俺だ!」
形勢、ここに完全に逆転――――――
416 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:55:22.96 ID:MShrtUd/O
(#・∀・)「うおおおおおおお!!」
从#゚∀从「あああああああああ!!!」
二人が吠える。今こそ決着の時だ、と言わんばかりに。
幸か不幸か、先にアクションを見せたのは――――――
从;゚∀从「あああああああああああああ゛あ゛!!!」
(;・∀・)
――――――ハイン。
彼女は力を振り絞り、【アシッドルール】にて
体を、完全に酸へと変化させる。
从;゚∀从「ははははははははは!!!」
(;・∀・)「ちく、しょお………!!!」
从;゚∀从「どうだ!あんたは触れられないだろ!?惜しかったな!!アタシの勝ちだ!」
(;・∀・)「確かに、触れられない――――」
( ・∀・)「―――俺には、な」
从 ゚∀从「え」
( ・∀・)「【世界《ザ・ワールド》】、解除」
437 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:59:56.03 ID:MShrtUd/O
从 ゚∀从
从 ゚∀从「―――――あ」
しまった、と思うのも遅かった。焦っていたからだろうか。
ここは、空中。
私は、酸。液体。
そんなものが空中から重力落下したら、バラバラになる。そして――――
「言ったよな、頼るって」
( ・∀・)「準備、出来てる?」
ξ゚⊿゚)ξ「あたぼーよ」
そこには、大きく構える豪傑暴力系正ヒロイン、ツン。
从;゚∀从「………あ………」
自分、液体、しかもバラバラ。かわす術、なし――――――
「北斗………剛掌波ァァァァァァァァァァ!!!!!」
从; ∀从「――――――」
大きな大きな閃光が、通り過ぎた。
473 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:05:06.74 ID:MShrtUd/O
通り過ぎた先には、もう何もなかった。
ハイン、完全消滅………。
ξ゚⊿゚)ξ「………」
( ・∀・)「ふぃー………」
ξ゚⊿゚)ξ「お疲れさま」
( ・∀・)「うん、ツンもありがとな」
ξ゚⊿゚)ξ「………」
( ・∀・)「………」
ξ゚⊿゚)ξ「でさ、その………」
( ・∀・)「?」
ξ//⊿//)ξ「ぶ、ブーンの……す、好きな…体位……を……その……」
(;・∀・)
(;・∀・)「あ!!やばい!!」
(;・∀・)「ブーンが今とてつもなく命の危険にさらされている気がする!!早く、助けにいかねばぁぁぁぁ!!!」
ξ#゚⊿゚)ξ「待て、逃げんなコラァァァァァァァァァ!!!!」
495 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:08:13.77 ID:MShrtUd/O
――――――図書館前。
モララーが冗談で言った言葉。
それが、本当に再現されていると誰が思っただろうか。
(;^ω^)
ζ(゚ー゚*ζ
少女の手に、クナイ。
ブーン、行動不能。
そして
ζ(゚ー゚*ζ「さよなら」
デレの手が、大きく降りかぶられる――――――
515 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:14:28.39 ID:MShrtUd/O
――――――某所
簡単に言えば、椅子が宙に浮いていた。
浮いているだけではない。
その上には、人が。
('A`)「………あ、ああ………」
/ ,' 3「どうした、ドクオ」
('A`)「………いま、いまを持って」
('A`)「俺は………目覚めた………」
(´<_` )《【選択者《アレンジ》】には?》
('A`)「………あぁ」
/ ,' 3「ほぅ………」
('A`)「だが」
('A`)「………それだけじゃない」
(´<_` )《ん?》
('A`)「………ブーン」
――――――お前は、いったい………。
534 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:17:43.55 ID:MShrtUd/O
ζ(゚ー゚*ζ
(;^ω^)
からんからん、と。
クナイが、手からこぼれ落ちる。
「おいおい、危なっかしいぞ少女がそんなん持ってたらよ」
ζ(゚ー゚*ζ
「だからさ」
ζ(゚ー゚*ζ「………あんた、は」
「それは、『規制対象』だな」
(;゚ω゚)「…え……!!?」
( ´_ゝ`)「………ただいま、ブーン」
あ、兄者………?
570 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:22:06.11 ID:MShrtUd/O
(;゚ω゚)「え?…え……?」
( ´_ゝ`)「そら、少女。そいつ俺の仲間なんだ」
ζ(゚ー゚*ζ
( ´_ゝ`)「無駄にケガしたくなかったら、もう、帰んな」
ζ(゚ー゚*ζ「………」
(;^ω^)「おぉ!!?」
ひゅん、と一瞬。
一瞬で既に、デレはいなくなっていた。
かと思えば、図書館の屋根の上。
ζ(゚ー゚*ζ「……また会おうね、ブーンくん…」
それだけ言い残して、デレはまた消える。
最後の最後まで、何がしたいのかわからないやつだった。
587 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:25:28.44 ID:MShrtUd/O
( ´_ゝ`)「………さて、立てるか?ブーン」
ブーンは兄者に手を貸してもらい、体を起こす。
そして見やる。目の前の、命の恩人を。
((;^ω^)「助かったお!兄者…なんで……!?」
( ´_ゝ`)「………うん」
兄者。かつて守りたかった弟に洗脳され、道を違った悲しき規制人。
( ´_ゝ`)「実は、俺のこの『規制』の力、さ。これの規制の強さは、実は俺自身の『危機感の強さ』に依存する部分があるんだ」
(( ^ω^)「お?」
( ´_ゝ`)「だから、例えば他人の呼吸なんかを規制出来ないのかと聞かれたら、それは無理だ。害だと無理矢理に思っても、危機感を覚える事が出来ないからな」
((;^ω^)「い、いや、そういう事が聞きたいんじゃ………」
609 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:29:12.41 ID:MShrtUd/O
( ´_ゝ`)「そこで、だ」
((;^ω^)「お?」
( ´_ゝ`)「俺は弟者に洗脳された。その後が問題だ」
( ´_ゝ`)「洗脳されてから心に自己防衛機能でも働いたのか、俺は洗脳されながらも自分自身の行動に『このままじゃいけない』って危機感を覚えた」
( ´_ゝ`)「無意識に、洗脳に対して【強制規制《ストッパーテイク》】を発動させ、規制していたらしい」
((;^ω^)「……お」
なるほど、それで………。
( ´_ゝ`)「かつての俺には出来なかった芸当だ。もしかしたら、ちょっとだけ進化したのかもな」
( ´_ゝ`)「もしくは」
( _ゝ )「曲がりなりにも、これは弟者の能力だ。なんだかんだ言いながら俺は……弟者を心から信用しきれていなかっただけ………かもな」
((;^ω^)「………お」
630 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:33:11.27 ID:MShrtUd/O
((;^ω^)「あ、兄者………」
( ´_ゝ`)「でさ、ブーン」
(( ^ω^)「お?」
( ´_ゝ`)「それ、なんだ?」
(( ^ω^)
(( ^ω^)「それ?」
( ´_ゝ`)「ほら、それ」
兄者が指を指す、それは
ブーンの、背中。
(( ^ω^)
((^ω^ )
( ∵(^ω^ )
( ∵)(^ω^ )
( ∵)(^ω^ )「………」
( ∵)(^ω^)
662 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:36:40.69 ID:MShrtUd/O
( ∵)ノシ
(^ω^ )「……いや、さ…」
(^ω^;)「お前だれぇぇぇぇぇぇ!!?」
( ´_ゝ`)「なんだそれ?ちょ、俺にも見せてくれよ」
( ∵)(;^ω^)「待ってくれお、こいつ、僕の背中に張り付いて離れてくれな………い………」
( ∵)( ^ω^)
( ∵)(;^ω^)「………背中?」
まさか、こいつ………
684 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:40:00.59 ID:MShrtUd/O
( ∵)
( ∵)(;^ω^)「………」
( ´_ゝ`)「……?どうした?」
( ∵)(;^ω^)「……ちょ、待って兄者…お願い、一個聞いてくれる?」
( ´_ゝ`)「は?」
( ∵)( ^ω^)「背中、絶対に、見ないで」
( ∵)(;^ω^)「こいつ多分、【チープ・トリック】………」
(;´_ゝ`)「………え、マジで………?」
715 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:46:29.61 ID:MShrtUd/O
【チープ・トリック】。
ジョジョに出てきた、人の背中を乗り移っていくスタンド。
人間の背中の取りつき、その人間が誰かに背中を見られた時、見られた人間を殺し、見た人間に乗り移っていくという悪魔のような能力。
( ∵)(;^ω^)「やばい、お………」
それが今、ブーンの背中に乗り移っている。
思い返せば先ほどの戦いの最中、【チープ・トリック】を一度大量に呼び出した。
その絞りカスが、ここにいる。
( ∵)(;^ω^)「ど、どうしよう…兄者……」
(;´_ゝ`)「え、いや、どうするもこうも………」
( ∵)(;^ω^)「確かこいつ、乗り移ってる人間の力を借りて動いてるから…こいつを傷つけたら僕が傷つくんだよな?」
(;´_ゝ`)「そう、だな」
( ∵)(;^ω^)「やべえええええええええええ!!!!」
735 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:50:50.37 ID:MShrtUd/O
( ∵)(;^ω^)「兄者、規制出来る………?」
(;´_ゝ`)「………無理っぽい。俺にとっては、何の危害でもないもん。俺が規制すんのは、俺にも直接害になるもの、だから……」
( ∵)(;^ω^)「え、ええええええ?」
(;´_ゝ`)「……ど、どうする…?」
( ∵)(^ω^;)「ど、どうするって………」
(*∵)(^ω^;)
(*∵)(;^ω^)「ちょ、まじでやだこいつ!見つめたら顔赤らめたよこいつ!なんかやだ!」
759 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:53:50.83 ID:MShrtUd/O
(;^ω^)「ど、どうす………?」
(;´_ゝ`)「………【気分次第《アンカーテイク》】………?」
(;^ω^)「やっぱり………?」
(;´_ゝ`)「やっぱり………」
(;^ω^)「………まぁ」
(;^ω^)「ものは試し、かお………」
(;^ω^)「【気分次第《アンカーテイク》】」
775 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:56:02.48 ID:MShrtUd/O
(;^ω^)「……みなさん、どうも…」
(;^ω^)「………あの、みなさん」
(;^ω^)「頼むから、こいつ外して」
(;^ω^)「………うん、指定アンカーは」
――――――>>780
780 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:56:07.39 ID:mhoStziLO
T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力
857 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:59:26.00 ID:MShrtUd/O
『能力が決定しました。』
>>780 T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力
( ^ω^)「………」
(;>^ω^)>「まじかよおおおおおおお」
888 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:05:03.28 ID:u0O7Tuf9O
(;^ω^)「ちょ、まじぃ事になったお………!」
(;´_ゝ`)「ん?俺にも手伝えない事か?」
(;^ω^)「……多分むりだお、いや、携帯とか持ってる?持ってるなら、YouTube見せて欲しいんだけど………」
(;´_ゝ`)「いや、携帯はないな」
(;^ω^)「まずったお………」
(;´_ゝ`)「ごめんな。俺だって一応ドクオ達の目を盗んで逃げてきた身だから
(;´_ゝ`)「何ももってくる暇がなくて、持ってるものと言えばこのT.M.RevolutionがHOT LIMITのPVで来てる衣装くらいなんだわ………」
(;^ω^)「それだァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
35 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:14:22.96 ID:u0O7Tuf9O
(;´_ゝ`)「ごめんな、本当ならモー娘。のLOVEマシーンの衣装が良かったんだが………」
(;^ω^)「いやいやいやいいんだお!僕が欲しいのはそれなんだお兄者!!」
(;´_ゝ`)「え?」
(;^ω^)「僕の今回の能力は」
――――――「『T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力』なんだお!!」
(;´_ゝ`)「なっ……!!!」
( ´_ゝ`)「えらく簡単だなオイ」
(;^ω^)「え?」
75 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:19:03.31 ID:u0O7Tuf9O
(;^ω^)「え、兄者………?」
( ´_ゝ`)「なぁブーン」
( ´_ゝ`)「俺の、現実でのあだ名を教えてやるよ」
(;^ω^)
( ´_ゝ`)「『一人EXILE』『ラウンジ大学の処刑人』『Mr.バックダンサー』『せわしないやつ』『カラオケに連れてくと盛り上がりそうな友達ランキング4年連続制覇者』」
( ´_ゝ`)「それが俺………」
――――――この兄者の、二つ名、さ。
(;゚ω゚)「お………」
――――――果てしなく、カッコ悪い………
118 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:25:02.52 ID:u0O7Tuf9O
(;^ω^)「じゃ、じゃあHOT LIMITも………!!」
( ´_ゝ`)「そんなもん、胎児の頃にマスターしたぜ?」
(;^ω^)
なぜこいつはかっけつけてるんだろう。
しかしこの兄者、うざいが、何かの清々しささえ感じる。
この清々しさは、ハッカ飴の清涼感を軽く凌駕している。
(;^ω^)「じゃ、じゃあ、踊ってくれないかお?」
( ´_ゝ`)「ん?」
(;^ω^)「この能力、『T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力』……つまり、誰かとは指定されてないお!」
( ´_ゝ`)「てめぇダンスなめてんのか?」
(;゚ω゚)「え?」
次の瞬間には、兄者の堅い右拳がブーンの鳩尾に炸裂していた――――――
153 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:30:09.54 ID:u0O7Tuf9O
( ´_ゝ`)「お前はダンスをなめてる」
(;゚ω゚)「う……がぁ…!!!」
( ´_ゝ`)「人間の四肢で表現出来る限りの全てを尽くした動き!魂!芸術!美!」
( ´_ゝ`)「お前はいまそれを侮辱した」
(;゚ω゚)「お………」
わけが、わからない。
なんだこいつ。
わけがわからなさすぎてお母さんに会いたい。
親孝行したい。激しい勢いで親孝行したい。
( ´_ゝ`)「ま、道は一つだよな」
( ´_ゝ`)「今からお前に、ダンスを叩き込む」
175 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:35:03.38 ID:u0O7Tuf9O
みなさんに問いたい。
あなたは死を実感した事があるだろうか?
「あ、俺今から死ぬんだな」、と
そう感じた瞬間はあるだろうか?
僕は、今それを体感している。
「ダンスを叩き込む」
この一言に、死の恐怖を感じている。
ここにショボンがいたなら、兄者は地の彼方まで飛ばされている事だろう。
まぁ、なんにせよ。
死より苦しい、地獄が始まった。
(#´_ゝ`)「もっと上半身激しくやれコラァァァァァァァァァ!!!!遊んでんじゃねえぞォォォォォ!!!」
(;゚ω゚)「はぁっ!!はぁっ!!はぁっ!!はぁっ!!………」
(´∵)←なんか自分のせいでこんな事になってるのかと思うとちょっとやるせない気分になっているように見える表情。
207 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:42:01.11 ID:u0O7Tuf9O
――――――そして、5時間は経過した時。
( ω )
( ´_ゝ`)「………」
( ´_ゝ`)「さぁ」
( ´_ゝ`)「見せてやりな、ブーン」
(; ω )
( ´_ゝ`)「どぅるるるるるるる~♪んだっ!んだっ!んだっ!んだ!どぅるるるる~(BGM)」
~~~♪~~~♪
( ω )
~~~♪~~~♪
(#゚ω゚)「ヌフォォォォォォォォォォォォォォォォォウ!!!!」
――――――魂、爆裂。
234 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:49:07.11 ID:u0O7Tuf9O
<(#゚ω゚)>「歌詞(某組織の要請により削除)」
( ´_ゝ`)「ヘイ!!!」
√(#゚ω゚)√「歌詞(某組織の要請により削除)」
( ´_ゝ`)「セイ!!!」
\(#゚ω゚)/「歌詞(某組織の要請により削除)」
( ´_ゝ`)「イェイ!!!」
[(#゚ω゚)]「歌詞(某組織の要請により削除)」
「(#゚ω゚)「「やれ」
┐(#゚ω゚)┐「そう」
≦(#゚ω゚)≧「くァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァい!!!!」
( ´_ゝ`)「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!」
世界が、覚醒する――――――
264 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:52:49.08 ID:u0O7Tuf9O
――――――【ただいまブーンは大変見苦しくはっちゃけ中です。ここからはしばらく原曲様の歌詞をお楽しみ下さい】――――――
(某組織の要請により削除)
※19話が消えまくってる理由はコレか...w
290 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:57:33.79 ID:u0O7Tuf9O
ブーンが鼓舞する。
我踊る、故に我有り、と。
ブーンはそこで一人でいながらに
まるで祭りのような熱気を放っている。
(;´_ゝ`)「ブーン!!ラストだ!!お前、頑張れ!!お前、今!!」
(;´_ゝ`)「今!!最高に!!輝いてるぞォォォォォォォォォォォォォォォ!!!」
(#゚ω゚)「ヒャアアアアアアアアアアアアアアアアアアイアアアアアアアア!!!!!」
(#゚ω゚)「歌詞(某組織の要請により削除)」
しかし、惜しむらくは、どれだけ楽しい祭りも
――――――必ず、終わりを迎える
308 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 01:02:08.01 ID:u0O7Tuf9O
/(#゚ω゚)√「しま!!」
Υ(#゚ω゚)Υ「鮮!!」
\(#゚ω゚)/「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアオッ!!!!」
( ´_ゝ`)
(#゚ω゚)「…はぁ…はぁ…!!!」
( ;.;)←感動で前が見えない
327 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 01:05:29.57 ID:u0O7Tuf9O
( ´_ゝ`)「………よく、やったな」
(#゚ω゚)「はぁ…はぁ…はぁ…は………」
(#;ω;)「………お?」
ブーンの目からは、涙が。
( ´_ゝ`)「当たり前だ。あんだけ心を動かしたんだ」
( ´_ゝ`)「そりゃ、魂も汗をかくよ」
(#;ω;)「あ、兄者ァァァァァァァァァァ!!!!」
(つ.;)←もう駄目
366 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 01:11:50.57 ID:u0O7Tuf9O
――――――某所
ζ(゚ー゚*ζ「………」
ζ(゚ー゚*ζ「ブーン……あなたは一体…」
「悩み事?めーちゃん心配中」
ζ(゚ー゚*ζ「メタル、ちゃん………」
メタ*' -')ル「あせりすぎだよデレちゃん。めーちゃん困惑だし」
ζ(゚ー゚*ζ「そんな事ないよ」
メタ*' -')ル「あるよ」
ζ(゚ー゚*ζ
メタ*' -')ル「めーちゃん立腹だし」
ζ(゚ー゚*ζ「………」
379 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 01:14:21.43 ID:u0O7Tuf9O
ζ(゚ー゚*ζ「………わかったよ」
メタ*' -')ル「ここで焦っちゃ駄目。もしここで死んだら、なんのために私達、選択者《アレンジ》になったかわかんないじゃん。めーちゃん焦燥よ?」
ζ(゚ー゚*ζ「うん…うん。わかってる…」
メタ*' -')ル「本当に?めーちゃん確認!」
ζ(゚ー゚*ζ「わかってる」
――――――「わかってるよ」
第十九話、終わり。
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Posted at
2011/08/28 13:28:06
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