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ダスティ・アッテンボローのブログ一覧

2011年07月08日 イイね!

( ^ω^)は最低な王様なようです その2

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /05(月) 00:15:17.52 ID:A55ZIUfWO

お城が建った時まで時間は進みます。


( ^ω^)「クックック…ついに僕も一国一城の主だお……」

(*゚ー゚)(掃除が大変そう)

<ヽ`∀´>(お城で迷いそうニダ…)

( ^ω^)(迷ったらどうしよう……)


次は先程まで居なかった<ヽ`∀´>のお話です。

彼は男に雇われたコックでした。

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /05(月) 00:21:44.72 ID:A55ZIUfWO
彼の一日は朝食の準備から始まります。


<ヽ`∀´>「朝ごはんはキムチと、」

<ヽ`∀´>「キムチと」

<ヽ`∀´>「キムチニダ!」

(*゚ー゚)「せめて卵ぐらい焼けるようになりましょうね…」


実は彼、全く料理が出来ません。

雇われるまではコソドロでした。

コックなんて縁のない仕事だったのです。

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /05(月) 00:24:54.15 ID:A55ZIUfWO
少女を雇って少しした日の事です。


( ^ω^)「やはり王様にはコックが必要だお!」

(*゚ー゚)「包丁も無いのにですか?」

( ^ω^)

( ^ω^)「必要なんだお!」


男が目指すのは誰よりも上に立つ存在。

自分のイメージを崩すわけにはいきません。

男は町にコックを探しにいきました。

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /05(月) 00:30:31.26 ID:A55ZIUfWO


<ヽ`∀´>「……たったこれっぽっちニダ」


手の平に硬貨を乗せて数える男がいました。

何日も何ヶ月もその行為を繰り返しました。

何日も何ヶ月も何年も。

数える硬貨はそんな毎日を変えてはくれません。


<ヽ`∀´>「お腹すいたニダ…」



55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /05(月) 00:34:22.50 ID:A55ZIUfWO


ふらふらといい匂いのする方へ歩きます。

何か買おう。

買って、それを食べて、考えよう。

こんな毎日はどうやったら変わるのか。


<ヽ`∀´>「……」


そんな時です。


<ヽ゚∀゚>「ニダッ!」


急に後ろから首を捕まれました。

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /05(月) 00:42:55.44 ID:A55ZIUfWO
( ・∀・) 「なあなあオッサン」

<ヽ;`∀´>「ああ…」

( ・∀・) 「泥棒は悪いことなんだよ?わかる?」

<ヽ;`∀´>「あ、ああ……」

( ・∀・) 「わかってるよ。わかってないからするんだ、そうだろ?」


首を掴んだのは盗んだお金の持ち主でした。


(#・∀・)「なんでこんなことするんかなあ!」


ばきり、顔に痛みが走りました。

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /05(月) 00:46:44.22 ID:A55ZIUfWO


何度も殴られました。

何度も蹴られました。

男、ニダーは謝るばかりです。


(#・∀・)「謝るくらいならなんでやるんかなあ!」

<ヽ ∀ >「ごめんなさい、ごめんなさい」


悪い事なのは知っています。

人に迷惑がかかるのも知っています。

それでも彼にはそれしかなかったのです。

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /05(月) 00:52:29.10 ID:A55ZIUfWO


辞められるなら辞めています。

別の道があるならば、そちらへと。

でも、無い。


<ヽ-∀->「……」


他に道があったなら。

そんな事を思いながら道端にニダーは倒れていました。

こんな思いも一回や二回じゃありません。

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /05(月) 00:59:01.01 ID:A55ZIUfWO

( ^ω^)「コックはいないかおー」


男はコックを探します。

自分の、自分だけのイメージの王になるために。

人々に聞いて回ります。


( ^ω^)「コックにならないかお?」


しかし男の格好はみずぼらしくは無くても、極々普通。

そんな格好の男の誘いに乗るものは誰もいませんでした。

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /05(月) 01:03:05.34 ID:A55ZIUfWO



「コックはいませんかおー」

「どこかにコックはいませんかおー」



そんな声が聞こえます。

仕事の募集は稀にある事です。

だけれどニダーにそんな技術はありません。


<ヽ`∀´>「……」


目を覚ましても、そこでその声を聞くだけでした。

74 :ニダー終わったら一旦終わるよ:2010/07/05(月) 01:10:02.34 ID:A55ZIUfWO


<ヽ`∀´>「……」


いつからそうして居たのでしょう。

小一時間たったころです。


(;^ω^)「全然見つからないお…」


ふらふらと歩く男が見えました。


<ヽ`∀´>(まだやってるニダ……)



78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /05(月) 01:16:18.64 ID:A55ZIUfWO


(;^ω^)「こんなことならしぃにコックも兼任で……」

(;^ω^)「いやっ!コックが作った物を使用人が運んで王様の場所まで持ってくるのが理想系だお!」

(;^ω^)「この町にコックはいないのかお……」

( ^ω^)

( ^ω^)「……閃いたお」

( ^ω^)「どなたか!どなたか!」

( ^ω^)「コックになりたい人はいませんかお!」




<ヽ;`∀´>「……」


そんな馬鹿な。

遠くで聞いていたニダーは呆れます。

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /05(月) 01:23:04.84 ID:A55ZIUfWO

思わず近づいて聞きます。


<ヽ;`∀´>「ちょっといいニダか?」

( ^ω^)「なんだお?」

<ヽ;`∀´>「なんでそんなわけのわからない事を…」

( ^ω^)「わけがわからないなんて事はないお、最終的にコックが手に入ればいいんだお」

( ^ω^)「一刻も早く王様になるんだお!」

<ヽ;`∀´>(そのためコックは必要なのかニダ……)

( ^ω^)「何なら君でもいいお!」

<ヽ;`∀´>「えっ」

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /05(月) 01:28:45.96 ID:A55ZIUfWO


(*゚ー゚)「あ、お帰りなさい」

( ^ω^)「しぃ!みてくれお!」

<ヽ;`∀´>「……」

(*゚ー゚)「コックさんですか?」

( ^ω^)「そう!コック(未来の)だお!」

<ヽ;`∀´>(大丈夫…ニダ…?)


不安に満ちた始まりでした。




89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /05(月) 01:30:44.25 ID:A55ZIUfWO

「得意料理はなんなんですか?」

「……キムチニダ」

「始めて聞く料理だお……」

「きっと凄い料理ですね……」






<ヽ;`∀´>(不安ニダ……)


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /05(月) 01:32:17.85 ID:A55ZIUfWO


その2

コックの話 終わり
Posted at 2011/07/08 23:11:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年07月06日 イイね!

( ^ω^)は最低な王様なようです その1

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /04(日) 23:26:13.80 ID:rUXQ5N1BO


(*゚ー゚)「……」


人々の足音に掻き消されそうな少女がいた。

純粋そうな瞳、しかしその実、何も見てはいない。

彼女には何も、ない。


(*゚ー゚)「今日はパン屋さんに行こう」


そこならば残飯を貰えるかもしれない。

もしも駄目なら?

その時はその時だ。

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /04(日) 23:29:33.79 ID:rUXQ5N1BO


( ^ω^)「クックック…」


男は歓喜していた。

手に入れた。力を。

この世で今、なによりも頼りになる力。

財力を。




ξ゚⊿゚)ξ「三つまでなら聞くけど?」

( ^ω^)「どうしようも無いときに他はたのむお」

ξ゚⊿゚)ξ「ふうん」

( ^ω^)「お金があればなんだってできるお」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /04(日) 23:34:01.90 ID:rUXQ5N1BO

( ^ω^)「王様になるには使用人が必要だお」


金があれば、なんでも出来る。

食べ物が買える。

服が買える。

家が買える。

人が買える。

心だって、買える。

てくてくと町を歩いていく。

何を、買おうか。


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /04(日) 23:40:24.92 ID:rUXQ5N1BO
(*゚ー゚)「どうかパンを頂けないでしょうか?」

(*゚ー゚)「どうにもお腹が空いて仕様が無いのです」


媚びを売るのは慣れている。

始めは四つの時、数では既に数え切れないくらいに売った。


(*゚ー゚)「お願いします」


それでも、


「家無しは店にはいるんじゃない!」

(*゚ー゚)「お願いします」



うまく行かないときは、


(*;ー;)「お願いします」


どうしようもなく惨めになる。

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /04(日) 23:46:23.20 ID:rUXQ5N1BO
とぼとぼと帰路に立つ。


(*゚ー゚)「……」


ああ、死んでしまおうか。

それとも既に死んでいるような物か。

そんな少女にとって、



( ^ω^)「さあさあ!誰か僕に命を買われたい物はいないかお!」


目の前で人々に叫ぶ男は、


(*゚ー゚)「……」


救いのようにも見えた。

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /04(日) 23:52:06.33 ID:rUXQ5N1BO


(*゚ー゚)「すみません」

( ^ω^)「なんだお?」

(*゚ー゚)「買われたらどうなってしまうのでしょう」

( ^ω^)「ふふふ…それはとてもひどいことになるんだお!」

(*゚ー゚)「ひどいこと?」

( ^ω^)「そうだおね、まず掃除や洗濯、食事の用意を全てさせるお!」

(*゚ー゚)「それから?」

( ^ω^)「以上!」

(*;ー;)「やります!嗚呼、神様ありがとう!」

(;^ω^)「え!?」

(*゚ー゚)

( ^ω^)

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /04(日) 23:58:39.45 ID:rUXQ5N1BO
まずは一人目。

使用人の少女を男は買いました。


( ^ω^)「え…ありがとうって…え…」

(*゚ー゚)「さあ!何を致しましょうか!」

( ^ω^)「ええ……」

( ^ω^)(もっと買われるって嫌がることな気が……)

(*゚ー゚)「さあ!」

( ^ω^)「えっとじゃあとりあえず、」

(*゚ー゚)「はい!」

( ^ω^)「僕の住んでる小屋掃除で……」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /05(月) 00:01:42.88 ID:rUXQ5N1BO

「小屋…ですか…?」

「お城が建設に時間がかかるなんて知らなかったんだお……」

「小屋ですね!掃除します!」

「君はなんでそんな元気なんだお……」



39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /05(月) 00:07:38.23 ID:A55ZIUfWO
まずは一人目。

使用人の少女を男は買いました。

その様子を魔女は見ていました。

遠くからじっと見ていました。


ξ゚⊿゚)ξ「それであなたの願いは叶うのかしらね」

ξ゚⊿゚)ξ「時間は追ってくるわよ」

ξ゚⊿゚)ξ「逃げ切れるかしら」

ξ-⊿-)ξ「……まぁ、いいか」


「私には関係ないからね」


次の瞬間、彼女はそこには居ませんでした。

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /05(月) 00:10:04.88 ID:A55ZIUfWO





その1 使用人の話

おしまい
Posted at 2011/07/06 20:47:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年07月05日 イイね!

( ^ω^)は最低な王様なようです プロローグ

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /04(日) 23:02:19.98 ID:rUXQ5N1BO






むかしむかしのお話です









3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /04(日) 23:06:11.31 ID:rUXQ5N1BO


あるところに野望に満ちた男がいました。


( ^ω^)「どいつもコイツもブーン様の肥やしにしてやるお」

やがて野望は暴走し、


( ^ω^)「とりあえず黒魔術だお!」

( ^ω^)「ククク…世界を僕の物にしてやるお!」


禁忌にまで手は及びました。




5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /04(日) 23:09:50.45 ID:rUXQ5N1BO


壷に幾つかの材料を入れていきます。

ヤモリのしっぽ、

蜘蛛の足、

満月の涙、

夜を溶かしたスープ、

置き去りにした悲しみの香辛料、

最後に男の生き血を少し、たらします


( ^ω^)「さあ!邪悪な魔女さん!僕に力を貸すお!」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /04(日) 23:13:52.24 ID:rUXQ5N1BO


もくもく、もくもく

壷から煙が立ち込めます。

そして立つのは一人の女性。


ξつ⊿-)ξ「なによもう……」


男が呼び出した、魔女。

どんな願いも叶え、代償に、

来世を貰う。

そんな伝説の、魔女。

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /04(日) 23:18:44.34 ID:rUXQ5N1BO


( ^ω^)「へいへい!魔女さん!願いを叶えてくれお!」

ξ゚⊿゚)ξ「……いいけど、わかっているの?」


願いを叶えるということ。

それは呪縛、死して逃れられない地獄への道。


( ^ω^)「わかっているお!」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

( ^ω^)「それでも僕はどんな奴よりも偉くなりたいんだお!」


そうして、


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /04(日) 23:19:48.68 ID:rUXQ5N1BO





「わかったわ」

願いは始まりました。





14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07 /04(日) 23:22:05.49 ID:rUXQ5N1BO






( ^ω^)は最低な王様なようです


Posted at 2011/07/05 21:42:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年07月03日 イイね!

( ^ω^)アスファルトに咲く花のようです その6

264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:07:41.22 ID:t9Dr2Ame0
( ^ω^)

( ^ω^)「今日も太陽が沈むお」

( ^ω^)

( ^ω^)「明日も太陽は登るお」

( ^ω^)

( ^ω^)「明日も太陽が見たいお…」


265 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:09:02.26 ID:t9Dr2Ame0
( ^ω^)

( ^ω^)

( -ω-)

(  ω )

(    )

(    )

273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:11:34.15 ID:t9Dr2Ame0
ζ(゚ー゚*ζ「あっ」

ζ(゚ー゚*ζ

ζ(゚ー゚*ζ「そっか…」

( ・∀・)「どうしたの?」

ζ(゚ー゚*ζ

ζ(゚ー゚*ζ「ううん」

ζ(゚ー゚*ζ「なんでもないの」

( ・∀・)「…そう」


274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:12:37.30 ID:t9Dr2Ame0
('A`)

('A`)「あー」

('A`)「今日もオバハンしか通らねぇ」

('A`)

('A`)「あいつ」

('A`)「今日も水玉見てんのかな」

('A`)

('A`)「光合成うめぇな…」

277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:14:02.02 ID:t9Dr2Ame0
('、`*川

('、`*川「うん」

('、`*川「頑張った」

('、`*川「君は、頑張ったよ」

('、`*川

('ー`*川「ありがとう」

('ー`*川「君がいるこの道が、好きだったよ」

280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:15:43.86 ID:t9Dr2Ame0
カサ

川 ゚ -゚)

カサカサカサカサ

o川*゚ー゚)olw´‐ _‐ノvノパ⊿゚)川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚)

(゚- ゚ 川

川 ゚ -゚) ?

ノパ⊿゚) ! !!

lw´‐ _‐ノv

o川*;ー;)o

川 ゚ -゚)

川 - -)

カサカサカサカサ

285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:18:23.99 ID:t9Dr2Ame0
(´・ω・`)

(´・ω・`)「無駄になっちゃったじゃないか、水」

(´・ω・`)

(´・ω・`)「君との会話は楽しかったよ」

(´・ω・`)

(´・ω・`)「こういうところでは泣かない主義なんだ」

(´・ω・`)

(´・ω・`)「さようなら」

289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:20:34.04 ID:t9Dr2Ame0
バッサバッサ

( ´_ゝ`)「おーい」

(´<_` )

( ´_ゝ`)「どこ行ったー?」

(´<_` )

( ´_ゝ`)「せっかく報告に来たのに」

(´<_` )「兄者」

( ´_ゝ`)「みんな綺麗な花が咲いたんだぜ」

(´<_` )「…兄者」

( ´_ゝ`)「…わかってるよ」

(´<_` )「……」

( ´_ゝ`)「じゃあな」(´<_` )

297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:23:20.41 ID:t9Dr2Ame0
ブーン

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「ふう」

ξ゚⊿゚)ξ「ここまで来るのも大変だっつーのよ」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「なんで何もないのよ」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「ばーか」

ξ ⊿ )ξ「…ばーか」

ブーン

303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:25:57.84 ID:t9Dr2Ame0
( ゚д゚)

( ゚д゚)

( ゚д゚)

( ゚д゚)「そうか」

( ゚д゚)「いつか、必ず来ることだとはわかっていた」

( ゚д゚)

( ゚д゚)「わかっていたさ」

( ゚д゚)「さよならだ」

309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:29:34.44 ID:t9Dr2Ame0
( ФωФ)「子供、生まれたぞ」

( ФωФ)「弟だった」

( ФωФ)「小さくて、困る」

( ФωФ)「でも、可愛いぞ」

( ФωФ)

( ФωФ)「見せたかった」

( ФωФ)

(*゚ー゚)「…さ、行きましょう」

( ФωФ)

( ФωФ)「うん」

(*゚ー゚)「…さようなら」

( ФωФ)

( ФωФ)「さようなら」

314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:34:38.59 ID:t9Dr2Ame0
( ^ω^)「僕は、名もない小さな花だったお」

( ^ω^)「最初は、こんなアスファルトに根付いた自分を呪ったこともあったお」

( ^ω^)「でも」

( ^ω^)「ここで花を咲かせることができて、本当に良かったお」

( ^ω^)「色んな動物に会ったお」

( ^ω^)「人にも会ったお」

( ^ω^)「みんな、一生懸命生きていたお」

( ^ω^)「僕も、一生懸命生きたお」

( ^ω^)

( ^ω^)「水平線に沈む太陽は見られなかったけど」

( ^ω^)「僕は、幸せだったお」

( ^ω^)

みんな

さようなら


315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:35:21.04 ID:t9Dr2Ame0



( ^ω^)アスファルトに咲く花のようです   おしまい
Posted at 2011/07/03 22:01:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年07月03日 イイね!

( ^ω^)アスファルトに咲く花のようです その5

200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:17:53.44 ID:yxvaP1j10
バサバサ

( ´_ゝ`)「元気か?」

( ^ω^)「ぼちぼち」

(´<_` )「そりゃ結構なことだ」

( ´_ゝ`)「種の経過報告に来たぜ」

( ^ω^)「mjdk」

( ´_ゝ`)「mjds」

205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:20:32.91 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)「どんな感じなんだお?」

( ´_ゝ`)「みんないい感じに育ってるぜ」

(´<_` )「俺らは様子見ぐらいしかしてないが、なかなかだ」

( ´_ゝ`)「あと喋り方がお前にそっくり」

( ^ω^)「さすが僕の子供だお」

( ´_ゝ`)「そう、それ。最後に『お』って付く」


206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:22:11.78 ID:yxvaP1j10
(´<_` )「割と広範囲に蒔いたんだがな、どこに行ってもお前に会ってる気分だ」

( ^ω^)「それはなんというか…」

( ^ω^)「気持ち悪くね?」

(´<_` )「少しな」

( ´_ゝ`)「俺とこいつぐらい似てるからな」

( ^ω^)「うわ…なんか怖いのと嬉しいのと半々…」

212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:27:23.36 ID:yxvaP1j10
( ´_ゝ`)「何か伝言でもあれば伝えとくが」

(´<_` )「どうする?」

( ^ω^)「うーん…そうだおね…」

( ^ω^)

( ^ω^)「楽しくやれよ、って言っておいてほしいお」

( ´_ゝ`)「把握した」

(´<_` )「簡潔でなかなかいいな」

( ´_ゝ`)「それじゃ、またな」(´<_` )

( ^ω^)「うん、またねだお」

214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:29:16.69 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)

( ^ω^)「そっか」

( ^ω^)「みんな、しっかり育ってるんだおね」

( ^ω^)

( ^ω^)「嬉しいお」

( ^ω^)「きっと、僕のお父さん達もこんな気分だったんだお」

216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:30:38.16 ID:yxvaP1j10
(    )

チュンチュン

(    )

(    )

(  ω )

( -ω-)

( ^ω^)「お」

( ^ω^)

( ^ω^)「最近朝が辛くなってきたお」

218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:33:59.06 ID:yxvaP1j10
ブーン

ξ゚⊿゚)ξ「チョリーッス」

( ^ω^)「おいっす」

ξ゚⊿゚)ξ「お届け物でーす」

('A`)「ハロー」

( ^ω^)

( ^ω^)「いつまで種なんだよお前」

222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:37:29.76 ID:yxvaP1j10
('A`)「いや、俺はそいつの息子だから」

( ^ω^)「え?そうなの?」

ξ゚⊿゚)ξ「らしいわね」

( ^ω^)「なんでわざわざ…」

ξ゚⊿゚)ξ「近くでこいつに会って『( ^ω^)こんな顔の花知らない?』って聞かれたのよ」

('A`)「是非あんたに会いたかったんだ」

( ^ω^)「それはどうも」

224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:39:02.51 ID:yxvaP1j10
('A`)「親父から伝言があってさ」

( ^ω^)「ってか、向こうもよく僕のこと覚えてたおね」

('A`)『こっちは水玉が見えない、悲しい』

('A`)「だってよ」

( ^ω^)

( ^ω^)「僕も最近見てないお」

ξ゚⊿゚)ξ「水玉…?」

( ^ω^)「こっちの話だお」


225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:40:39.84 ID:yxvaP1j10
('A`)「水玉って、俺も良く知らないけどさ」

('A`)「なんかすっげーいいもんなんだろ?」

( ^ω^)「そうだおね、明日への希望が湧いてくるもんだお」

('A`)「すげーな」

ξ゚⊿゚)ξ「すげーわ」

('A`)「俺も見てみたいよ」

( ^ω^)「こればっかりは運だからどうにもならないお」

ξ゚⊿゚)ξ「私も見たい」

( ^ω^)「君は見なくてもいいと思う」

230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:44:23.03 ID:yxvaP1j10
('A`)「じゃ、伝言は伝えたからさ。俺、行くよ」

( ^ω^)「頑張れお。ハチさん、その子をよろしく頼むお」

ξ゚⊿゚)ξ「はいはい、しょーがないわね」

('A`)「ありがとうな」

ξ゚⊿゚)ξ「どういたしまして」

('A`)「もう会うこともないだろうけどさ」

('∀`)「俺の子供がこっちに来たりしたら、よろしくな!」

( ^ω^)「任せるお」

ξ゚⊿゚)ξ「それじゃ上に参りまーす。またね」

( ^ω^)「またねだおー」

233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:46:36.39 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)

( ^ω^)「見えなくなってしまったお」

( ^ω^)「…あの種に、子供ができるなんて」

( ^ω^)「もう僕も随分長いこと生きてきたんだおね」

( ^ω^)

( ^ω^)「全然気付かなかったお」

235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:49:39.52 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)

( ^ω^)「ん」

(・∀・ ;)ζ(゚ー゚;ζ

( ^ω^)

( ^ω^)「君たちも楽しくやってるんだおね」

( ^ω^)

ζ(゚ー゚;ζ

( ^ω^)

( ^ω^)「黒…だと…」


236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:51:09.63 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)「いや…黒って…黒って…」

( ^ω^)

( ^ω^)「まぁ、パンツならなんでもいいな」

( ^ω^)

( ^ω^)「花って単純だお」

240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:53:48.66 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)

( ^ω^)「なんというか」

( ^ω^)「最近光合成の回数が減ったかもしれん」

( ^ω^)

( ^ω^)「昔はしてもしてもしたりないぐらいだったお」

( ^ω^)「年…なのかお…」


243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:55:03.23 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)

( ^ω^)

( ^ω^)

( ^ω^)

( ^ω^)「あ」

( ^ω^)「今何も考えてなかったお」

246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:56:30.65 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)

('、`*川

( ^ω^)

('、`*川

('ー`*川

( ^ω^)「このOLさんは変わってないお」

( ^ω^)「でも、前より楽しそうだお」

( ^ω^)

( ^ω^)「嬉しいお」

( ^ω^)

( ^ω^)「またね、だお」

250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:59:19.86 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)

( ^ω^)

( ФωФ)

( ^ω^)「今日は一人なのかお」

( ФωФ)「おう」

( ^ω^)「そうかお」

( ФωФ)

( ^ω^)

251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:00:02.56 ID:t9Dr2Ame0
( ^ω^)「もうペシペシしないのかお」

( ФωФ)

( ФωФ)「しない」

( ФωФ)「したらお前、折れちゃいそうだ」

( ^ω^)

( ^ω^)「そうかもしれんね」

252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:01:35.58 ID:t9Dr2Ame0
( ^ω^)「お母さんは元気かお?」

( ФωФ)「元気だぞ」

( ФωФ)「今度また弟か妹ができる」

( ^ω^)「そういう意味で元気か」

( ФωФ)

( ФωФ)「お前はもう、子供作らないのか」

( ^ω^)

( ^ω^)「多分、無理だお」

256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:02:59.41 ID:t9Dr2Ame0
( ФωФ)「そうなのか」

( ^ω^)「そうなんだお」

( ФωФ)

( ^ω^)

( ФωФ)「鳥に聞いたんだ」

( ФωФ)「お前の子供、元気だって」

( ^ω^)「知ってるお。僕だって聞いたお」

( ФωФ)「そうか」

( ФωФ)「でもなんか、自分で言いたかったんだ」

( ^ω^)「そうかお。ありがとうだお」

261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:06:26.24 ID:t9Dr2Ame0
( ФωФ)

( ^ω^)

( ФωФ)「なぁ」

( ^ω^)「お」

( ФωФ)「また来る」

( ^ω^)

( ^ω^)「うん。また来てくれお」

( ФωФ)「じゃあな」

( ^ω^)「…またね、だお」

( ФωФ)

( ФωФ)「またね」
Posted at 2011/07/03 06:55:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット

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最近、数年ぶりに復活しました。 車も買い換え心機一転、ブログ活動を再開してます。 大したことは書きませんが、よろしくお願いします。
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