YSR50ヘッドを放熱塗装

加工したYSR50シリンダーヘッドですが、雨続きでなかなか組む時間がないためもう少しいじってやろうと「放熱塗料」でも吹いてやろうかと。

購入したのはレーシングクールペイントスプレーという放熱塗料。カラーは何色かありますが、今回は無難にクリアーで。黒があれば「黒体放射」の原理でさらに放熱に有効なのではと思うけどなぜか黒がないのだ。

よく原理はわかりませんが、メーカーの説明だとアルミ素地のままだと熱放射率は40%なのがこの塗料を塗ると90%になるとのことである。

理屈は置いといても、私は過去に車のインタークーラーで放熱塗装をおこなったことがあり、これが結構有効だった(実際にインタークーラー前後で温度を測って実験した)のでこの手の放熱塗装がオカルトではないことはわかっているつもり。

ただこのときはFLEXさんだったかな？業者に施工してもらったので結構金額がかかった。
今回はそこまでお金かけたくないので、このDIYで施工できるスプレーペイントにしました。それでも8800円しましたが、C72とかいうもう一種類の放熱塗料のほぼ半額なので、この手の特殊な塗料ではかなり安いほうです。

内容成分。特殊セラミック微粉とかいうのが有効成分なのだろうか？

燃焼室ガスケット面をマスキングして塗装します。

ちなみに表面はサンドブラストをかけて出来るだけ腐食や汚れを落としてあります。塗料の足つけ効果もありますね。

とくにヒートシンクのフィンの隙間から満遍なく塗料が届くように。
そのために多少外側に垂れが出ても気にしません。

塗装は1時間ほどの時間をおいて薄く3回塗りしました。

さて、YSR50ヘッドをつけるのに必要なアルミカラー(スペーサー)も製作しました。
外径20φ、内径10.5φ、厚さ9mmです。

これをこのようにヘッドナットの首下に通してからヘッドを締めます。

こんな感じです。

ちなみに放熱塗装の表面はけっこう光沢が出ますね。表面積を考えたらつや消しのほうが良いような気もしますが、前述したFLEXの放熱塗装も同様に光沢だったのでこれで問題ないのでしょう。

この放熱塗装も一般的な耐熱塗料と同様、常温では7割〜8割硬化で、エンジンの熱を入れることで最終的に完全硬化するタイプです。