DIXCEL DAVローター SD type  

DIXCEL
DAVディスクローター　SDタイプ

最初に断っておきますが、写真は撮影の為に仮組みした物です。

このディスクローターは、いわゆるスリット入りの逆ベンチディスクローターって言う奴です。✨

ディスクブレーキは、回転しているディスクローターをディスクパッドを内外から挟み込み摩擦を発生させます。
つまり、回転エネルギーを摩擦により熱エネルギーに変換して車を減速と停止を実現させているのです。
まぁ、ここまではブレーキの基本的な原理です。
因みにブレーキを掛けた時、パッド温度の高い時には300°C位になり、ブレーキ液は200°C位になるそうです。
そして、そのブレーキピストンを動かしているのが“ブレーキ液”と言う水溶性の液体で、沸点は水より高いけどブレーキ液の性能にもよりますが、約140°Cから260°C以上とされ、ブレーキラインに密閉されています。

ブレーキの摩擦で発生した熱は放熱が上手く出来ないと、ブレーキ液に熱が伝わってブレーキ液の沸点まで達成してしまい、空気の泡つまり気泡が発生してブレーキを踏んでも利かないいわゆる『ペーパーロック現象』が起こります。

話しが脱線しましたが、ブレーキパッドが熱を持っていると言う事は、パッドに挟まれてるローターはもっと高温に晒されてているので、耐久性、耐熱性、そして放熱性に優れた物じゃ無いと車はやがて止まれ無くなってしまいます。
もっとも、そこまで過激なブレーキングをしなければ良いだけの話しですが、、、(;^_^A

しかし、平地で普通に減速するなら純正品または純正同時品でもなんの問題も有りません。(*´ω｀*)b


と、前置きが長くなってしまいましたが、、、
信州の山奥に住んでいると、自宅から数分の所には必ず“峠”と言うエンジンやブレーキに負荷が掛かる道路が存在します。(｡･ω･｡) b

サイサリス号は、ツインターボ車で5速MTなので“峠”なる物を楽しみたい訳ですよ！
法定速度は遵守しますがネ✨

峠の下り、すなわちダウンヒルで車両重量が1.5トンを超えてて速度がある程度出て、尚且つ下り坂だとノーマルブレーキローターなんて奴は少々不安材料だったりします(´･ω･`)

そこで、DIXCEL社製DAVディスクローター、SDタイプをチョイスする訳なのです。✨

このローターは何が凄いかと言えば、冷却効果が凄いのです。(≧◡≦)

普通のベンチレーデッドディスクは、2枚のディスクの間に柱を挟み、内側から空気がその間を流れて冷却します。
しかし、繰り返しブレーキを踏む峠の下り坂だと放熱が追い付かなくなりフェード現象が起こりブレーキは効かなくなってしまいます。
そこで、このローターは冷却効果を高める為に、内側と外側の両方から空気を取込み、積極的に冷却し放熱性を高めてフェード現象を抑え、ブレーキの効きを維持しようと言う物です(*´□`σ)σ