
今年のお盆期間は久々にまとまった休みを取ることができましたので、5年前に2箇所を獲得して以来、兼ねてより計画していた「本土四極踏破」の残りを実行しました。全行程 3泊4日(内車中泊2泊)、総移動距離3,093kmとなりました。
初めに、今回の旅を開始する3日前、目的地付近である日向灘を震源とするM7.1の大きな地震がありました。被災された方々にはお見舞い申し上げます。この地震の発生を受け、2019年より運用が始まった「南海トラフ地震臨時情報 巨大地震注意」の情報も発表され、中止も検討しましたが、目的地への影響状況、"臨時情報"の在り方、その後の周辺の地震の発生状況など気象庁からの情報等を勘案し、最終的に実行に移しました。結果的には大きな地震には見舞われること無く旅程を終えることはできたことは幸いでした。
なお、実行に当たっては万が一のことも考慮し

被災時にまず重要とされる水分は多めに確保していきました。
また、今回は車中泊を旅程に組んでおり、車中泊セットも万が一の時には活用できるので、ある意味では対策をとった上での実行ということだったのだと思います。
〇初日 新潟<北陸道>敦賀JCT<舞鶴若狭道>吉川JCT<中国道>→壇ノ浦PA(山口)

朝、新潟を出発。
13時頃 敦賀JCT通過
13時15分 三方五湖PA

舞鶴若狭道は10年前に全通したばかりの道。北陸から中国地方へ目指すには、混雑する関西圏を迂回できる良い道です。
15時30分 吉川JCT通過
22時30分 壇ノ浦PA着・泊

今回の車中泊で大活躍した「ボーンバー」とリアハッチ向けネット。リアハッチも開口することで車内の空気の流れが大きく変わり、車中泊環境はかなり改善しました。
〇2日目 壇ノ浦PA<関門道><九州道>鳥栖JCT<長崎道>武雄JCT<西九州道>佐々IC-「本土最西端」神崎鼻(長崎県)-佐々IC<西九州道>武雄JCT<九州道>加治木JCT<東九州道>鹿屋市

朝の関門橋を眺めつつ朝食

橋の向こう側はいよいよ九州です。
7時 壇ノ浦PA出発、九州入り

7時15分頃 吉志PA(福岡県)

ここでシャワー休憩

シャワーコーナー、売店共に8時から営業のはずだったのですが、お盆期間のためか早めにオープンしてくれていました。これは僅かながら予定を前倒しできたので有難かったです。
10時頃 鳥栖JCT通過
10時10分 金立SA(佐賀県)

給油目的で休憩。SA自体は激混みだったのでパス(笑)
10時45分頃 武雄JCT通過
11時15分頃 佐世保通過
高架上から佐世保市街地、港を一望することができましたが、元軍港なだけあり自衛隊、海保、米軍の艦船が揃っている姿は圧巻でした。
11時20分頃 佐々IC ここより下道。
11時45分頃 「本土最西端」神崎鼻着

本土最西端踏破証明書は佐々ICから神崎鼻までの道中にある「小佐々コミュニティーセンター」にて獲得。図書館などを併設してる役場です。

佐々地区一帯にはこの看板があり「本土最西端」をPRしています。

お昼はコミュニティーセンター近くの食堂で長崎ちゃんぽん🍜チェーン店では無い味は今回が初めて。優しい味ですんなりとおいしくいただきました。

佐々のスーパーで見かけたお菓子。これは新潟県人として買わねば(笑)
ここから再び高速に乗り直し、
15時頃 再び鳥栖JCT通過
今度は九州道を熊本、鹿児島方面へ。
16時頃 北熊本SA

改築中につき仮設施設ながらもくまモン押し。熊本ではくまモンからは逃れられません(笑)
19時頃鹿屋市着(泊)

車中泊連泊はリスクを伴うので間に宿泊施設を挟むことに。
選んだのは共同温泉併設の宿泊施設。宿泊者は当然入り放題ですが、日帰り入浴も今時450円と良心的価格で継続してくれています。

夕飯は近所のファミレスで。ご当地チェーン店に立ち寄るのも旅の一興かな。
〇3日目 鹿屋市-「本土最南端」佐多岬-<東九州道>加治木JCT<九州道><関門道><中国道>山口JCT<山陽道>広島JCT<広島道>広島北JCT<中国道>安佐SA

8時頃 宿出発
9時45分頃 道の駅ねじめ 着

本土最南端の道の駅。ここら辺に入ってくると周りの植物もいかにも南国然としてきます。
10時30分頃 「本土最南端」佐多岬(鹿児島県)着

最南端踏破証明書は駐車場そばの施設にて獲得。
これにて「本土四極踏破証明書」の完成です(∩´∀`)∩

施設内には他の三極関連のブースもありました。

お守りとして5年前から車内に置いておいた最北端グッズとのコラボ(笑)
獲得場所は直線距離にして約1,900km離れたもの同士です。我ながらよくここまで来たなぁと感慨深いものがあります。
さて、所期の目標を達成し、あとは帰路に就く訳ですが、前日に鹿屋市入りして知った場所に寄ってみることに。

その場所とは宿からほど近いところにあった海上自衛隊 鹿屋航空基地。

鹿屋航空基地史料館が併設されており、旧日本海軍をルーツにもつこの施設の各資料が展示されています。
中でも目玉なのが上の写真に写っていましたが、

二式飛行艇という旧日本海軍が配備したこの機材。
当時としてはこのクラスでは世界トップクラスの機動性能を誇り、「空飛ぶ戦艦」とも称され各国から恐れられた傑作機です。2004年までは東京の船の科学館に保存されていました。

戦後、自衛隊になってから配備されたUS-1にも二式飛行艇の技術は活かされ、今度は救難飛行艇として海難事故での人命救助に当たるようになりました。かつて人を殺めるものとしてつくられた技術が、後に反対の人命を救うものとして使われている点は感慨深いものがあります。写真のUS-1は引退し保存されている個体ですが、中には近代化改造が施されUS-2として現役の機体もあります。

二式飛行艇前は臨時駐車場となっており、空いていたので並べてみました。
撮影していると「この人新潟から来てるわ」と福岡ナンバーのツーリングの人がインカムで話していました(笑)そうです、はるばる1,000km超えを走ってまいりました(`・ω・´)
この後は北上して帰路に。
途中熊本、佐賀付近では夕立に見舞われつつも

順調に九州を北上。
花火大会が行われていた関門橋を渡り、2日ぶりに本州へ。
復路は気分を変えて、途中まで山陽道経由で。
交通量の少ない深夜帯は、山陽道の方が線形が良いので走りやすい印象でした。
日付が変わる直前に安佐SAに到着。
〇4日目 安佐SA<中国道>吉川JCT<舞鶴若狭道>敦賀JCT<北陸道>新潟

最終日の朝も晴れで迎え、

まずはシャワーを。安佐SAのはセブンイレブン内にあるので24時間利用可能です。

シャワールームは3部屋。300円で累計10分間利用可能。

洗面台もあり、浴槽が無いことを除けば共同浴場と同じような感覚で利用可能です。
あとはひたすら中国道を東進。
給油、食事、休憩をとりながら、夜には新潟に到着。4日間の行程を無事終えました。
冒頭にも書いた通り、天災にも見舞われずそれよりもリスクが高かった事故や車両トラブルも無く3,000kmの行程を終えられたのは本当に幸いでした。5年かかりましたが、同じクルマで本土四極踏破を実現した達成感は他には代えがたいものです。弾丸旅行に付き合ってくれてありがとう、ハスラー。そしてこれからも宜しく。
2019.5.2本土最北端 宗谷岬踏破

2019.5.3本土最東端 納沙布岬踏破

2024.8.12本土最西端 神崎鼻踏破

2024.8.13本土最南端 佐多岬踏破
