まずはじめに、この冬に既に給湯器が凍結して「お湯が出ない」なんて状況に陥ってしまった人がいましたら、
情報提供が遅くなりまして申し訳ありませんm(_ _)m
自分の素性の一部を明かしてしまうことになりますが、裏を返せばそういった人間だからこそ積極的に情報発信していくべき立場でもあると思い、記事にすることにいたしました。
私は給湯器も商材の一つとして扱っている業種に勤めているのですが、"10年に一度レベルの寒波"が来襲した昨日(25日)から一気に増えた問い合わせが
朝起きたらお湯が出ないんだけど😱 どうすればいいの?!
といったもの。
これらに対しての答えは
「給湯器周辺の配管が凍結してしまったものと思われます。申し訳ありませんが、
配管の凍結が解けるまでお待ちいただく他ありません(無慈悲)」
どうしても早くお湯を使いたい!と言う人がいたら、
「給湯器の水道配管にタオルなどの布を被せて40℃未満のぬるま湯をかけてみてください。早めに解かすことができるかもしれません。ですが、
場合によっては配管にダメージを与え、解凍後に漏水が起きるかもしれません。」
と答えています。
上記の通り、一度凍ってしまったら復旧まで時間がかかる給湯器まわり。最高気温でもマイナス止まりの「真冬日」が続くようなものであれば、1日では済まされません。
勿論、凍結を未然に防止する方法もあります。
その方法は至ってシンプル。
「お湯の蛇口を少し開けておき、流しっぱなしにする」
これに尽きます。少し、とは具体的には
直径4mm程度の太さの水でOKです👌
水道代は夏場よりかかってしまいますが、お湯が使えなくなることを考えれば安い負担だと考えています。
なぜこの方法でお湯が出なくなることを回避できるか。それは蛇口からお湯が出てくるルートを辿ってみるとお分かりいただけると思います。
ざっくりと説明しますと、
「水」の蛇口から出てくる水は
水道管 → 蛇口
という経路です。
一方で「お湯」の蛇口から出てくるお湯は
水道管 → 給湯器 → 蛇口
と異なる経路で出てきます。
昨日からの問い合わせでちょくちょく聞かれたのが
「水は出しっぱなしにした(「水」の蛇口を開けていた)のに、何で凍結するんだろ・・・」
といったものでしたが、それもそのはずで、上記の通り
水とお湯とで経路が違うので水側の経路は凍結を回避できても、給湯器を含むお湯側の経路が凍結してしまったのでお湯が出なくなってしまったということです。
なので
「お湯の蛇口を少し開けておき、流しっぱなしにする」(大事なことなので2回書きました)のが有効なのです。
ではどこのお湯の蛇口を開ければ良いのか。
基本的にはどこでも良いのですが、私がおすすめしたいのが
浴槽の蛇口です。
浴槽の栓をして水を溜めつつ流しっぱなしにします。こうすることで万が一の断水時にもトイレ用の水などとして確保することができます。また、断水にならなくても凍結防止の流しっぱなしが終わったら、残った水で洗濯に使うこともできるからです。
また追いだき機能がついている給湯器の場合、浴槽に水を溜めておくことで追いだき用配管の凍結を防ぐ「凍結防止運転」も行われより確実です。
流しっぱなしにする外気温の目安は、私は
-2℃としています。この気温から水道管凍結のリスクが出始め、
-4℃まで下がるとほぼ確実に凍結します。
どうかこの記事をご覧になった方はお休み前、外出前に気温がぐんと下がることが分かるときには
「お湯の蛇口を少し開けておき、流しっぱなしにする」(大事なことなのでry)ことを実践いただけたらと思います。
25日程ではないにしても、また27日からは寒波が来るとされています。
この記事をご覧いただき、一人でも多くの方が「お湯が出ない!」状況を回避できたらと思います。
Posted at 2023/01/26 22:44:37 | |
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