9/19(月)に石川県にある航空自衛隊小松基地にて、3年ぶりとなる航空祭が開催されました。
今回はコロナ禍のため、事前予約・抽選制による入場制限が行われました。そしてこの度抽選に当たり、行くことができましたのでどんな感じだったのかレポートをしてみたいと思います。
まずは金沢駅から。北陸新幹線開業によりすんごくきれいになりました。
コロナ禍、というより、近隣住民への渋滞による迷惑防止の観点から、基地近辺の駐車場も予約・抽選制となり、こちらはかなり倍率が高かった模様。
私は駐車場抽選からは落ちてしまったので、クルマは金沢駅まで、そこからは小松駅まで電車で行くことにしました。
コンコースには航空祭のポスターも。この辺りでの目玉イベントであることが伺えます。
北陸線は今や貴重な「特急街道」。在来線特急の「サンダーバード」「しらさぎ」が多く走っており、行きは特急で小松まで向かいます。
通常3両ある自由席は三連休ということもあり2両に減車。そこへ航空祭への客も相まって自由席は通勤電車状態(笑)
15分ほど揺られること小松駅に到着。
服装が違うだけで都市圏のラッシュと同様な光景が繰り広げられています(笑)
と、ここで駅員さんによる放送が。
「本日
台風接近に伴い、
小松駅を発着する特急列車は午後から運休となる予定です。」
Σ(゚д゚lll)mjk
そう、この日は台風14号が日本海を東進していた日だったのです。
当初の予報より遅れて横断することとなり、航空祭は開催に至りましたが、朝の時点で石川県は台風の強風域に。
「航空祭に行くことはできても帰ることができない」状態に陥る可能性も出てきました。
この放送を受けて「会場に着いたら最低限のものだけ見て回ってすぐ帰ろう」という思考に切り替わりました。まあ、もともと今年の航空祭は例年より短く13時までの開催だったので、長居は無用と言われればそこまでだったのですが。
とりあえず、帰路で切符購入の列に並ばずに済むよう帰りの切符を先に購入。
続いて駅前から小松基地までのシャトルバスのりばに向かってみると。
( ゚д゚)ポカーン何だこの列?
ほんとに入場制限しているのか?と疑ってしまうような行列ができていました。これは予想外でした。
列に並び始めてから30分程進んだところで、ようやくバスが見えてきたと思ったら、この先のもう一つの広場でまたもや蛇腹状の列で待つことに。
ただ、そのもう一つの広場では、
レトロな特急電車が出迎えてくれました。
ヘッドライトも点灯し、今日限りの特注ヘッドマークを掲げています(笑)
さて、並ぶこと1時間弱、ようやくバスに乗ることができました。
航空祭恒例、F-15によるオープニングフライトが行われている中、基地に到着。
バリケードを破って作られた臨時口から入っていきます(こんなとこから入ったことあったっけか?)
画像に写っているテントで事前予約QRコードの読み取りと所持品検査を経ていざ入場。
うんうん、この景色。いかにも"自衛隊基地"という感じがあり、我々にとって非日常の光景が目に飛び込んでくるだけでも航空祭に来る価値はあるなぁと思わされます。
正面通路に着いた頃には救難隊による救難訓練展示が行われていました。
これも救難隊がある基地では恒例の展示飛行ですね。
U-125AとUH-60Jによる共演はいつみても見応えがあります。
こちらはハンガー(格納庫)裏に広がっていた物販エリア。Tシャツやタオルをはじめとした基地祭限定グッズの店のみの出店となっていました。
今回は感染防止の観点(マスクを外す機会をなるべく減らすこと)から
飲食店の出店が無く、航空祭恒例の基地メシを楽しむことはできませんでした。致し方無し。
ハンガー内部。
通常は機材が保管される建物ですが、今日は音楽隊の演奏会場や装備品の展示ブースなどに。
骨組み丸出しの無骨な作りが良いです(・∀・)
ハンガーを抜けてようやくエプロン(駐機場)に。
駆け足ながら展示されている機材を見ていきます。
まずは2つあるF-15の部隊のひとつ、306飛行隊のF-15J。
306飛行隊の愛称「ゴールデンイーグルス」
(楽天ではない)のエンブレムが垂直尾翼にマークされています。白山に生息するイヌワシがモチーフなんだとか。
こちらはもうひとつのF-15の部隊、303飛行隊の特別塗装機。
部隊の愛称「ファイティングドラゴン」を模した塗装となっています。
手前のジャイロも"特別仕様"です(笑)
側面から撮れなかったのが残念ですが、こちらは306飛行隊の特別塗装機。
映画「トップガン マーヴェリック」とのコラボ塗装で、トム・クルーズ演じるピート・ミッチェル大佐が搭乗する機体(F/A-18)を模した塗装となっています。
これらは教導隊所属のF-15D/J。主に訓練に使われる機材で、敵役としても使われるため目立つ塗装になっています。
さて、一通り見て回って目玉のブルーインパルスの飛行も始まる頃になりました。
小松駅に降りたときのアナウンス通り、帰りの電車が心配なので、帰りのバスで順番待ちをしつつブルーの演技を見ることにしました。
台風による厚い雲のせいで、スモークが分かりにくいですね(^^;
YouTubeなんかでいろんな人が動画を上げていると思いますので、そちらを観ることをオススメします(笑)
さて、ちょうどブルーの飛行が終わると同時にバスもやってきて、
無事帰りの電車に乗ることができました。
とは言えども、この頃には特急の行先である近畿圏は台風の影響を受けており、金沢行の特急は30分以上の遅れが出ている列車もありました。
私が乗ったこの電車も追い越しの特急が遅れ、少しながら影響を受けました。
あとは台風から逃げるように北陸道を東進。明るい内に無事帰宅することができました。関西方面のクルマも見かけましたが、皆さんこの日の内に着けたのでしょうか…?(--;)
コロナ禍で規模が縮小された上に台風により駆け足なスケジュールとなってしまいましたが、航空祭の雰囲気を楽しめたので良かったです。それと、小松基地祭に電車で行ったのも初めてでしたが、これも少しばかり旅行感を楽しめて良かったと思います。帰りの酷い渋滞も避けられましたし(笑)
とはいえ、3年前までのように、完全な形での航空祭が行える日が来ることを願う日でもありました。新コロ、早く終息しないかなぁ…。
そういえば、パンフレットをよく見てみると「旧滑走路」との文言が。
気になって写真を見てみると確かに跡が残っていました(赤丸)
昔は十文字に滑走路があったんですね。
また、現役の滑走路に並行して2000年代半ばに使用されいた仮設滑走路(黄色矢印)も残っていました。何度も足を運んでおきながら今更ながら気づきました。