激闘!ブースト計DIY取付攻略法
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
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ターボ車に乗るからには是非取り付けたいブーストメーター。針の動きが緩慢な他種計器類に比較しアクセル開度に応じて針が佐々木小次郎の必殺技・つばめ返しのように(?)ビュンビュン動くのは見ていて楽しいですし、何より自分の車のレスポンスが一目で分かります。
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私の場合、たまたま前車で使用していた遊休資産が転がっていましたので、せっかくなので付けてみようと思い、いつものようにみんカラ整備手帳で下調べをしました。
それなりに長い歴史のある車ですので、多数の整備手帳がアップされております。内容を確認しますと大まかなところは共通しておりますが、細部に各人各様の工夫があるようです。
しかし欲しい情報はあちこち断片化しており、佐々木小次郎ゆかりの山口県岩国市に架かる錦帯橋の如く整備手帳群を渡り歩かなければなりませんでした。
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そこで今回、暇人の私は断片化した情報をデフラグし体系化し、DIY取り付けに自信のない(私のような)方のためにまとめてみることにしました。
他人のふんどしで相撲を取るようで恐縮ですがお許しいただきたく思います。本作業の前提として、私の車と同じ、最初のマイナーチェンジ後の車両用となります。
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取り付けに当たって、エンジンルーム部、ダッシュボード部の二つの作業重点ポイントがあります。どちらから攻めるか…畑中葉子いわく「後ろから前からどうぞ」とのことですので、私は後ろ、面倒くさそうなエンジンルーム側から攻めることにしました。
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【必要な資材/副資材】…私の入手先
・シリコンホース 耐熱 汎用 内径4ミリ Φ4 ブルー…楽天の計り売り
・三又ジョイント ノールマ T型異径ホース継手 TRS-0804…モノタロウ
・Autogauge / deporacing ブースト・バキューム計用フィルター…楽天
・電源取り出し用コネクタ:エーモン「1199」カプラー4極(ロック付・110型)…イエローハット
・ギボシ端子(適宜)…手持ち
・タイラップ(束線バンド)(適宜)…手持ち
・ハサミ(配管切断用)…手持ち
・シリコンスプレー(グロメット配管通し用)…手持ち
準備が整ったところで作業開始します。
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【車内からエンジンルームへの配管通し】
1.リアシートを外し金属製のカバーを外す
2.グロメット(ゴムのふた)に切り込みを入れる
3.シリコンスプレーを少量噴射し、シリコンホースをエンジンルーム側へ差し入れる
4.エンジンルーム側から手を伸ばしつかみ、エンジン付近まで引き入れる
(写真は作業後の物です。カロッツェリア機器(あまり付けている人はいないと思いますが)の右側、配線束の近傍に切り込みを入れます)
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エンジンルーム側からシリコンホースをつかむ際のコツは、漫画「岳」(石塚真一著・小学館)の1巻83ページが参考になります。
このテクニックは懐の深いアイのフロントウィンドウの窓拭きにも応用出来そうです。
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【リアシート部センサー取り付け】
これは各人お好みの方法で良いでしょう。また機械式ブースト計の方はこの工程は不要です。
1.適当なネジにセンサーユニットを共締めする
2.シリコンホースを接続しタイラップで固定する
3.ホースを適当な位置で切断しフィルターを取り付けタイラップで固定する。
→画像は取り付け後走行約1,000kmの状態ですが、すでに茶色くなってきているため、センサー保護のためにもフィルターは付けた方が良いと思います。
※私がセンサー取付位置をこの場所に決めたのは、センサーとメーター間の配線の届く長さを考慮しただけで、他意はありません。
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【センサー電気配線】
1.前後ドアのスカッフプレートを外す
2.メーター付属のケーブルをスカッフプレート部を通しダッシュボード下部へと配線する
3.スカッフプレートを元に戻す
4.コネクタをメーター付属のコントロールユニットへ接続する
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【メーター設置】
1.コントロールユニットからの配線をメーターに接続する
2.お好みの位置にお好みの方法で設置する
→私は前車スズキ・カプチーノで使用していたメーターホルダーをブチル両面テープで貼付しました。いずれの配線もフェンダー付近からエアコン吹き出し口の穴を経由し、ダッシュボード上へ取り出しました。
(写真、よくみるとカメムシの亡骸が…)
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【動作確認】
1.車のエンジンをかける
2.アクセル開度に応じてメーターが振れることを確認する
3.お好みに応じて一般道、高速道路を走ったり、峠やサーキットを攻め、最高ブースト値を見ては一喜一憂する
→くれぐれも安全運転でお願いいたします。
無事にブースト計の針が動けば作業完了、動かなければ再度各部を見直す必要があります。
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上記を一つずつクリアしていけば、DIY取り付け出来ると思います。不器用な私にでも出来たのですから。特殊な工具を使用しなくても大丈夫です。
本記事を執筆するにあたって各整備手帳を参考にさせていただいた方々へ感謝するとともに、紹介することでつばめ返しのような恩返しが出来たのであれば幸いです。
長くなりましたが、私にもしお金の余裕があるのなら、今どきのODB2コネクター接続タイプのメーターを取り付けます。配線不要で楽ですから…なんという身もふたもない手のひら返し。
いや、DIYは苦労を楽しみつつ工程を一つずつ攻略し、最後にラスボスを倒す達成感を味わうもの。佐々木小次郎を倒した宮本武蔵のように。…やっぱり昔ながらのメーターを入手し、コツコツ楽しむことにしましょうか。
いやいや、やっぱり楽なほうが…(永遠に繰り返し)。
【完】
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