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久しぶりに「PETER BLANCE」のシャギードッグセーターを買いました。

最初に買ったのは、かれこれ15年くらい昔でしょうかね？
最初はイエロー、次にターコイズ、暫く経って霜降りグレー、さらに暫く経って黒、そして数年ぶりの今回は濃紺です。
意外にも定番色ではなく今年の新色です。
今までも紺は有りましたが、もう青かったり、少し赤みがあって紫がかっていたりしてたみたいです。
ピーターバランスはニットでは珍しくビビットな色が売りなのですが、年を追う毎に定番カラーに落ち着いてしまってますね。＾＾；

昔はアンダー2万だったので、何とか手の届く範囲でしたが、今では2万を超える高級品になってしまいました。
ただ、あまりに良い濃紺色だったので、とうとう我慢できずに買ってしまいました。＾＾；

このセーターの特徴は、セーターの表面を毛羽立たせている所です。
その見た目からシャギードッグ（ムク犬）の名称で親しまれています。
元々はアメリカのJ-PRESSがオリジナルですが、今は失われてしまったため、ピーターバランスのシャギードックはシェットランドセーターをベースに復刻したものになります。
シャギードック加工以外に丸胴編みなのも特徴の一つで、袖も胴もサイドに縫い目がないので着心地は最高です。＾＾

今でこそ大手セレクトショップでも定番商品となっていますが（約十年前ビー◯スで扱い始めた時はショックでした。）、当時はサイドに縫い目のない丸胴編みのシェットランドセーターにシャギードッグに似た加工ができる工場を探し出し、態々「PETER BLANCE」のタグを制作（復刻）して取り付けたオリジナル商品でした。

当時、僕の担当をしてくれたバイヤーさんからは「セーターというよりスウェットと同じ感覚で着てね♪」とアドバイスされました。
手入れも「スウェットと同じで洗濯機でガンガン洗ってね♪」でしたｗ
実際、ガンガン洗って着てましたね。
とはいえ、僕は仕事柄週末しか着れないのでまだまだ糸が沢山残っててシャギードックしてますが、ヘビーユーザーになると、毛が殆ど抜け落ちてメッシュ状態になってしまうとかｗ
実際に最初に買った時にメッシュ状態になった本物のシャギードックを見せられたので、そういうものだという認識ですが、そこまで到達するのは何時になるやら、、、＾＾；

そういう話をしてくれたバイヤーさんも、若くして亡くなられてしまいました。
亡くなられた時はショックでしたが、その方が海外を駆けまわり、色んな人と人脈を築いて作り上げた（復刻した）服の数々は今でも僕のクロージングの要で有り、その服に纏わる話と着こなしのアドバイスは僕の心のバイブルです。

ひさしぶりに洋服ネタです。
昨日、2ヶ月ぶりに天神の洋服屋さんへと遊びに行きました♪


一番のお目当ては、写真のダウンベストです。


なんと、ラルフ・ローレンとスティーブ・マックイーンの二人が愛したダウンベストの復刻版です♪
それぞれのプライベートを写した写真集で、お二方とも全く同じ形と色のダウンベストを着ています。

凄いですよね！
単に有名人が二人着ている程度の話ではないんですよ！
アメカジを語る上で決して欠かすことのできないお二人が、奇しくも同じ時期に色も形も全く同じダウンベストをプライベートで着ているなんて、、、、
普通、こんな偶然あり得ないでしょ！

もちろん、偶然着ていただけで凄いと言っている訳ではありません。
実際に二人のプライベートの着こなしを見ていると、何故このお二人が色も形も全く同じベストを選んだのか非常によくわかります。

もう、久しぶりに興奮しましたね！

ショップの方にこのダウンベストの制作までの経緯を聞いたのですが、今までは二人の私物であるが故にメーカなどの情報が一切不明だったみたいです。（もちろんラルフ・ローレンのオリジナルでもないです。）
数年前にショプの方がようやく実物を発見したのですが、既にメーカーは倒産していたそうです。
そこで、リブ、生地、糸、タグ、ジップ等々、全てにおいて完全復刻させるべく、材料を求めて世界中を調べつくし、製作開始までに２年以上の歳月を費やしたそうです。
さらに形も完全に再現するのも大変だったそうで、制作には復刻モノにおいて右に出るメーカーはいないんじゃないかって言うくらいメーカーさんに依頼したそうです。

ほんと復刻モノという言葉では済ませられない気合の入った逸品です！＾＾