「最近、倅が車にハマっている」と母から聞いた叔父(母の弟)がのそのそと私を訪ねてきたので、二人で飲みに出かけてきました。
叔父は街で会ったらとりあえず2,3回110番通報したくなるような風貌をしているのですが(超絶にガラが悪いけど実はとても優しい)、見た目では誰も信じないような、立派な肩書きを持っている人です。さして車に興味のない叔父は、いつも父に車を選んで貰っていたのだとか。
「子供も独り立ちしたし、お前、なんかオススメの車があるか?」
「今、何乗ってたっけ?」
「ハーレー」
...そうでした。ある日突然プリウス処分してハーレーを買って帰り、うちの一族を騒然とさせ、祖母の近年最高のヒット作「死んだ爺さんの祟りだ!」 という意味不明な名言を生み、奥さんに3週間無視されたのは記憶に新しい事件です。
「お前もたまに乗っていいぞ」
「じゃ、フェラーリ」
「うちの前、田んぼのあぜ道だって知ってんだろ!」スパーン(頭はたかれる音)
いや、言っても私もにわかで、別に父のように詳しいわけじゃないし。だいたいもう少し要望を絞ってくれないとなんとも言えません。
曰く
・老後の楽しみの趣味車が欲しい
・カミさんには別途足車を買うから、実用性は不問
・あんまりコテコテのスポーツカーは嫌だ
とのこと。
ざっくりしてるなあ...。
「BMWかポルシェ買えば?」
「ありがちなのは嫌だっつったろ(巻き舌)」
「いや〜、ある程度快適なほうがいいと思うよ?」
「いいからお前がなんでも1台買えるなら、なんにするか言ってみろ! 怒らないから言ってみろ‼︎」
「アリエル ノマド」
「トラクターじゃねーか!!」スパーン(2回目)
「ととトラクターとは失礼な! 格好いいだろーが!」
むむぅ、ノマドの良さも解らないとはロクでもないオッサンです。
「マセラティ」
「なんか普通な車だな」
ぴきっ
「....セブン」
「んん? 屋根もエアコンもねえのか?」
ぴきぴきっ
「................エキシージ」
「小せえな」
ぷちっ
「だぁー!! もうママチャリでも乗ってろや、ジジイ!!!」
「なにおう、このモヤシっ子が!!」
とまあ、結局何も決まらず、おねいさんのいるお店で叔父甥並んでへらへらと朝方まで飲んで帰ってきました。
これでベンツとか買ったら文句言ってやろう。
友人然り、車に興味がない人に車を勧めるのは難しいですね。
ディーラーさんって大変だ。
...ノマド欲しいな〜。
Posted at 2017/11/23 18:34:28 | |
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車徒然 | 日記