さてさて、1290SuperDukeGTが納車されて約一週間。だいぶ慣れてきましたので、長靴の整備士の幼稚園時代のパパ友(バイク乗り)と連絡をとり、日曜の朝イチツー※ に行くことになりました。
※家族が起きる前、朝6時~8時の短時間に、近所を走るプチツーリング
いつものコンビニで集合。
いや、こうしてみるとやっぱりカッコイイなぁ~。GTはこのパニアケースを付けた状態がやっぱりお似合いだと思うのですよね。
そんなわけで、パパ友と合流し、「えー!DUKE買ったって、コレ~?」なんて一通りお披露目(自慢)をしたら早速出発。
途中、パパ友さんのジレラRunnerのミラーが突然緩むアクシデント。
そこで~取り出したるは~KTM純正車載ツール~♪
…
ハイ、コレ。
って栓抜きじゃん!なんで車載工具に栓抜きが!?
実は、オーストリアはKTMの遊び心なのか、真剣なのかはともかく、ディーラーの店長さん曰く、ツーリング行った先で、ビールの栓が抜けるように!とのこと(笑)
日本のメーカーにはとてもできない粋な取り計らいですな。
さてさて、そんなわけで、折り返し地点のコンビニに到着。
しばし談笑。バイクのこと、子育てのこと、仕事のこと、
パパ友とのツーリングは、このおしゃべりが楽しいですね。
あっという間に時間は過ぎ、いつの間にか8時ちょい前!
おっと、そろそろ帰らなければ!
と、出発しようとするも、
「あれ?セルが回らない??」
良く見ると、インフォメーションディスプレイに何やら警告表示が。
「! Transport Lock 」
何それ。どういうことだ。
輸入ロック(?)
なんだか、よくわからないけれどロックされた状態?ということか。というわけで、思いつく限りのことをしてみる。
ハンドルロックを解除しなおしてみよう・・・
パニアケースがしっかりハマってない(ロックされてない)?・・・
そうか!スタンド出したままだから!? いや、違う・・・
あ、車載工具出した時か!シートをはめ直す・・・違う・・・
何をやってもダメなので、困ったときのGoogleグルグル…
「How to Unlock Transport Lock」
これやあ!って、YouTubeかい!
パケットが気になったが、そうも言ってられないので、仕方なく動画を視聴・・・
なになに・・・何を言ってるかよくわからないが、ロックがかかったバイクを・・・
結局ディーラーに持ち込むんかーい!!
というオチ。
この時点で9:00ごろ。購入したディーラーの開店時間は10:30・・・
どうしよう。。。
というわけで、ダメ元電話してみるも・・・出ないね。そりゃそうだ。
で、またダメ元で同じくKTMディーラーなのだけど、経営が違う(いわばライバル店?)お店に掛けてみると・・・出てくれたー!
「あのー、すみません、そちらで買ったわけじゃないんですが、1290SuperDukeでTransportLockというのが出てエンジンかからなくて非常に困ってます・・なにか対処方法ありますか?」
と聞くと、
『購入されてからどれくらい走りましたか?』
ん?なんでそんなこと聞くんだろう。
「ちょうど100kmくらいです」
『なるほど、実は、TransportLockは、盗難防止のためにかかっているロックで、購入後にメーカーから送られる電子コードを使って解除しないと、ちょうど100キロ走行したところでエンジンがかからなくなる仕組みです』
ですってー!
これ、要するにディーラーが納車するときにアンロック忘れてたってことじゃないの!?
そんなわけで、とりあえず原因がはっきりして、ここであがいていても仕方ないことがわかったので、ロック画面を写真にとり、購入店に「困ってます」という文章と共にメールしておきました・・・
すると10:00ごろに着信があり、すぐに現場まで解除しに来てくれるとのこと・・
(そりゃそうだ)
お店からは1時間ちょっとかかるため、
パパ友とモーニングしながら待つことに。
Runnerの後席に座り(奥さんか娘さんのためにとっておいた初後席を奪ってしまってごめんなさいm(_ _)m)近くのカフェへ。
なかなかオシャレなカフェでした。
いろいろおしゃべりしているうちに、ボチボチバイク屋さん、到着するかな、という時間になったので再びコンビニへ。
5分ほどでディーラーのメカニックさんが到着しました。
ピコピコ・・・とDiagnosticを接続し…
ロック解除中・・・
というわけで、作業は15分くらいだったでしょうか。
ここではっきりさせたかったのは、結局ロック解除を忘れていたのかどうか、ということ。実は、電話を受けたときに言われたのは
「解除したはずだけど、何らかの理由でまたリセットされてしまったようだ」という言葉でした。
もしかしたら、電話口の方は本当に解除した"つもり"だったのかもしれない。
ただ、一つ言えることは、「一度書き込んだ情報は偶然リセットされることは無い」、ということです。
なんでかって、ダイアグノーシスの開発には携わったことがあり、通常の記憶領域と違って、こういった特殊なロック情報を書き換えるには暗証番号が必要だったり、特殊な計算結果を送信信号に付加しないといけないからで、それが偶然ノイズ的に記憶領域に入り込むことはあり得ないのです。
たとえるならティッシュ丸めてゴミ箱に投げたら、偶然金庫のダイヤルに当たって、ダイヤルが左に5、右に3、左に8、右に・・・そしてハンドルにティッシュ当ってガチン!て開く、ようなものです。
って、そんな知識は良いとして、どうにもミスをごまかされているような気持ちで釈然としなかったのです。
現場に来たメカニックの方は、納車時作業されていなかったようなので、作業した方に本当にロック解除した記憶があるのか、ロック忘れたのを誤魔化していないか確認するようにお願いしました。これから長い付き合いになるつもりだったので・・・
結局帰宅は11:30頃になり、長時間炎天下つきあってくれたパパ友には感謝と申し訳ない気持ちをお伝えすると共に家族に平謝りをし、なんとかその日をしのぐことができました。
いや、それにしても100km走行してからのロックというのは想像できませんでした。ロングツーリングに行ってなくて比較的近場だったのが不幸中の幸いでした。