(仲間内メモ)馬力は季節で大きく変化します2
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暖かい季節はパワーは下がり。
寒い季節はパワーが上がる。
同じ圧力の同一体積の空気の中の
酸素分子量が寒いほうが増えるので、
NAの車両でこれに抗うことは極めて
難しいわけですが。。。
過給器付き車両の場合はなんとかなる
かもしれません。
上述の季節によるパワーの上がり
下がりはブースト圧一定という
条件ですが。
もし、タービンの風量や最高回転数
までにまだ余裕があり。
各種冷却パーツにも充分な余力が
あるのであれば。
暖かい季節のパワーダウンを
さらなるブーストアップで
補うことは不可能ではないです。
例として。
春秋は500馬力
夏は450馬力
冬は550馬力
みたいな車両があったとしましょう。
ブースト圧はどれも1.2とします。
(僕の今の愛車の前オーナーさんの
仕様が概ねこれに近いセッティング
でした)
ブースト圧1.2に大気圧1.0を加えて
各数値を割るとNA状態のパワーが
得られます。
NA状態のパワーは
春秋は227馬力
夏は205馬力
冬は250馬力
となります。
製作難易度の高いもの凄く良くできた、
サイドポートや片面ブリッジなどなら
このような数値になってもおかしくは
ありません。
(ノーマルポートは冬で200くらい、
製作難易度の低いサイドで220くらい
だと思います)
これらの数値をさらに10で割ると
ブースト圧0.1あたりのパワーが
計算できます。
実際には他の要素で多少増減する
かもしれませんが、まあ概ね下記の
ような感じになるかと。
ブースト圧0.1あたりのパワーは
春秋は約23馬力
夏は約21馬力
冬は約25馬力
いっぽう各季節のパワー差は。。。
冬からどれだけ劣るかというと。
春秋は50馬力差
夏は100馬力差
これを0.1あたりのパワーで割ると
春秋は2.2
夏は4.8
この数値に0.1かけたのが
冬に近づけるために上げる
ブースト圧ですよね。
春秋は約0.22
夏は約0.48
つまり。。。
春秋はブースト圧1.42
夏はブースト圧1.68
こんなに高いブースト圧で
リセッティングすれば。
冬場に近づけることが可能では
あります。
(僕のクルマの場合は、レースガス
を使ったからなのか?夏場であっても
ブースト圧1.4程度で、前オーナーさん
のパワーに寄せることができました)
まあ、これはあくまでも計算上の
話ですが。
冬場のブースト圧が1.2程度なので
あれば。
まあブースト約1.7近く必要な
夏場はともかく、春秋の約1.4程度
ならば、燃料、添加剤、混合油など
に気を配れば、比較的多くのショップ
さんが対応可能な気がします。
でも、冬場に600、700当たり前
みたいなハイブースト仕様の場合は、
パワー不足を補うために、安易に
ブーストアップは難しいですよね。
また、純正2ピースアペックスシール
や、圧縮比の高めのFDローターなどの
場合は、こんなブースト圧ぜったいに
無理だったりもします。
なので、冬場の目標パワーが極端に
大きくなく、機械的強度を上げる
対策がなされているという前提には
なりますが。
じょうぶなFC前期ローターと
社外アペックスシールを利用すれば、
今の技術力ならばブースト圧1.4は
夢みたいな値ではないかと。
しかし。。。
より高いブースト圧
より大きなパワーで
吸気温度の上昇に抗う場合は、
正直ほどほどにしないと、
マジでリスクが高くなりすぎます。
そんなわけで、根本的に吸気温度を
下げるか?
含酸素燃料の利用などで。
混合気中の酸素量を増やす工夫を
しないと、難しいでしょうね。
吸気温度をむちゃくちゃ下げて
酸素量も増やすNOSなどは。
REではセッティングミスすれば、
エンジン全損の恐ろしいアイテム
ですが。
もしうまくいけば、気温高でも
抗えるチートアイテム。
(セッティングミスに比較的寛容な
鋳鉄ブロックのレシプロなどは
本当にうらやましいです)
高濃度の含酸素燃料はそこまで
リスクはありませんが。
それなりに副作用もありますし、
お値段も良いモノはかなりします。
どちらも維持費はかなりのもの
ですから、そんなもん使えるか?
などと思われるかもしれませんが、
2月や3月の極寒の時に雪や雨に
邪魔されず、走行可能な日が
どれだけあるか?
良いコンディションに恵まれなくて、
また翌年まで待つことを考えると、
この手のアイテムのユーザーが
増えているのもわかるような
気がします。
そんなわけで。
僕としては吸気温度下げるアイテム。
そしてより高濃度な含酸素燃料の
探求はまだまだ続きそうです。
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