(仲間内メモ)本気走行用装備検討12
1
昔から良く言われていたことですが、
ロータリーエンジンのセッティングは、
2速や3速までしかないようなコース
前提だと。
けっこう適当でも、なんとなくいけて
しまうのですが。
そこから4速、5速で全開にしていく、
本当の高回転、高負荷の領域では、
中途半端なセッティングだと、あっけ
なく不具合が出たりしていました。
比較的、反りに強いと言われている、
当時の純正3ピースアペックスシール
でも、そんな感じでしたから。
純正品は2ピースしかない昨今では、
さらに気をつかうはずです。
一般的に2ピースだと
インタークーラー、ラジエター、
オイルクーラー、そして吸排気系を
やり切ってない感じのライトな仕様
だと350馬力前後までに。
それらをしっかりやり切った仕様でも
400前後位までに抑えたほうが無難と
言われているのですが。
今のチューニング技術だと、それよりも
はるかに高出力が狙えますから。
純正以外のアペックスシールや
コーナーシールを使うユーザーさんも
増えてきました。
海外製の強化アペックスシールなどを
使うわけなので、コレでより高出力
でも安心と思いたいところですが。
現実はそんなに甘くないようですね。
サーキットマニアな先輩方の噂では。
狙い通り安定的に高出力化できない
らしいのです。
ドラッグレースならば大丈夫なのに、
周回やドリフトではもたないとか。
3速、4速までのサーキットでは
大丈夫なのに、5速全開がある
国際級サーキットではもたないなど。
本当の高回転、高負荷領域で苦労
されているようです。
社外の強化品なので、簡単には
折れたり、割れたり、欠けたり
しないので、即ブローというわけ
ではないようですが。
普通に走るし、それなりに速いん
だけど、実走行中の圧縮キープが
困難になり、造り手のイメージ
通りの速さではなくなってしまう
ようです。
コースから戻ってきた直後は
普通にアイドリングもするし。
おそらくショップに戻ってから、
圧縮テストしても、それなりの
値も出てしまう。
(サーキットからの帰路の再始動
などでは一時的に苦労するかも
しれないですけど)
正常に街乗りできるし。
それなりに速い。
圧縮テストも合格してしまう。
でも、本当の好調を知っている
人からすると、な〜んかパンチ
不足みたいな。。。
今振り返りますと。。。
僕が過去の愛車で経験した
アペックスシールの反りというのは、
この種のトラブルだったんだと感じ
ます。
いろんな方の話をまとめていくと。
コレを回避するには。
アペックスシールなどのパーツ選定
とか組み方など。機械的な工夫だけ
では難しいのではないかと。
一部、例外として。
セラミック系の反らないアペックス
シールを使うという選択はあるよう
ですが。万が一、それが歪むなどと
いうことが起こると。
粘りが全くない素材ですので、
ガラスやせともののように粉々に
割れて、エンジンタービン、全損
なんてきくと、かなり不安になります。
(ただある領域までのパワーに限定
すると、これが現実的な選択とも
言われているようです。でも、それを
超えるような大パワーを狙う方には
やっぱり金属系が無難とか)
セラミック系はかなり高価ですし、
万が一の全損は避けたい。
そうなりますと、鉄系素材に頼る
ことになります。
欧米のハイパワーREの成功事例を
探してみますと。
なんとなく鉄系アペックスシールに
特殊な燃料の組合せで、耐久性を
確保している印象がありますが。
(混合気の実質的な温度がかなり
下がるメリットがあるから)
含酸素燃料の濃度が高すぎると。
ゴムだけでなく金属も腐食させる
可能性がある。
理想空燃比に大きく影響して燃費が
極端に悪くなる(燃料系、点火系の
コストが跳ね上がります)
圧縮比の低めのローターだと特殊な
燃料の良さを引き出しにくい。
エンジンオイルや混合油をかなり選ぶ。
など懸念事項だらけになるので、
この選択も躊躇してしまいます。
いっぽう、僕はアペックスシールや
ハウジングの小さな傷をケアする
ような添加剤を使ってみたいのですが。
それを使うためには、高濃度な
含酸素燃料は相性が悪いとの情報も
あったりします。
そうなると、添加剤に合わせて、
燃料を工夫するしかなさそうです。
この前提で添加剤のなじみが良い
エンジンオイルと混合油。
しかも粘度が高く油膜が厚い物。
こんな添加剤と油脂類の効果で、
細かな傷と反りによる圧縮低下や
圧縮差の発生をなんとかできないか?
欲を言えば、高性能な添加剤と
油脂類の効果で摩擦そのものが
減り、反りの原因になるかも
しれない摩擦熱の低減。
シールやハウジングの傷の防止
ができないか?
(そもそも傷もつかない、反って
圧縮も下がらない)
そんなことを期待していたりします。
そのために、スラッジや燃えカスの
発生を心配して、多くの人が嫌う
ような添加剤であってもあえて利用
してみようという覚悟です。
(後に発生するスラッジや燃えカス
よりも、今この瞬間に発生する
摩擦熱や傷の回避を優先)
含酸素燃料をできるだけ減らすことに
より、混合気の温度(実質的な吸気
温度)が上がりがちになる問題は。
インタークーラー
ラジエター
オイルクーラー
フューエルクーラー
これらを全てオーバークール気味を
狙うくらいにして。
総力戦に持ちこんでなんとか冷やす。
それで帳尻が合わないかなぁ?
などと考えておりますが。。。
金属がのび縮みする原因は熱。
潤滑がきびしくなるのも熱。
どちらも熱が原因だと考えると、
無難に欧米の先輩方の手法を
参考にするほうが良いのかも
しれませんが。
アルコール系燃料への様々な対策や、
オイル選びの自由度が極端に下がると、
コストが跳ね上がりますから。
なかなか踏み切れなかったりします。
そんなわけで僕は、当面の間、
含酸素燃料少な目の方針で
引き続きいってみようと思っています。
[PR]Yahoo!ショッピング
タグ
関連コンテンツ( エタノール の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク