はいどうも。小太りのおじさんです。
今回はキャブレターです。
実はしばらく乗って無くて、1週間以上放置してたのですが、久しぶりに乗るためにカバーを外すと、車体下側に赤いオイルのようなものが、、、
「あれ?なにこれ.... って、ガソリンじゃね?!」

エンジンの腰下からぐっしょりと、、、、うへえ。写真では燃料コックをオフにして、あふれたガソリンはある程度ふき取りましたが、キャブ下のドレンからポタポタもれてます。ドレンボルトをつつくと落ちてくるので、オーバーフローしてるみたいでした。
そういえば当初から混合気が濃い目だったのも、これが原因だったのかも。
というわけで、急遽、キャブのメンテを行いました。メンテナンスキットはあらかじめ購入していたので助かった~。

取り外し方はネットで検索。エンジン側とエアクリーナー側のホースバンドを外し、キャブに接続されているスロットルワイヤとチョークワイヤを外します。どちらもバルブ、スプリングを外します。チョーク側に錆が浮いてたので、グリスアップしておきます。スロットル側も同様に。

外観は思ったより汚れてないかな?オーバーフローのドレンホースは劣化してカチカチになってます。アイドルスクリュー周りが良く汚れてます。外したジェットニードルはキズや曲り、段差などの異常はなさそう。

内部を覗いてみます。見たことないけど、これなら結構キレイかな?そして中のガスをあらかた抜いたら、フロート室を開きます。

おっ?結構きれい。事前にネットで分解方法やメンテ方法とか調べてたら、かなりひどい状態のものもあったので覚悟してたけど、これはきれいな方だと思います。もしかしたら、前のオーナーさんが小まめにメンテしてたのかも。ガスケットの劣化がひどいので、どっちかよくわからないけどw
フロートの軸に近い方がメインジェット、となりがパイロットジェット。ちなみに、パイロットジェットはスロージェットとも言われますが、調べたら、ミクニとケーヒンで呼び方が違うだけらしいです。

初めてキャブを開いたのでまじまじとみていると、、、、
あれ?フロートが、、、、、凹んでね?!

あ、、、やっちまってる。なんだこれ。凹んでるってことは浮力が減って、オーバーフロー気味になるってことだよね、、、、
いろいろ調べましたが、劣化や腐食で穴が開くことはあるらしいですが、変形するのは見当たりませんでした。確かにこのフロートは薄い真鍮製のフロートなので、指で簡単に変形しそうですが、自然にここまで凹むのは考えにくい。内側も若干へこんでるので、もしかしたら前オーナーさんがメンテしたときにやらかしてしまったのかも。反対側のフロートは異常がなかったので、その疑いが強いです。
さてどうしたものか。
多分、ハンダロウ付けなので、バーナーであぶれば分解できると思うけど、再組立ての難易度が高そう。特に軸部との接続もハンダなので、同時にやらなきゃだめだよね、、、、、 うん、あきらめます。
ということで、購入すると高いし、中古のキャブ買ってもフロートが使えるかどうかわからないので、このまま使います。しかし、これがオーバーフローの原因とおもわれるので、フロートバルブを押し上げる板部を少し折り曲げ、低いフロート位置でもバルブが閉まるようにしました。このあたりはサービスマニュアルにやり方が解説されたので参考に。一度組み上げて、液面高さを見て再調整したいと思います。
さて、ジェット類の交換をします。

ヤフオクで購入、K&Fcabreter社のメンテナンスキットです。送料無料で2700円でした。交換できるものは全て交換します。

はい。こちらが交換した古い部品。割ときれいに見えるかもしれませんが、当初は再利用しようと思って清掃しました。そして各部品を外して分かったことは、、、
①泡立ち防止のジェットとパイロットジェットとの間に粘性物あり。
またOリングの砕けたカケラがでてきた。(パーツリストには無し)
②メインジェットから細かなサビの粒が多数出てきた。
③アイドルスクリューにあるべきワッシャとOリングがなかった。
④エアスクリューのOリングはあったが、スプリングとの間とワッシャが
なかった。
いやあ、びっくり。
まず間違いなく前オーナーさんがメンテされてたんだと思いますが、まさかOリングが無いとか、違うとこにOリングいれてたりとか。メインジェットから錆が出てたり、ガスケットが固着してボロボロだったりしたので、最近ではないと思いますが、この状態でずっと走ってたのかと思うと、、、うへえ。
というわけで、交換できる部品は交換しました。っと、メンテナンスキットには、泡立ち防止のパイロットジェットがなかったので、それだけは再利用しました。
さて、組み立てたキャブを車体に組み付けます。

組付ける前にチョークバルブを交換したんですが、まあこれが嵌らない。交換したスプリングがちょっと強くて、組み付けにくいww
しばらく悪戦苦闘して、チョークレバー側の端末を外して、インナーを引っ張りだして組みました。チョークレバーの軸ネジを外すと簡単にワイヤを外せます。ついでにグリスアップもやっときます。

組付けやすいように、うっすらと挿入部にシリコングリスを塗っときます。組付け自体はそんなに難しくなかったのですが、エアクリーナー側のかかりが浅い。一応、ホースバンドで絞めてますが、その位置までキャブが来てないみたいです。
ネットで調べてみると、エアクリナーボックスとキャプをつなぐインレットは劣化すると縮んで外れやすくなるらしいです。
むう、これも入手できるうちに部品を買って置いたほうがいいかも。
さて最終確認として、キャブフロート室の液面高さの確認をします。
サービスマニュアルによると、ドレンニップルにホースをつないで、ホースを上に向けた状態でドレンをあけると、ホース内に液面高さまでガスが入ります。キャブの分割フランジからその液面高さの差を見て判断するのですが、ちょうどいい感じ。ここで規格範囲を超えていたら、分解→再調整が必要だったのですが、一発で決まりました。
次はスクリュー調整。分解前は、アイドルスクリューが全閉から4回転半戻し、エアスクリューは全閉から2回転と1/4戻しでしたので、そこから始めて微調整。両方とも部品交換しましたが、そこから少しだけまわしてまずアイドルを設定。エアはとりあえずそのままで少し走ってみて、プラグの焼け具合をみて調整します。
さて、実走です!
ぺんぺんぺ~~~~ん!!
お? おおお? いいじゃん!!!
今まで高回転域はガツンと来てても低~中回転域にモタツキや息継ぎがあったのですが、それがなくなってスムーズに吹上がるようになった♪
いや、これはうれしい。というか、これが当たり前なんだろなw
正直今まで2ストって乗ったことがほとんどなかったので、「正常な状態」が分からなかったのですが、これはいい感じです。
しばらく走ってプラグを見たら、少し焼け気味だったのでエアスクリューを1/4回転しめて、濃い目にしました。この状態でしばらく走ってみて、エアスクリューの微調整をしたいと思います。
ふう。事前にメンテナンスキットを購入したり、メンテ方法の調査してたのですが、初めてということもあり、結構手間取りました。しかし、ちゃんとメンテするとちゃんとエンジンも回ってくれて、ホント、メンテって大事だなあと痛感しました。
さてこれでインテーク系のメンテができたので、次はエキゾースト系のメンテに進みたいと思います。
でわでわ~♪