はいどうも。最近トラブル続きのおじさんです。
以前からずっと考えていたのですが、ジャイロ君、分離給油をやめて混合燃料仕様にしたいと思います。前にオイルポンプのシールリング劣化で、クランク室にオイルが溜まって超絶不調になったことがったのですが、すったもんだで直せたものの、再発防止策としてオイルラインのボールバルブ追加したりとかしました。
そのころから「いっそ分離給油にするかなあ、、、」と考えてたものの、イマイチ踏ん切りがつかなかったのですが。。。。。
ジャイロ君がここんとこ調子が悪かったので、整備ふまえてやることにしました。
さて進め方ですが。
・キャブ掃除と各種整備。
・オイルポンプ、オイルライン、ワイヤの取り外し。
・オイルポンプのメクラ栓部品の入手と固定ブラケットの製作。
・混合燃料の準備とオイルの常備。
ということでまずは点検整備から。

よく見るとキャブ周りがオイルでベトベトになってました。内外掃除しますが、改めてフロート室のパッキンを見てみると、、、 あれ?これ、液ガスが塗られてね?
レストア動画とかみてると、「キャブフロートパッキンに液ガスはご法度」とのこと。まあ考えればわかるよね。千切れた液ガスの断片がジェット類に詰まる可能性があるので、きれいに除去します。ジェット類も掃除。

エアクリーナ側もベトベト。。。。なんでこっち側にオイルが??掃除掃除。

キャブのオイルラインをメクラ栓でふさぎます。また、後期型のTA02は、排ガス規制対策としていろいろ追加された部品がありますが、エアクリーナボックスとキャブが直接つながっているラインがあります。機能はよくわかりませんが、マフラ交換の際に触媒無しの純正互換品に交換してるので、排ガス規制対策関係の部品はこの際全部外します。キャブ側はオイルラインと同様にメクラ処理し、エアクリ側は強粘着テープでふさぎます。ちなみにメクラ処理は、サイズの合う適当なホース端部を火であぶってペンチでカシメ溶着し、適当なサイズに切って取り付けます。焦げないように注意。
さて、オイルポンプと周辺部品を外していくよ。

まずはオイルポンプにつながるラインを外します。オイルタンクは先に外しておいた方がいいですね。ワイヤも外します。
オイルポンプはセルモーターの近くにあるボルト1本で止まってますので、外して引っこ抜きます。オイルポンプがないと、エキパイ回りがすっきりしますね。

オイルラインは完全に外しますが、燃料ホースも劣化が酷いので新調します。燃料ラインの一部は金属パイプを使って固定するので、写真の部分を完全に取り外してしまいます。ワイヤはハンドルの下、内装パネルを外すとアクセルワイヤから分岐しているコネクタがあるので、ここからオイルワイヤを外します。ちょっと硬かったぞw

燃料ホース、純正はちょっと太いようで、おそらく内径7mm。手持ちのホースが6mmだったので、無理かなーと思いつつ、試しにつけたら割とすんなりつきました。ブレーキ、アクセルワイヤのラインに沿って、固定クリップに一緒に束ねちゃいます。
さて、外すもん外したので、付けるもん付けます。

ヤフオクとかでは取付ブラケットと一体の製品もありますが、5000円以上するので見送り。KN企画から販売されているメクラ栓を買いました。2000円+送料くらい。ただこれ、上側にM8のネジ穴はありますが、抜け止めになるブラケットがないので自作する必要があります。とりあえず組み付けて見たのですが、、、、
お判り頂けただろうか。Oリングの嵌め合いが硬かったので、グリス塗ってゴムハンマーで叩き入れたら、、、相手の段差部がシャープエッジになってて、Oリングがキレイに千切れてしまいました。だめだこりゃ。
ということで、ちょうどいいサイズのOリングを探しました。
・購入部品:KN企画:ジャイロ用メクラ栓
・購入部品:NOK:①線径1.5×内径17.5×外径20.5(モノタロウ:09511853)
→ちょっと緩め。漏れないけど、きつめにしたいならこちら。
→NOK:②線径1.8×内径16.0×外径19.6
①だとちょっと緩めに感じましたが、漏れることはありませんでした。ちょっときつめにしたい人は、②のサイズでもいいと思いますが、相手のエンジン側の挿入部段差を少し紙やすりで面取りした方がいいです。
では固定用ブラケット作りますよ。

フラットバーかアングルか、端材を使って現物合わせで作りました。試しにどのくらいの内圧がかかるか、指で押さえてクランキングしてみましたが、1次圧縮がモロにかかるので、それなりの強度が必要です。面倒なのは、もともとのオイルポンプの取付ネジ位置を使うと、ネジの向きとポンプの向きが捻じれてるんですよね。。。。何度もエンジンにあてがいながら、微調整します。

何とかイイ感じでピッタリ沿わせることができました。メクラ栓との締結穴は、寸法取りしながら位置決めして開けます。

メクラ栓は周り止めができないので、先に固定ブラケットと締結する必要があります。軸方向に少し入り込む位置になるので、ワッシャを挟んでブラケットと締結、エンジンに取り付けます。もうこれだけですごくスッキリしていいですね~。もともとジャイロのエンジン、特に後期型はごちゃごちゃしすぎてるし、整備性も最悪なんで、これで整備性も向上しますね。
さてここまで来たらもう一つ。

エキパイです。後期型は排ガスの一部を吸気側に戻すラインがあるのですが、前述のとおり前期仕様に戻してるので、エキパイの分岐ラインもホースでメクラ処理してましたが、完全にパイプ側をメクラ処理します。不要部分を切り飛ばして、段差になってる溶接ビードを削って均します。
端材で溶接して、耐熱塗装して終了。簡単に書きましたが、おいらのハナクソ溶接だと、気密も見栄えも最悪なので、何度も盛っては削りの繰り返しで、ようやくふさげました。。。もっとうまくなりたい。
さて、これで一通りやることやったので、混合燃料作って試走します。
混合比は、純正の分離給油時が75:1(1.3%)と聞きましたので、ちょっと濃いめの50:1(2%)でいきます。この比率だと、ガソリン5Lに対しオイル100㏄になるのでわかりやすいです。タンク容量も7.3Lなので、200㏄のオイルを常備しておけば1回の給油に間に合いますね。
早速、元の燃料を抜いて混合、タンクに戻してエンジンをかけますが、、、
あれ?かからない。かかってもすぐ止まる。ふけあがらない。なぜだ????
キャブも掃除したけど、基本設定を変えてないので、燃調ではない。圧縮か?点火か?
って、どっちも触ってないから、条件的には変わってないのに。。。。
以前から走行中にスッとエンストしたりしてたので、燃料系、負圧コックかなーと疑ってたのですが、ちょっと本格的に対策をしなきゃ。
混合燃料仕様化の結果はちょっとお預けですね。残念。
■走行距離:69228km
それではまた!!
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ジャイロキャノピー | 日記
Posted at
2022/12/13 23:51:41