はいどうも。血圧高めのおじさんです。
以前から計画していて、交換部品と塗料はずっと前に買っていたのですが、年末連休でようやく着手できました。
赤帽エンジンの赤いタペットカバー!(テッテレー!)
さあ、やっていきますよ!
タペットカバーは6本のボルトでヘッドに固定されていますが、それ以外にアース線、プラグコードの固定クリップ、ブローバイガスホースがつながっているので、先に外しておきます。
んで、ボルトは上3本、下3本のうち、外す時は外から中、組み付けるときは中から外、の順で外していきます。もちろん、一気に緩め/締めするのではなく、少しづつやっていきます。まあ、外す時はあまり気にしなくても良いみたいですねー。
ボルトを外していくと、Oリングが変形しているのがいくつかありました。熱変形してるのかとも思いましたが、おそらく、組付け時にねじれてしまったんじゃないかなー。
ボルトは幾つかオイルの焼き付きがありました。ただ、タペット周りは焦げ付きに近いようなものはなく、少し茶ばんでるくらい。思ったよりは意外ときれいでした。ネットで検索したときは、もっとひどい状態の画像もあったので覚悟していましたが、ほっとしました。
ただ、タペットカバー裏はこのありさま。軽く拭う位では拭き取れず、ワイヤーブラシでガシガシ磨いてようやく除去できるって感じ。パーツクリーナーでもぜんぜんだめ。外観はそれなりですが、中のオイル汚れは洗浄油(灯油)に漬け込むことにしました。
その前にパッキンを外したのですが、、、
完全に熱硬化してしまっていて、外す時にポキポキ折れてしまいました。ゴムの弾力性は全くなく、カッチカチです。まあ、普通は交換頻度が高い部品ではないので、一度も交換されてないのかも。
さて、年末年始も含め、3日ほど灯油に漬け込みましたが、結局オイル焼けはあまり落ちませんでした。というか、焼けた部分は灯油には溶けず、焼きついたカーボンのような感じで、こそぎ落すと砕けるようにボロボロっと落ちます。で結局、ワイヤーブラシでガシガシと磨きました。合わせて表面もワイヤーブラシと研磨スポンジとで磨いて、マスキングして塗装します。
結晶塗装は初めてなんですが、説明書には「なるべく厚く塗りましょう」とあったので重ね塗りして行ったのですが、、、、
やっちまいましたw ダダ漏れ垂れまくりんぐですww
この結晶塗装、塗布したときもそうなんですが、とにかく塗料の粘性が高い!しかも意外と隠ぺい力が弱い!その上、乾きが遅い!!
薄く均一に塗り進めていったつもりでしたが、垂れまくりです。どうせ結晶化させて表面が縮むので、塗装ダレも隠れるかなーと思いましたが、甘い考えでした。。。
今思えば、ヘラのようなものである程度こそいで均してしまえばよかったかも?垂れてしまった大きな段差より、ヘラで均した小さな段差なら、まだ目立ちにくかったかもしれません。
結晶塗装は、塗装後、10~40分以内に焼き付けを行う必要がありますので、あらかじめ焼き付けの準備をしてから塗装を始めたほうが良いと思います。
焼き付けには「60℃以上で120℃を超えないなるべく高い温度で」、とあるのですが、ウチにはこれしかないので、、、、
ででん!ファンヒータとダンボールです。某車両整備系ユーチューバー(ま~○ん)がこの方法でやっていたので、これで行けると思います。
が。ここまでヒーターの全面をダンボールで被せてしまうと、本体の温度が熱くなりすぎてエラーが出て止まってしまいました。一旦本体を冷やし、段ボールは少しヒーターから離して、再稼働しました。ただ、基本的にはこの方法、やはり問題があります。他の方法としては石油ストーブの上に載せて加熱する、というのがありますが、こちらの方が簡単でしょうね。(持ってないのでできませんが)
焼き付けの経過はこんなかんじ。開始直後はヌルテカですが、10分ほどで表面にチジミが出始めます。ヒーターでの加熱はトータルで40分、その後、余熱で自然冷却するまで30分ほど放置しました。きれいに結晶化できてますが、、、タレたところは酷いことになっています。ここまで来るとリカバーできそうにないので、今回はこれで妥協します。
ロゴ部分の塗料をスクレーパー+水研ぎで削って、アルミの素地を出します。裏面はこんな感じで結構きれいにできましたが、隅の方はオイル焼けが残ったまま。カバー裏の隠れている部分はラビリンスのようになってるみたいですが、なるべくエアブローでオイル焼けを飛ばしてやります。
これでようやくエンジンに組付けられます。パッキンをカバー側に組み付けて、、、
カム軸の半円部分でパッキンの角(凸)部に液ガスを塗布します。面で合わせる部分はボルトを締め付ければシールが良くなりますが、ボルトと直角方向に近い半円部分は締め付けてもシールが強くならないためか、液ガス塗布が必要なようです。(詳しい説明はなかったのですが、そんな理由かなー?って思いました。)
液ガス塗布して軽く硬化するまでしばらく放置。その間にエンジン側のシール面の再清掃をしておきます。そしてもう一つ。
ブローバイガス用ホースが熱効果でカッチカチになってて、まったく弾力がのこってません。無理に曲げるとポキッと折れてしまいそう。タペットを外す時に、ホースがなかなか外れなくて困りましたが、新しいホースを買うの忘れてました。とりあえず再利用するため、ホースクリップの部分までナイフで切りこみを入れて、組み付け易くしました。
ブローバイガスのラインについては、エアクリーナーを交換したときにオイルキャッチタンクを付けたいなーと思いましたので、今後、オイルキャッチタンクを増設する際にホース類も一新したいと思います。
タペットカバーの固定は6本のボルトですが、おいらのサンバーバンは全てのボルトが同じ長さでした。パッキンをあらかじめエンジンオイルを塗布して、タペットカバーの溝部分にはめ込んでおきます。ボルトの締結は外す時の逆、中から外へ締めていきます。もちろん、一度に締めきるのではなく、上の順番で少しづつ締めるようにね。
ボルトの締付トルクは 7N・mですが、20N・m以下のトルクレンチを持ってないので、手ルクレンチで。以前トルクを測ったことがあるんですが、燃料キャップがだいたい10~15N・mくらいのラチェットトルクなので、レンチではなく、早回しのスクリューハンドルで締め付けるくらいの感覚で締めて行きます。
Oリングがあるのでいつまでも締めこんで行けそうな感覚だったんですが、最終的にはそれ以上回せないくらいのところまで締め込みました。まあ、しばらく走ってみて、緩んだりしてないか、点検する必要がありますね。
アース線等を結線して、プラグコードを差し込んだら完成です。
ヒャッハーー!!カッコいい!!!これはいい!!!!
オイルキャップ、プラグコードも清掃したので、ぐっと見栄えがよくなりました。これで30%の出力アップ間違い無しです!(赤帽改めシ○ア専用)
液ガスが硬化するまでしばらく待って試走しましたが、オイル漏れとかもなく、良好です。ただ、結晶塗装が完全に硬化していないのか、走行後はすこし樹脂が焼けたような匂いがしました。塗料の説明では、熱が加われば塗料の硬化が進み、耐熱性が高くなるみたいなことが記載されていたので、しばらくは焼けた匂いが続くかも。
それにしても冴えない外観がこれでグッと良くなりました。あとは写真には写ってませんが、排気系のカバー類の錆や汚れが目立つようになったので、こちらもメンテして行きたいと思います。
それではまた!!