はいどうも。リバウンドが止まらないおじさんです。
通勤にはドラスタとYBRを交互に使ってるのですが、いつものようにYBRで出勤しようとしたところありえない光景が。

なんじゃこりゃあああああ!!!!以前、車体のフルオーバーホールをしたとき、フォークオイルがにじんでるなーと思ってたのですが、いきなりありえない量のオイル漏れが、、、、
というわけで急遽、フォークシールとフォークオイルの交換を行います。緊急、と言ってもすぐにはフォークシールは手に入らない(国内正規入手は無理w)ので、とりあえずネットで情報収集。するとなんとヤフオクで純正品が入手可能とか、まじ助かりますね。
速攻で落札しましたが、2~3日かかるとおもうので、その間に分解方法とか勉強してすぐ交換できるように進めておきます。

とりあえずジャッキアップ。フォークを外しにかかります。
とその前に。トップボルトはフォークを外してしまうと緩めるのが難しくなるので、ステムに組み付いた状態で緩める必要があるそうです。
まず、トップブリッジの固定ボルトを緩めます。これはこのボルトでフォークの固定とトップボルトを共締めで固定してるためで、サービスマニュアルにもまずここを緩めてから、トップボルトを緩めるように、との記載がありました。

トップボルトは14mmのヘックスになります。先人たちの情報では、同サイズの高ナットをつかって外せる、とのことでしたが、そんなに高いわけじゃないのでソケットレンチを買いました。400円くらいだったと思います。で、それとは別に、ここに合う高ナットも買ってみました。高ナットは70円程度なので、両方試してみようと思って買ったのですが、これが後で役立つことになりました。
結局、トップボルトは14㎜のヘックスで外しました。高ナットは若干小さめだったので、頭をなめても面白くないと思って。
んで、もろもろ周辺部品を外して、フォークを取り外します。

外してみてびっくりしたのですが、左側だけじゃなく、右側(ディスクブレーキ側)も盛大に漏れてました。ディスクには付着してなかったようで、ブレーキには影響なかったのが幸いですが、そのため発見も遅れましたね。
さて、フォークが外れたらトップボルトを外してフォークオイルを抜きますが、一気に緩めるとスプリングの反力で飛んでいくので慎重に外します。
カラー、ワッシャ、スプリングを引き抜いてオイルを抜きますが、、、、、
めっちゃくせえ!!!wwwww

「こいつはくせええええ!ゲロ以下の匂いがプンプンするぜえええ!!!」まじスピードワゴンのセリフが出るくらい臭いっす。フォークオイルは粘度が高いので、しばらく逆さまにしてしっかり抜きます。
待ってる間、作業場に充満するゲロ以下の匂い、、、、、wwww
さて分解します。

フォーク分解にはそれなりに工具が必要です。内側には14㎜ヘックスを固定できる450mm以上のレンチ、外側は50mm以上の8mmヘックス、そしてインパクトレンチが必要です。
分解の様子を写真に撮れませんでしたが、フォークを分解するには共回りするインナーとボトムボルトを同時に回す必要があります。最初、手動でやろうとしましたが、とてもじゃないけど力が掛けられなかったので、結局インパクトを使用。フォークを逆さまにし、Tレンチを両足で踏んで固定し、上から押さえつけるようにインパクトをかけてようやく外れました。めっちゃ固かった、、、、
後述しますが、インナ側は14mmとなってましたが、現品は14mmではキツくて入りづらく、ちょっと小さい高ナットがちょうどよかったです。組付けの時は高ナットを使って締め付けました。

ダストシールを外してびっくり。ストッパリングが腐ってますw 何とか外せましたが、折れないかひやひやしました。

オイルシールを外します。ここも超絶固いので、アウターを傷めないように保護しながらタイヤレバーで少しづつ外していきます。

外したオイルシールを見ると、どうも上下がありますね。どちらもバックアップリングが見えますが、下側の方がリップ径が小さいみたいです。組付けるときに気を付けないと。
分解した状態。左上から組まれている順に並べてます。ただこれはサービスマニュアルやパーツリストでも順番がわかりますので、あまり気にしなくてもよかったです。パーツリストもサービスマニュアルも、英語版だったらネットで入手できるので助かりますね。

いろいろ部品を確認すると、、、アウタのシール部はサビサビ、ガビガビ。トップボルトはまあまあ。アウタボトム部は異常なし。ボトボルトには謎の破片/異物が噛みこんでました。
インパクトでガンガン外したので、アウタのねじ山の一部が欠けたと思われます。

アウタのシール部は、さび付いた溝部をホジホジして掃除した後、シール面を#1200で磨きました。浸水によるアルミ腐食っぽいですね。

インナはちょっとやばいです。シール領域に近いところに浮き錆が、、、、 もしかしたらこれが原因でシールが破れたのかも。とりあえずリップに危害がないよう、浮き錆だけ取って、凹状態にしておきます。これなら最悪、オイル漏れがあってもオイルシールが破損する可能性が低くなります。

さて腐ったストッパリングですが。軽く磨いてみると折れるほどは腐食してなかったので、クエン酸で錆び取りして、黒染めスプレーで防錆処理して再利用しました。この部品も純正品は国内入手が難しいみたいですが、他車部品が使えるみたいなので、今度腐ったら交換したいと思います。
でわ組み立てていきます。
今回交換した消耗品。ヤフオクで入手できました。1台分セットで送料込み2000円弱です。すべて交換します。

オイルシールをアウタに組付けます。分解時にあった通り、オイルシールは上下があるので、内径が小さいほうが下(内側)になるようにします。シリコングリスを縫って、外径40mmのボックスレンチを使ってゆっくり打ち込みますが、完全に奥まで打ち込んじゃうと次が外しにくくなるので、ストッパピンがハマる位置で止めます。ストッパリングを組んで、ダストシールもしっかりシリコングリスを塗っておきます。
インナチューブを組み込みます。

外すときは14mmヘックスがきつかったので、高ナットで組みます。ここって、サービスマニュアルを見ると、確かに14mmのレンチで、って記載してるのですが、そこはチャイナクオリティ、なんでしょうねww いい勉強になりました。外した時と同じような体制で保持して、組み付けは手締めで十分のようです。
さてオイルを入れます。

サービスマニュアルを見ると、粘度は10W、初期の投入量は154cc、液面高さはスプリングのない状態でフルボトムさせてインナ上端から166mmとのこと。先人たちの情報では投入量や液面高さが違うみたいだ、という情報もありますが、まあ硬さだけの問題なので、まずはマニュアル通りの情報で設定します。

液面測定は専用の工具もありますが、アストロで買ったオイル充填シリンジを使いました。透明チューブが付属してるので、高さを測ってマスキングテープでマークし、その高さでオイルを吸い取りました。
ちなみにフォークオイルはスズキ純正です。ガンマのメンテもしたいのでスズキにしましたが、それ以前にスズキが一番安かったのもありますw

スプリング、ワッシャ、カラーを組んで、トップボルトで締め付けたら車体に仮組します。ここは外した時と逆の手順で、下側のステムで固定してからトップボルトを本締めし、トップブリッジの固定ボルトを本締めします。
そしてちょっと改善。

フロントフェンダーは内側からM6ボルトで固定されてますが、タイヤを外すときにボルトの頭に干渉して外しにくいので、低頭ボルトに交換します。

タイヤとブレーキキャリパー、スピードメータワイヤを組み付けて完成。とりあえず交換したシール部からの漏れはなさそうです。ただ先述のようにインナーの浮き錆が不安要素なので、今度漏れたらインナーの交換をしようと思います。
試走してみると、前よりもちょっと柔らかい感じですが、ふにゃふやしてないので、フィーリングとしては良くなったと思います。
フォークのメンテはYBRが初めてですが、交換部品が入手できるうちに、ほかの子たちもメンテしたいですねー。
それではまた!
Posted at 2022/02/04 23:24:18 | |
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YBR125 | 日記