はいどうも。関節が痛いおじさんです。
ジャイロ君、いろいろ気になるところが出てきたので、メンテしていきます。
・走行距離:70,305km
①後ろから引っかき音がする。
→どうもリアボックスあたりからひっかき音がしてるみたい。
②バイザーのゴムランチャンからの雨水だれ。
→ワイドバイザーに付けてるゴムランチャンの端末位置が悪い。
③フロント周りに軋み音が目立つ。
→走行中、旋回すると、キシキシ音がする。。。
まずは①から。リアボックスおろしてみます。

まあ、予想はしてましたが、、、、ボックスとリアキャリアの設置部分、こすれて塗装がハゲてますね。引っ搔き音の原因は、ここに砂粒が噛んでて、振動したときにキシキシ音が出てたみたいです。掃除して、こすれてる部分にはクッションテープを張っておきます。
②バイザーのランチャンは端末位置だけなので、いったん外して隙間を詰めます。(詰めた後の写真撮ってなかったw)
③はいこっちが本命。
サスリンクをばらしていくと、ちょっとびっくり。

ええええ、、、、なんかサビ汁でてないっすか?カラー外してみると摩耗が酷い。段差も目立つけど、それ以上にブッシュとのガタが酷くて、カタカタしてます。カラーはイイとしても、このブッシュってメタルだよなあ、、、絶対まともに外れないわ。他のリンク部分も樹脂ブッシュ、樹脂カラーのところのリンクもガタガタだったので、ブッシュ類は全部交換します。

メタルブッシュ、簡単には外れないだろうと思って色々調べてたら、コンクリートプラグを使って外す方法があるみたいなので試してみます。ちょうどいいサイズのコンクリートプラグを加工して、メタルブッシュを押し出そうと思ったんですが、、、全然ダメでしたw かなり強固に嵌合してるか、発錆で食い込んでいるのか、まったく動きません。
もう、諦めてブッシュを直接リューターで削って破壊します。

リューターで内側を慎重に削っていきます。完全にブッシュが切れたら、円周部分のリブにも切り込みを入れて外します。この方法だと右写真のように、本体も少し削れてしまいますが、どうせブッシュを打ち込むので、問題ないレべルだと思います。
さて、交換部品はというと、、、

ドラムブレーキのハウジング、外側のダストシールと、軸受けの樹脂ブッシュ(×2)を交換します。ブレーキシューもまだ残っていましたが、ちょっとブレーキタッチが悪い感じがしたので、交換します。車両購入してから初めての交換ですね。

リンクロッドの上側、外すのに苦労したメタルブッシュが入るリンク部分。メタルブッシュ×4とカラーを交換します。ダストシールは特に劣化がなさそうなので再利用します。

サスが連結するリンク部。ここは樹脂の貫通ブッシュ(×2)とカラー(×2)に加え、フェルトシールがありますが、フェルトシールもベタベタになっているので、交換します(×4)。

ブレーキのリンク部分。ブレーキドラム側も同じセットなので、樹脂ブッシュ×4、カラー×2を交換しますが、ダストシールは大きな劣化はなさそうなので再利用します。

ついでにベルト駆動部の確認もするので、前回オイル漏れ気味だったファイナルシャフト部のオイルシールと、クランク、ギアボックスのオイルシールもついでに買っときます。この2つの交換は、しばらく様子を見てからですね。ということで一通り交換部品がそろったので、組み付けていきます。

問題のメタルブッシュ部、叩き込めば入るかと思ったら、これがまた全然入らないw プレスなの?プレスじゃないと入らないの?やっぱ、一家に一台、プレス機ぐらいは持ってないとダメなの?!ww
結局、リンクの内側をペーパーリューターでうっすら削ります。特に寸法は測ってませんが、ブッシュが入りそうな感じになるまで慎重に削って、ブッシュが圧入になるようにします。グリス塗りこんで、ゴムハンマーで叩いて入る程度の感じです。

フェルトシール部は樹脂の貫通ブッシュですが、こちらは普通にゴムハンマーで軽く叩いて入ります。また勉強不足でしたが、フェルトシールはエンジンオイルを塗布するようです。サービスマニュアルみて初めて知りましたw(以前はグリス塗ってた気がする、、、)
ホイールも含め順調に組み立てていきますが、ちょっとトラブルが。

なーんかブレーキ調整がうまくできないなーと思ったら、ブレーキのリンクがずれてました。これ、組めなくもないんですが、規定トルクで絞めていくと、ブレーキドラムハウジングが微妙に捻じれて、ブレーキがちゃんと効く位置にすると、少し引きずり気味になってしまいます。なんかおかしいと思って、いったんリンクをバラし、組み立て順を変えるとこの状態になりました。
対応としては、ブレーキリンクの根元側、写真の反対側の締結部のブラケットを少し曲げることで、正しく組付けられました。
自分で乗り始めてからフロント部をぶつけたことはなかったのですが、おそらく前のオーナさん時代からこの状態だったように思います。まあ、気が付いてよかったです。

完成♪しましたが、試走すると、すごいハンドルブレがwwww
マジ焦りましたが、再組立てした際に車軸のナットの締め付けトルクが少し足らなかったみたいで、ちゃんと締めなおしたら収まりました。いやあ、規定トルクで組み付けるのって、ほんと大事ですね。
さて、ついでに駆動系の確認と、オイルシールを交換します。
前に駆動系確認したとき、謎のベルトカスが大量発生してたんですが、おそらくハイスピードプーリーの弊害で、ベルトがケース内のどこかにあたってんじゃないかなーと思ったので、あやしいところを削っていきます。ケース内見てみると、リードバルブの取付の裏側ですね。どうも擦れたような跡がみられるので、少しリューターで均します。あとは下側の面にこすれたような感じの跡があるので、ここはペーパーで磨いておきます。

一通り掃除が終わったら、オイルシール交換します。ファイナルシャフトは引っこ抜けるので、抜いてからオイルシールを抜き取ります。シャフトが無ければ、バールの類で簡単に外れるので楽です。新しいオイルシールは、サイズのあう水道管塩ビパイプの部品を使って打ち込みます。いやあ、塩ビパイプ部品ってほんとに便利w 何種類かサイズ違いがあるので、1個づつ買い置きしてますが、高いものではないのでお勧めです♪
ふう、完了です。ガチャガチャ/ガタピシしてた足回りも、しっとりというか、ずんぐりというか、変な異音もなく、安定感が増した感じがします。
さて、今回のメンテに合わせてもう一つ小ネタを仕込んだので、次回はそれをまとめて紹介します。
でわでわ~。
Posted at 2023/03/14 22:06:39 | |
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ジャイロキャノピー | 日記