• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2013年02月14日

プリロードについて

今日はプリロードに関する話題です。



これ。
ダンパーです。



伸びたり、縮んだりしますね。
クルマの重さは1トンくらいあるので、車重をかけるとたくさん縮みます。

ところで、



アッパーマウントを取り外してみました。

アッパーマウントを外しても、バネの長さが変わりません。
いわゆる「プリロードゼロ」というやつですね。



この状態から、ロアシートを上に上げてみます。
結構上げてみましょう。
20mmとか30mmとか。



で、次にアッパーマウントを元に戻したいのですが、アッパーマウントの支点となる部分は赤矢印のところですので、



作業経験のある方なら分かると思いますが、この状態からアッパーマウントを組み付けると、バネが縮みます。
いわゆるプリロードというやつですね。



プリロードゼロと、プリロードありの比較です。

よく雑誌とかを読むと「プリロードとは、あらかじめバネを縮めた状態で組み付けることを言う。バネを縮めた量に比例して反発力を得られるので、バネを硬くしたのと同じような効果がある」とか書かれています。
そのため、フロントにプリロードをかけるとキビキビ感が増す、とか、レスポンスが良くなる、とか。

うーん…。
それってどういう意味でしょう???



左から、プリロード無しの0G状態、プリロード有りの0G状態、1G状態の図です。
バネにかかる荷重で言うと、例えばですけど、左から順に0kgf、150kgf、300kgf、とか。

通常、プリロード荷重は1G荷重よりも低いです。
プリロード荷重が1G荷重よりも多いと、まともに走らないからです。
今回はプリロードを便宜上150kgfとしていますが、実際には10kgf~100kgf程度であることが多いはずです。



で。
あらためて、左がプリロード有りの0G状態、右が1G状態。

ハンドルを切ったときにキビキビ感が得られるとか何とか、っていうのは、ダンパーを車に取り付けて、ジャッキから下ろして、ダンパーに車重がかかった状態(1G)での話だと思うのですが、1Gだとプリロードうんぬん以前に、明らかにそれよりたくさんバネが縮んでいます。
プリロードをかけた量よりたくさん縮んでいるのに、反発力がどうとかって、意味あるんでしょうか。
昔から、よく分からないところです。

実走行時の動きとしては、↓こんな感じになると思います。
ちょっと大げさですけど、1Gを基本状態として、伸びたり縮んだり。



いちばん伸びきったところでも、プリロード有りの0Gと同じくらいです。
ていうかまぁ、荷重が150kgf以下でも、それ以上伸びることはないんですけど…。

バネにかかる荷重がプリロード荷重を下回ったときのみ、キビキビ感がどうこうということなら話は分かるのですが、普通は1G前後の状態で走ってるので関係ないように思えます。
ハンドルの切り始めとかね。1Gかかってるわけじゃないですか。
でも、雑誌でレーサーの人とかのコメントで「レスポンスが増したね!」とか書いてあるのを読むと、うーむ。と。

まぁ、プリロードをかけようがかけまいが、ロアシートを上げれば車高が上がりますので、車高が上がればロールセンタやアライメントが変わりますので、そのこと言ってるのかもしれないですけど。
ナゾです。
ロアシートを一定で、そのままハイマウントアッパーを組むとプリロードのみかけられますが、どうなんでしょうね。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2013/02/14 22:31:21

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

TEAM♦️MEISTER ♦️ ...
taka4348さん

今日のお昼ご飯。(⌒‐⌒)
lb5/////。さん

苗処分終了 除草剤撒きボート 練習
urutora368さん

🌟(CLOC)中部レヴォーグオー ...
TOKUーLEVOさん

大事な愛車を守れ! 潰したらテンシ ...
ウッドミッツさん

岡谷スカミュウを見物し、奥多摩へ
P.N.「32乗り」さん

この記事へのコメント

2013年2月14日 22:35
これはいいアニメーション
コメントへの返答
2013年2月14日 23:01
ありがとうございます。
頑張った甲斐がありました(笑)
2013年2月14日 22:53
おお~っ!これはわかりやすい。(どうやって書いたのですか??)
僕もプリロードネタを書きかけたのですが、絵を書くのが面倒になって止めてしまいました。

プリロードをかけると変わるもの
1)何か変わるに違いないという気分
2)プリロードを変えたという実績

これだけではありません!
3)縮み側のストローク
4)伸び側のストローク

ストロークが変わります。
なので、底付きしない、かつバネが遊ぶまでショックが伸びない範囲では、なんら違いはありません。
街中で違いを感じる人は、恐らく1)と2)の影響が大きいと思います。
コメントへの返答
2013年2月14日 23:09
実はこのブログ用に書いたものではないのですが、画像処理ソフトの「フォトショップ」を使い、長い時間をかけて地道に書きました。
大量のレイヤーを用意しておくとバリエーションを作るのが少しラクです。

で、やっぱりそうですよね…。
知ってる知識の範囲では、どう考えてもそうなります。

えらい人に否定して欲しくて書いたのですが、やはり通説のほうが間違っているように思えてなりません。
バネとダンパーの仕組みを知らない初心者の方ならともかく、仕組みを知っているのにこういった勘違いがあるというのは、すこし不思議な感じがします。
2013年2月14日 23:00
スミマセン。ちと間違えました。
”バネが遊ぶまでショックが伸びない範囲まで”のところが間違いで
プリロードをかけるとそもそもバネが遊ばないので、ショックが伸び切る状態のところまでは違いがありません。でした。
プリロードかけると伸び側のストロークが短くなって、かつ伸びきった瞬間にタイヤの接地荷重がいきなりゼロになるので100害あって一利なしです。
ただ、縮み側のストロークは伸びるので、縮み側のストロークが足りないときは、多少伸び側のストロークを犠牲にしてもプリロードかけた方がいいようです。
コメントへの返答
2013年2月14日 23:16
そうですね。
S2000もそうだと思うのですが、ロードスターはリヤダンパーが入るスペースが短すぎて、普通のダンパーだとストロークがぜんぜん足りません。
超ショートケースのダンパーを入れて対処されますが、オイル量の関係か?寿命が短い傾向にあるようです。

で、こないだ超ハイアッパーの車高調を入れたら、ロッドがハイアッパーの中に隠れてしまい、ストロークチェックが出来なくなりました…(苦笑)
2013年2月15日 1:00
すばらしくわかりやすい図ですね。

ストロークはタツゥさんに測定してもらいましょう。
コメントへの返答
2013年2月15日 20:14
ありがとうございます(^-^)

データがあればストロークもざっくり計算できますね(笑)
2013年8月7日 6:10
伸びきり付近の動きが変わるはず、

スタビとかブッシュの抵抗に負けにくくなるのもあるかな??

でも伸びストローク減るからプリは苦手です。
コメントへの返答
2013年8月7日 23:30
初めまして!

「伸びきり付近」=「バネにかかる荷重がプリロード荷重を下回ったとき」ですね。
スポーツ走行用にきちんとセッティングされた脚でしたら、225くらいのハイグリップタイヤで1.2Gくらい出しても内輪荷重はそこまで減らないのが通常ですので…。

問題になるとしたら、段差とかですね(笑)

プロフィール

「フェルスタッペン神がかってた」
何シテル?   07/01 00:02
福井のロードスター乗りです。 ロードスターは現在休眠中。 タカスサーキットをホームコースとしてサーキットアタックしていました。 GPSロガーの結果を元...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

掲示板

<< 2024/6 >>

      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      

リンク・クリップ

幌っとOUT 
カテゴリ:ロードスタークラブ
2009/04/16 23:19:49
 

愛車一覧

マツダ ロードスター マツダ ロードスター
14年式のNB3型1,8RSです。 足回り以外はだいたい純正のままです。
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation