ちょっと遠出して、『マイマイ新子と千年の魔法』という映画を観てきました。
ザックリ言うと........
昭和30年代の山口県の防府を舞台に
そこに住む空想力の豊かな女の子と、そこへ転校してきた女の子との心の交流....
そしてそこから千年遡った平安時代の周防の国(現在の防府)に下向してきた少女の話...
子供達が抱える孤独感や理想と絶望とか、それを乗り越えていく強さみたいなモノや
関係してくる大人達が直面する現実や、かつて持っていたであろう理想との乖離や葛藤などが、
美しい防府の風景と周防の国の風景のもとに
心情や情景や事象を織り交ぜつつ時間を越えてオーバーラップして行き、
最後には静かな感動がジワリと効いてくる.......そんな感じの映画でした。
なんでしょう??
とてもすばらしい映画だと思うのですが、それを説明するのは大変難しい作品だと思います。
この日特別アンコール上映された劇場には老若男女様々な人達が詰め掛け、
そこのシネコンの中では最大のスクリーンを誇る広い劇場も8割方埋まる程の盛況でした。
そしてその年齢層の広さにも驚きました。 多くの支持を得ている結果だと思います。
エンドロールの後、劇場内が盛大な拍手に包まれたのも印象的でした。
映画の中で描かれる子供達の心情は、
かつての自分もきっと持っていたモノのような気がする。そう思いたい...
そんな感覚が切なくも心地よい後観感を得られた気がして、とても良い心持ちになりました。
公開直後は芳しくない興行成績だったようですが、口コミなどで評判が広がり、
結果異例のロングランを記録、そして僕もこの作品と出会う機会を得たというワケです。
今回の上映直後に行われた片渕須直監督の舞台挨拶によると、
4月以降、再び日本各地で公開される劇場が増えつつあるそうで、
もし広島で観る機会があれば是非また足を運びたいと思います。
現在のところ、上映している劇場は非常に少ないですが、
機会がある方には是非観て欲しい作品です。 強力にお薦めしたいです!
僕も防府まで遠出してまで観た甲斐がありましたよ。 (^^♪
Posted at 2010/03/07 04:10:00 | |
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