エンジンオーバーホール その44 組立編16 トランスファー組み立て③
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
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まず、前から入らないのであれば後ろから、と思い背面上の大きな蓋(09241-52002)を外そうと思いました。
きれいに外れれば問題ありませんが、ひび割れているうえに一度も替えていないでしょうから、外す過程で壊してしまうかもしれないと思い、スペアを探してみました。
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オリジナル(09241-52002)はすでに廃版だったので、適合しそうな部品を2種類取り寄せて試してみました。
左端が09241-52004でたぶんJA11あたりのトランスミッションカウンターシャフトの前に付く蓋だと思います。形状は違いましたが、これがぴったりとはまるので、代用できそうです。
真ん中が09241-50002で形はオリジナルと同じでしたが、若干小さかったので、これは使えませんでした。
一番右が取り外したオリジナル品です。内側からマイナスドライバーで軽く叩くと簡単に外れたので、組み立てるときはこれを再利用できそうです。
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背面の蓋と、サークリップを外したので、ここからベアリングを入れられないか試してみました。
が、あえなく敗退…。前後で若干サイズが違っているようでどうやってもここからは入れることはできませんでした。
そうなったらその下のプラグを外して、そこからカウンターシャフトを叩きだすしかなさそうです。
ちなみにこの方法は分解時のやり方としてマニュアルに記載されていました。
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このプラグ(09241-25001)も廃版だったので探してみると、09241-25005が材質と形状は違いましたが代替品としてヒットしましたので、とりあえず外してみることにしました。
最初はマイナスドライバーでコジコジやってたので、結構キズを入れてしまい、結局はピックアップツールで引っ張り出しました。
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こいつが外れればもうこっちのものです。
プラグを外した穴からカウンターシャフトを叩き出し、カウンターギアを真上に引き抜いて取り出すことができました。
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はぁ~、ここまで長かった…。ずぶの素人であることを忘れて調子に乗っているからこんな凡ミスをやらかすんですよね。
いや、反省…。
ちなみにこのベアリング(09262-20009→09262-20073に変更)(20×52×15)は特に周りを温めたりしなくても手で簡単にはめられます。
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ベアリングを嵌めたあと、カウンターシャフトを戻し、インプットシャフトとベアリングを取り付けます。
ちなみにこのシャフトとベアリングも特に治具は使わずに嵌めることができました。手前側のベアリング(08113-62040→09262-20069に変更、20×47×14)だけは古いベアリングを当てて軽く打ち込むときれいに取り付けられました。
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次にカウンターシャフトを外すためにずらしていたシフトフォーク関係を付け直し、フロントアウトプットシャフトが嵌る穴とベアリングにスズキスーパーグリスAを給脂しました。
これで組み立て準備は完了です。
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ここからは自作ガスケットを使いながら組み立てを進めていきます。
ガスケットにはヘルメシール101を塗ってから取り付けました。
これはトロトロの上にべたべたなので結構厄介です。
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まずはインプットシャフトのオイルシールを取り付けます。
取り外しの時にナメてしまったスクリュー(02122-06208→02122-0620Bに変更)、ツースドワッシャ(08323-31068→08323-3106Aに変更)はそれぞれ新品を使いました。
ちなみにスクリューはケース内に直結しているので、ネジロックを塗布しています。
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次はフロントアウトプットシャフトやチェンジレバーが付くケースを取り付けます。ここも自作ガスケットにヘルメシール101を塗って取り付けました。
ここのワッシャー(08322-11088→08322-01087に変更)、スプリングワッシャー(08321-21088→08321-01087に変更)、ナット(08312-11088→08310-00087に変更)はそれぞれ8個ずつ使いますが、全て新品を使いました。
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上の蓋のボルトとスプリングワッシャーは特に力がかかるところではないのでクリーニングの上、再使用しています。ここにも自作ガスケットとヘルメシール101を併用しています。
ここはM6ボルト2本、M8ボルト4本で止まっており、それぞれ9Nm、16Nmでマニュアルの順番通りに締付ました(せっかく塗った塗装が剥げちゃった…)
フィラープラグのガスケット(09168-14004)は新品に交換する予定。
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上の蓋を付けるとひっくり返して下の蓋を付けました。ここも自作ガスケットとヘルメシール101を使っています。ここは10本のM6ボルトで止まっていますが、スプリングワッシャー(08321-21068→08321-01067に変更)だけ新品に交換しました。ドレンプラグのガスケット(09168-14004)も新品にする予定です。
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トランスファーケースにはスピードメーターギアも取り付けられていたので、これも分解してオイルシールを交換しました。ここも廃版になっていたので、東洋オイルシールのVO型10×16×4で代用しています。
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困ったのが、根本に付くガスケット。
品番は09168-20001で、サイズが20.5×30×1、アルミ製のようでしたが、品番で検索すると09168-20003が代替品として出てきました。これは銅製で、サイズも20×27×2でした。はまりはするものの、どちらを使うべきか…。
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結局今回は新しい方のガスケットを付けてみました。ここは比較的簡単に取り外せるので、不具合があれば戻すことにします。
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それから背面のプラグ2ヶ所ですが、大きい方はオリジナルにヘルメシール101を塗ってそのまま取り付けました。
それから下の小さい方にもヘルメシール101を塗って打ち込みました。しっかりはまったので、ここからオイルが漏れることはないと思います。
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最後に以前SJ10用を加工したトランスファーマウントを取り付けました。隙間ができるのが嫌だったんでペンギンシール353を接合面に塗って取り付けました。ボルト(01122-08208→01500-08207に変更)とスプリングワッシャー(08321-21088→08321-01087に変更)は新品に交換しました。
あとは車体に取り付けるためのブラケットを付ければ完成です。
いやはや、長くかかった…。
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