
トヨタ自動車では小型ワンボックス・トラックのタウンエース・ライトエースのマイナーチェンジを行った。同時に傘下のダイハツ工業でも国内販売を開始し、海外と同じグランマックスの名称で販売することになった。
開発はトヨタとダイハツの共同ではあるがダイハツ主導で行われた。生産工場はインドネシアから日本の京都工場に移管されている。
これは競合車種であるNV200バネット・ボンゴのマイナーチェンジを受けそれらに対抗すべく行われたものである。

またダイハツブランドでの販売は同社が近年ブーンやトールといった普通車の販売を強化しておりそれらに続くものである。ダイハツ版の名称については以前使われていたデルタの名称を復活させることも検討されたが結局海外と同じグランマックスの名称を使用することになった。
なお、タウンエース・ライトエース・グランマックスの3車種は販売店やエンブレムなどが異なる程度でバリエーションや価格なども変わらない。

フロントパネルはハイゼットやプロボックスなどでも採用されている台形としており、より迫力のあるデザインとなっている。なお画像は新旧比較で右が新型である。また、プロボックスやサクシード、ハイゼットカーゴと同様にぶつけてもコーナーパネルを交換するだけで修復可能な樹脂製コーナーパネルを装備した。LEDヘッドランプもメーカーオプションで設定された。

インパネはコスト重視の設計から利便性重視の設計に改められた。助手席側はテーブルとして使える構造となっている他、コンビニフックやカップホルダーなども設置されている。メーターパネルやステアリングホイールも新造形のものに変更された。
エンジンは1.5Lの2NR-FE型に変更され、環境性能が向上した。さらにディーゼル車の設定も復活し、2.0Lの1CD-FTV型を搭載する。なおどちらのエンジンも日本国内向けの車種としては初搭載となる。
安全性の向上も今回のマイナーチェンジの目玉であり、ABS・VSC・TRCの標準化はもちろんのこと衝突安全ブレーキのスマートアシストⅢがスーパーGL・スーパーXに標準装備され、その他のグレードにはオプションで設定される。またアイドリングストップシステムのエコアイドルも標準装備している。
またトラックは荷台の全長が延長されて2510mmとなった。これはクラス最長となる。さらに1t積みロングボディやダンプなどの特装車も復活した。
・グレード
スーパーGL/スーパーX

スーパーGLはバンに新設定された最上級グレードでハイエースのスーパーGL同様、乗用車並みの装備を持つグレードである。一方スーパーXはトラックに設定された最上級グレードで旧型が絶版になって以来、久々の復活である。このグレードが設定された背景にはNV200バネットのプレミアムGXに対抗するという狙いがある。
どちらも装備はほぼ共通でメッキグリルや15インチホイールキャップ、ピアノブラックのアクセントパネル、オートエアコン、フルトリム、タコメーターを装備している。またバンにはリアパワーウィンドゥやヘッドレスト付きの分割式リアシート、リアセンターアームレストを装備した。これによってフルフラットシートにすることも可能である。またボディーカラーも5色から選べる。
メーカーオプションで15インチアルミホイールが設定されており写真の車両はそれを装備している。またデュアルエアコンも設定されている。
GL

中級グレードでカラードコーナーパネルやシルバーグリル、分割式ヘッドレスト装備のフロントシート、フルフラットシート、フロントパワーウィンドウを装備する。
DX

廉価グレードで樹脂製コーナーパネルや樹脂製リアバンパー、フロントハイバックシートを装備する。助手席は前に倒してテーブルにすることも出来る。
特装車

冷凍車・冷蔵車・保冷車・ドライバン

標準ダンプ

ワンタッチ幌

パワーリフト車

ルートバン/冷凍バン(中温強化/中温/クーリング)・保冷バン
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カーコラ トヨタ | クルマ
Posted at
2018/09/13 17:57:19