2018年12月15日
日産 マンボカーパラダイス
この記事は動画中心で重くなります。ご注意ください。
今から20数年前、ゴーンがやって来る2、3年前の1996~1997年頃、死にかけて倒産寸前だった頃に流れていた日産のCMのシリーズ、なのですが中々変なCMが多いですw
一応大まかに説明しますと、マンボというラテン音楽のジャンルの一つ(中の人もよく分からないので詳細はwikiで…w)のミュージシャン、パラダイス山元さんがアシスタント?の女性(園田ルリ子さんというらしいです…)と車の紹介をするというCMです。
当時、日産が一社提供していたフジテレビのラテン専科という深夜番組の中で流れていたようで、2分程の割と長いCMが多いです。この番組に司会として先ほどの2人は出演していました。つまり番組タイアップCMです。そのため後述するK11マーチカブリオレのCMには出来立てホヤホヤだった頃のお台場のフジテレビの社屋が写っています。しかしこの番組もCMもウィキペディアに全然記載が無いんですよね…記事書くために調べる際も結構大変でした。
まあこのCMのシリーズがYoutubeに上がっているのは前から知っていて、どういうCMなんだこれ・・・と思っていたもののウィキペディアにも無く情報量が少ないので謎が多く、その謎の多さから逆に興味が出てきたので今回調べてまとめてみようと思って記事にしてみました。
本編の動画もありましたので参考用に貼っておきます。ラテンダンス教室でのパフォーマンスやラテン音楽の名盤の紹介などでラテン音楽に親しんでもらおうという内容だったようです。放送は1996~1997年の月曜に不定期で放送、とのことです。
ちなみにこのパラダイス山元さんという方、日産のCMに出ているにも関わらずミュージシャンになる前はスバル(富士重工業)にデザイナーとして勤めていました。初代のレガシィツーリングワゴンやアルシオーネSVXのデザインにも関わっていたようですw
他社のOBを出すとは中々ですが、まあ当時の日産とスバルは親会社と子会社の関係で、K11マーチのN-CVTやADバンOEMのレオーネバンなどありましたから良しということなのでしょうかw
さらにグリーンランドにある国際サンタクロース協会に正式に認定された、アジア初の公認サンタクロースらしいです。まあ本物のサンタクロース、ということなのでしょうか。
さて、このシリーズなんですが、とにかくツッコミどころが多いです。
・登場人物の服装が変…
このE50エルグランドのCMや、
K11マーチのCMとかをを見ると分かりますが、とにかく変な服装です。どうやら宇宙人のイメージのようですが、やたら奇抜過ぎます。
他にもこのG50プレジデントのではバブリー過ぎるド派手な服着ていたりします。この動画は前編で後述する後編を見る限りどうやら外国のVIPを送り迎えするという設定のようですが…
・何でその車種取り上げた!
確認出来る限り、K11マーチ・E50エルグランド・Y33シーマ・E24キャラバンコーチ・M11プレーリージョイはあったようで、そこら辺はまだ普通なのですが、
先述しましたがまさかの法人向け最高級車プレジデントまでCMしていますww
G50は1990年の登場時にもCMを流していて、この時はバブルだったのでまだ分かりますが、バブル崩壊後で経営危機に陥って潰れる寸前だったにも関わらず、こんなバブリーなCMを平気で流していましたw
トヨタならセンチュリーのCMはまず流さないでしょうねww 新型だってCMしていませんし…
こんなことやっているから、ルノーに食われてゴーンがやってきてしまったのかも…
さらにD21のダットラまでCMをしています。しかもこの頃はD22に切り替わる寸前ですw にも関わらずD22のCMはしていないと思われます(もしかしたら通常のCMでやっていたのかもしれませんが)…
どうせRVのCMやるなら当時そこそこ売れていたR50テラノのCM流しても良かったと思いますが、こういった無駄なところは当時の日産らしくて面白く、今より魅力的に見えますね(だからこそ潰れかけたんだろうけど)。
今となってはピックアップどころかSUV自体が日本ではT32エクストレイルとジュークしかありませんから…
あとこの頃は確かトヨタもハイラックスのCMを流していたはずです。だからまだ良い方なのかもしれません。
一番意味不明なのはウォークスルーバンのアトラスロコまでCMをしていることですww
しかも生産終了する寸前の頃ですw(翌年に2tアトラス同様にいすゞ製のエルフUTのOEM車、アトラスMAXへ切り替え)。
前年には2tアトラスを自社製のH41型からいすゞ・エルフのOEMのH42へ移行していますからね…
勿論トヨタは宅急便でお馴染みのウォークスルーバン、クイックデリバリーのCMを流すなんてことはしていません。
いくら何でもウォークスルーバンのCMを流すのは中々凄いですし、ゴーンが来てからの日産ではまずあり得ないでしょうwww
まあアトラスロコにはクイックデリバリーには無い純正のキャンピングカーや福祉車両もありましたし、そもそもデザインからして正反対の配送車離れしたものですから、もっと乗用車的に使ってもらいたかったのかもしれませんね…
さらに映像はありませんが前述のK11マーチカブリオレのCMの映像を見る限り、どうやらクルーまでCMしていたようですね…自家用仕様あったとはいえタクシー向け車両のCMするとは…
・車の紹介、する気あるのか…
前編
後編
当時出たばかりのY33シーマの紹介CMのようですが、とにかく狙いがよく分かりません…通常版のCMは高級感があって中々カッコイイんですけどね…
前編ではVQ30DET見せたりとまだ紹介する気はあるようですが、後編に至ってはマジでダンスの映像流しているだけのCMですww
「シーマであることとは何か、真に実のある高級車とは何かということがおわかりいただけたかと思います」と言っていますが、これだけで伝わるのだろうか…いや…
と、ここまで色々書いてきましたが、今となっては貴重な映像のCMも多数存在します!
この映像では中国に返還されかどうかという時期の香港で、Y32セドリック前期やNXクーペ、B13サニー、Y31セドグロセダン前期のタクシー、当時のディーラーの様子などが映っています!特に6ライトのY31セダン前期のタクシーの走行シーンはかなり貴重なのではないかと…
他にもこちらでは短いながらも当時の日産車体湘南工場におけるM11プレーリージョイの生産ラインまであります。プレーリージョイはビッグマイナーチェンジでオデッセイやイプサム辺りに対抗しようとしてソコソコは売れたものの設計の古さが目立ちましたね…U12ブルベースですし…
これは当時の座間記念車車庫を構内専用車で回るという内容です。初期のダットサンやスカイラインスポーツ、510ブル、初代シルビアなどが映っていますが、個人的にはこの構内専用車の正体が気になりますね…80年代から使われていそうですが、ベース車は何なのか気になります。
<追記>
構内専用車の正体が判明しました。1985年のEVガイドⅡというコンセプトカーで、名前の通り電気自動車であり、当初はゴルフカートや遊園地のバスのような使い方を想定していたそうです。
まあ何はともあれゴーンがやって来る数年前まで、ここまでぶっ飛んだ内容のCMを平気で流していたわけですよ…最近のやっちゃえ日産よりもある意味こっちの方がいい意味でやっちゃってますw
今の日産にもここまでとは言いませんが、もう少し遊び心があっても良いのではと思います。まあ今は不正検査やゴーン逮捕でゴタゴタしていますから、少し経って落ち着いたらまた元気な日産を見てみたいものですね…
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自動車研究 | クルマ
Posted at
2018/12/15 17:33:57
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