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2015年04月04日

自動車カタログ 日産・アトラスH40

旧ブログからの移行記事です。
今回紹介するカタログは1991年2月発行の日産・アトラスのH40型(初代アトラス)です。アトラスはこの年の12月にフルモデルチェンジしているので末期の末期ということになります。

この初代アトラスは1981年に1t系のキャブスター・ホーマーと2t系のキャブオール・クリッパー(クリッパーと言っても軽トラではありません)を統合して登場しました。
1t系がF22型、2t系がH40型と型式が異なっています。H40には姉妹車の日産ディーゼル店(UD)向けのコンドル20・30(バイソン後継)があります。後にUD向けには中型のコンドルのシャシーにアトラスのキャブを載せたコンドルSも1986年に加わります。また競合車種同様ウォークスルーバンも1983年に加わりました。
また、ドアやフロントガラスなどの主要パーツがE23型キャラバン・ホーミーと共通なのが特徴です。 1981年のモーターショーにNT388Xの名称で出品され、その年の年末にアトラスと命名されて発売されました。この流れは同時期の初代K10マーチにも類似しています(マーチと異なり流石に一般公募では無かったようですが)。

現在は2t系アトラスはエルフ→キャンターのOEMとなってしまい、NT450アトラスの名称で販売されていますが、型式はH44型(これはあくまで社内型式ですが)と現在に至るまで引き継がれています。 カタログのサイズが我が家のスキャナーではスキャン出来ないサイズなので、写真による紹介ですがご了承ください。
表紙にいかつい外人の女性モデルが出るようになったのは1989年からで、最初はアトラスも一緒に写っていたのですが何故か最後はモデルだけになっており、一見何のカタログなのか分かりにくいですが、これもある意味バブル期のカタログらしいと言えるのかもしれません。
前期型ですが当時のCMです。1981年の登場時の物と思われます。副変速機のスーパーシフトを大きくアピールしています。ただし今回紹介するカタログには何故か無いんですよね…
この時期のトラックは副変速機を搭載するのが流行りだったのか、前年に登場したマツダの2代目タイタンにも2ウェイシフトと呼ばれる副変速機が搭載されていました。

ペーパークラフト 日産・アトラス H40後期
↑さらに追記ですがペーパークラフトを扱う別ブログで本車種のペーパークラフトを制作したのでリンク載せておきます。


コンセプトのページ。「90年代の快適性能です。」と書いてあります。 しかし、90年代で丸目4灯ヘッドライトはどう考えても古臭いと思うのだが・・・ ライバルがどんどん角目になっていき、1990年には4代目エルフがマイチェンしてクラス初の異型ライトを採用しましたが、アトラスは最後まで丸目を突き通し、角目になること無く2代目で異型ライトを採用しました。
この時期、日産は他社と比べて商用車のマイナーチェンジによるフェイスリフトには消極的で、バネットやキャラバンも顔が変わらないままずっと作られていました。
その一方で、同時期にフルモデルチェンジしたADバンやアベニールカーゴは新しさのあるデザインだったのでギャップがありました(これも最後まで顔は変わらなかったのですがw)。
エンジン&経済性のページ。エンジンはターボエンジンのFD35T型を筆頭にFD35型、BD30型、ガソリンエンジンのNA20型の4種類ですが、当時のライバル車である4代目エルフや5代目キャンターと比べてややパワー不足な感じがします・・・
ハチマル車なのでもちろんプラズマエンジンです。プラズマエンジンは同時期のトヨタのレーザーエンジンに対抗すべく命名されました。
メカニズムと荷台のページです。シュノーケルが付いているのは昔のトラックならではの装備です。
運転席&キャビンのページです。E23キャラバンと全く同じデザインのインパネです。カスタムパック車のステアリングの「N」のマークは1983年に日産がCIを採用する(1世代前のNISSANロゴ)前に登場した車種であることを意味しています。
AT車のシフトノブは実は現行のF24アトラスと同じだったりします。ゴーンの影響を受けた後の日産車だというのにここは変わってないんですね。シートベルトは上下の調整が出来ません。
バリエーション一覧のページです。現在とは異なり、4t車の設定はありません。
バリエーションのページその1です。左のスーパーローは2t積み・標準キャブ・標準ボデーの荷台で最も標準的なタイプです。
バリエーションのページその2です。
バリエーションのページその3です。高床リヤワイドは標準キャブでは最大の荷台長となります。
バリエーションのページその4です。高床超ロングボデーは一番大きいタイプとなります。これだけ大きくなると乗用車ディーラーで販売されることに違和感が出てきます。
バリエーションのページその5です。ダブルキャブ車は現行車だとリアヘッドレストやリアヒーターなど装備が下手なバンよりも充実していますが、この頃はそんな装備はありません。
低床荷台も最近の車種だと設定が無くなってしまいました・・・タイヤハウスがある一方閉のアオリは確かに実用性があまり無いので廃れてしまうのも仕方ないんでしょうね・・・
ダンプのページです。平ボディとダンプのカタログを一緒にするのはOEMになった現行のNT450アトラスも同じなので、どうやらアトラスのカタログの伝統のようですね(爆)
よく見ると泥除けの「アトラス」の書体がH41やエルフのOEMのH42前期とはやや異なります。(H42の途中からは「アトラス」と書かれることは無くなり、無地の泥除けになりました)
それにしてもカタカナで車名が書かれた泥除けは味があります。
快適・安全装備のページです。 この頃の小型トラックはエアコンなんかオプションで、ベンチレーターと効き目の悪いヒーターしか付いておりません!

ルーフベンチレーターがあるのもそのためです。小型トラックにエアコンが標準装備されるのは90年代以降の話です・・・警報ランプも味のある感じですね。今みたいに燃費計なんて付いているわけがありません。
センターコンソールのアシストグリップは要るのか?って思うのですが・・・でもこの時代には既に助手席の電格ミラーが付いていたんですね。
このアクセントストライプは付いている個体を何回か見たことがありますね。初期型から変わっていないようです。
カスタムパックと装備一覧のページです。この頃はウレタンハンドルが特別装備でした。今だったら本革ステアリングとかですね。モケットシートが特別装備なのは昔も今も変わらずなのですが、うp主が気になったのは9番のレスティングシートという物です。
どうやら助手席のシートクッションを運転席側に持ち上げることが出来るようで、持ち上げたクッションにもたれかかることができるようですが、 要るか?
って思います・・・ただ現行車のようにハンドブレーキを下げることは出来ないので意味があったのかもしれません。

外観もメッキパーツが無いためCUSTOMステッカー以外は普通のと変わりませんね・・・この数年後に登場した5代目エルフのカスタムはコーナーパネル・グリル・バンパーもメッキで、ゴールドのカスタムエンブレムが付き、内装も木目調パネルをふんだんに使用していたことを考えると大きな差ですね。でもサスペンションの調整機構は現行車には無いですね。
オプション装備は用品カタログが無いのでよく分かりませんがメッキパーツは無いようです。確かにメッキパーツの付いたアトラスはネットでも見たことが無いです。
特装車と主要諸元表のページその1です。当時の日産ディーラーにはこの車載車が多かったんでしょうね。
アトラスのゴミ収集車は当時全国的に高いシェアを持っており、これは前身のキャブオール・クリッパー時代からの伝統でした。少なくとも東京都・川崎市・横浜市ではかなり多く使われており、横浜市では日産から寄贈されたEV仕様のゴミ収集車の試作車まで存在しました。
OEMになった今でもソコソコある気がしますし、私の住んでいる神奈川県でも多いですね。
特装車のページその2です。ドライバンや冷凍車といった箱車の紹介・・・いや、右上にあるのが気になるぞ・・・
助手席にスライドドアを付けた小型トラックはゴミ収集車に多かったですが、最近は見かけなくなりましたね(と言っても昨日スライドドア付きの5代目エルフ最終型を見たのだが・・・)
これが右上にあったアトラスの拡大画像です。気になったので拡大してみました。
日産ディーゼル・アトラスって・・・
あれ?日産ディーゼル店向けのアトラスはコンドル20・30じゃなかったの? ちゃんと日産ディーゼルのマークが付いているし...日産マークは無いから日産ディーゼル車なのかな?
本当に謎だ・・・詳しい情報をご存知の方は是非コメントをお願い致します・・・

これはかなり気になります。次世代のH41アトラスにもありました。(H41もカタログ持ってます)どうやら専用カタログがあるみたいです。
主要諸元表その2とカラーバリエーションのページです。ブルーはダンプに多かった気がします。
裏表紙です。
「もっと楽しく 感じるままに 技術の日産・・・」まさに日産車の黄金時代を象徴するキャッチコピーです!901運動によってY31セドグロ・Y31シーマ・C33ローレル・R32スカイライン・S13シルビア・U12ブルーバード・B13サニーなど数々の名車を生み出したにも関わらず、現在の日産はゴーン改革によって経営状況以外は悲惨な状況になってしまいました・・・
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Posted at 2019/04/20 13:17:45

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