旧ブログからの移行記事です。

今回紹介するのは1988年に登場した3代目のCL11型アルトのカタログです。表紙には当時のイメージキャラクターだった浅香唯さんが写っています。このアルトは1994年まで生産され、歴代モデルでは最も息の長いモデルです。また、韓国の大宇自動車でもティコの名称でノックダウン生産され、2001年まで生産されました。1989年に消費税導入にともないセダンモデルが追加された時のカタログで550cc時代のものです。

最初のページには車が登場しません。当時のCMで使われていた「アルトのモデルはあなたがいい」のキャッチコピーが使われています。

で、ここに来てやっと車が出てきます。当時の軽自動車は商用車のような樹脂製バンパーが当たり前でした。

セダンタイプ追加に伴い登場した5ドアです。それまで5ドアはフロンテにしかありませんでした。なお、セダンタイプ追加に伴いフロンテが絶版になっているのでCL11型のフロンテはわずか1年程しか作られませんでした。そのためかなりのレア車で私も見たことがありません。

このアルトの最大の売りなのがスライドドアを装備したことで、スズキはこれを「スライドスリム」と呼んでいました。旧型から装備され始めた回転シートも装備しています。

車内のページです。グレー一色でとことんシンプルになっています。

バブル期の車ということもあり、装備は非常に充実しています。フルフラットシートやリアシートリクライニングなど現行アルトには無い豪華装備もあります。

女性向けの車ということもあり、「運転上手になりそうだ」という運転の苦手な女性向けのキャッチコピーが使われれています。1DINを半分しか使わないAMラジオも今や廃れてしまいました。ルームランプは特殊な形状でバブリーな雰囲気が漂っています。

スポーツグレードのアルトワークスは別カタログなのでターボエンジンは無く、エンジンは全て3気筒550ccのNAです。フルタイム4WDはこの頃から出てきたもので少しスポーティな装備が奢られています。

装備のページです。そしてここからは特別仕様車の紹介となります。実は私か80年代の軽が好きな一番の理由が個性的な特別仕様車が存在するからなんですよね~ ただ、アルトの特別仕様車に関しては2代目の方が個性的だったと思います。

まず最初は後にカタロググレードに格上げされるエポです。5代目まではありましたが現在は消滅してしまいました。

こちらはエポp2です。「20才のクチュール感覚」だそうです。よくわかりませんがw

2代目で登場したレジーナは3代目でも設定されました。2011年のモーターショーにレジーナという名前のコンセプトカーが出品されたので今でもスズキが商標権を持っているのでしょう。

ウィットは元々フロンテの特別仕様車の名称でしたがフロンテの廃止に伴いアルトの特別仕様車になりました。後にMRワゴンのカスタムグレードの名称にも使われています。

ウィヴです。上級仕様の特別仕様車です。

オプションです。空気清浄機やオートエアコン、エアロパーツなども用意されます。こうして見ると、オプションカタログが欲しくなってきます。

グレード一覧です。スライドドアはIb-sにのみ装備されます。

グレード一覧その2です。4ナンバー登録車は商用向けを除いて消滅しました。

装備一覧表です。

主要諸元表と三面図です。

裏表紙です。社名がまだ鈴木自動車工業だった頃です。
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Posted at
2019/04/20 14:16:53