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2019年09月23日

日産 新型エルグランド







2018年、日産自動車では、大型高級ミニバンのエルグランドをフルモデルチェンジする。

新型エルグランドは全高を拡大し、エンジンをコンパクトにしたことで居住空間を大きくしたのが最大の特徴で、ライバルのアルファード・ヴェルファイアよりも広くこのクラスのミニバンとしてはクラストップの広大な空間を実現している。
これは旧型がプレサージュや海外向けのクエストと統合したために全高が低くなり居住空間も狭くなったことで評判が芳しくなく、ライバルとアルファード・ヴェルファイアと比べて劣勢となってしまったためである。しかし狭い日本国内での取り回しを考慮したため全幅は旧型とほぼ変わらない。

先進安全装備としてプロパイロットやe-POWERといった日産の先進技術を豊富に盛り込み、エンジンやシャシーに至るまで一新された。
e-POWERはこれまでノートやセレナといった小型車のみだったため大型高級車には初めての設定となる。型式はE53型となり生産は引き続き日産車体九州にて行われる。

今回のフルモデルチェンジはライバルのアルファード・ヴェルファイアを全ての面において圧倒することを目標に開発され、大型高級ミニバン市場においてトップシェアの確保・奪回を目指した。
そのため長らくモデルチェンジされなかった従来型とは異なり日産の先進技術を豊富に盛り込み、最上級ミニバンに相応しい充実した性能・装備を実現している。
またこれまで日本以外には香港など一部の地域でしか販売されなかったが、新型はアジア各国やオセアニアを中心に幅広く販売され、拡大傾向にあるグローバル市場での大型高級ミニバン市場で競うことになる。



エクステリアは新世代のグローバルデザインランゲージを導入し、最新のデザインコンセプトである「Vモーション」を採用した。流れるような流麗なフォルムとしておりルーフにはフローティングルーフを採用しているが、ボディに切り込みのラインが入りよりアグレッシブなものとなった。セレナで好評のサイドウインドー下端線のシュプールラインを採用し視界を確保した。

外周を覆うメッキモールもハイウェイスターには装備されている。リアは居住空間拡大のため垂直に近い形状となった。
ラインを入れることで流麗さやアグレッシブさを表現しつつも、クラストップの室内空間をアピールすべく旧型と比べて全体的なスタイルは箱のような角ばった物となっている。
一方で、上下2分割のヘッドライト・グリルや横一直線のテールランプはE52型・E51型から継承しエルグランドとしてのアイデンティティを表現している。また1列目と2列目で分かれるサイドウィンドウはE51型・E50型から継承したものである。


インテリアは大きくラウンドして包み込んだスポーティ且つラグジュアリーなデザインが特徴である。翼のように広がり、パノラミックな開放感を実現したデザインとしている。
高級ミニバンでありながら握り心地を向上させたステアリングやシフトノブ、パドルシフトでエルグランド伝統の運転する楽しさを味わえるものとした。

センタークラスターのナビゲーションシステムには通常の8インチのナビゲーション画面に加えて7インチの操作系パネルも装備することで必要な情報を一度に大きく表示できるようになった。
このナビゲーションシステムにはNissanConnectを採用し、スマートフォンとの連携機能を充実させている。docomo in Car ConnectやApple CarPlay、Android Autoにも対応している。

またパネルはハイウェイスタープレミアムG・VIPに本木目を採用し、職人による手作業と特殊加工で作られている。
エアコンにはプラズマクラスター搭載フルオートエアコンをXV・XGを除き標準装備とし、このエアコンにはフォレストエアコンを採用し、におい・排出ガス検知式内外気自動切換え機構、高性能フィルターなどの採用によって森の中にいるように心地よい空間を実現する。なおXV・XGには通常のオートエアコンが標準装備となる。

新開発のダイナミックラグジュアリーシートは前後調整可能なヘッドレスト、カクテルテーブル、電動リクライニング機構、シートヒーター機能、リラックスヘッドレストを新たに備えている。ハイウェイスタープレミアム、ハイウェイスタープレミアムGのセカンドシートとして装備されており後者では液晶モニターも装備する。
VIPに装備されるリアシートも、このダイナミックラグジュアリーシートをベースに幅を広げ、装備をさらに充実させた物としている。
この他、XG・ハイウェイスターのセカンドシートには従来型同様のコンフォタブルキャプテンシートを採用する。

BOSE® Performance SeriesサウンドシステムをハイウェイスターG以上に採用し、18スピーカー搭載でフロントドア・リアドアのスピーカー素材にメタルを使用して優れた音響効果を発揮させる。
アンビエントライトシステムもハイウェイスターG以上に採用し、トータルコーディネートされたイルミネーションにより高級ホテルのスイートルームにいるような上質感を演出し、夜間の利便性も向上させた。
メーカーオプションのサンルーフは従来のツインサンルーフに加えてパノラミックルーフを設定し、開放感あるものとした。

先進安全装備としてはプロパイロット2.0をXV・XG・ハイウェイスターを除き標準装備としており、他にもエマージェンシーブレーキや踏み間違い衝突防止アシスト、BSW、BSI、BCI、インテリジェントクルーズコントロール、インテリジェント LI、インテリジェント BSI、RCTA、ABS、EBD、VDA、LDWなどを全車標準装備するなど、高級車らしく充実した装備となっている。
インテリジェント DA、インテリジェント パーキングアシスト、アラウンドビューモニターもXV以外に標準装備となる。

パワードレーンの一新も大きなポイントで、新型アルティマ/ティアナにも搭載された2.5L・直列4気筒のPR25DD型と新開発の3.0L・V6ターボのVR30DDTT型、そしてe-POWERには発電用エンジンとして新開発のPR20DD型を搭載する。

VR30DDTT型はスカイラインにも搭載されたエンジンで既存のVQ35DEに代わる物である。PR25DD型は新型アルティマ・ティアナにも搭載されたエンジンである。PR20DD型はその名の通りPR25DD型の2.0L版と言えるエンジンである。
当初は2.0L・直列4気筒VCターボのKR20DDEを設定してV6エンジンの廃止が検討されたが、ライバルのアルファード・ヴェルファイアにもV6エンジンが設定されているため販売会社から反対の声が大きく、新型でもV6エンジンが搭載されることになった。
しかしダウンサイジングの流れに乗り3.5Lから3.0Lとなった一方でターボチャージャーを搭載しパワーは従来のVQ35DEを上回るのが特徴である。

ガソリン車は2WD/4WDで選択可能なのに対し、e-POWERは2WDのみの設定となる。またサスペンションは前後共にマルチリンク式を採用し乗り心地を向上させている。
プラットフォームはCMF-Dを採用し、引き続き車重の重いミニバン向けに強化された専用プラットフォームを採用することで走行安定性や静粛性の向上、振動の低減を図った。


・ボディカラー


ブリリアントホワイトパール(3P/特別塗装色)


ブリリアントシルバー(M)


ダイヤモンドブラック(P)


ダークグレイッシュブルー(P)


インペリアルゴールド(PM/特別塗装色)


ダークブラウンパール(PM/特別塗装色)


ダークメタルグレー(M)

・インテリアカラー

ベージュ

ベージュ&ブラック

ブラック

ボルドー

・グレード
パワードレインや装備などによって以下の通りとなる。基本的にはXV・XG・ハイウェイスター・ハイウェイスターG・ハイウェイスタープレミアム・ハイウェイスタープレミアムG・VIPの7グレードとなる。

250XV(8人乗り)
250XG(7人乗り/8人乗り)
e-POWER XG(7人乗り/8人乗り)
e-POWER ハイウェイスター(7人乗り/8人乗り)
e-POWER ハイウェイスターG(7人乗り/8人乗り)
e-POWER ハイウェイスタープレミアム(7人乗り)
250ハイウェイスター(7人乗り/8人乗り)
250ハイウェイスターG(7人乗り/8人乗り)
250ハイウェイスタープレミアム(7人乗り)
300ハイウェイスタープレミアム(7人乗り)
300ハイウェイスタープレミアムG(7人乗り)
300VIP(4人乗り)







*XV
標準系のベーシックグレードで、ファブリックシート・本革ステアリング・NissanConnectナビゲーションシステム・16インチアルミホイールなどを標準装備する。ガソリン2500cc・8人乗りのみの設定となる。






*XG
標準系の上級グレードで、合成皮革シート・シートヒーター・コンソールボックス・インテリジェント DA、インテリジェント パーキングアシスト、アラウンドビューモニター・17インチアルミホイールなどを装備する。7人乗りのセカンドシートはコンフォタブルキャプテンシートとなる。ガソリン2500ccとe-POWER2000ccから選択可能で、乗車定員も8人乗り/7人乗りから選択出来る。

メーカーオプションでラグジュアリーパッケージを選択すると上記のように電動本革シートを装備し、オットマン・プラズマクラスター搭載フルオートエアコンなども装備する。







*ハイウェイスター
ハイウェイスター系のベーシックグレードで、専用エアロバンパー・スポイラーといったエアロパーツ・ハイウェイスター専用木目調パネル・合成皮革シート・シートヒーター・一体型大型コンソールなどを装備する。7人乗りのセカンドシートはコンフォタブルキャプテンシートとなる。
ガソリン2500ccとe-POWER2000ccから選択可能で、乗車定員も8人乗り/7人乗りから選択出来る。





*ハイウェイスターG
ハイウェイスターに装備を追加したお買い得グレードで、プロパイロット2.0・電動本革シート・アンビエントライトシステム・セカンドシートヒーター・後席プライベートシアターシステム・BOSE 5.1chサラウンド・サウンドシステムを装備する。7人乗りのセカンドシートはコンフォタブルキャプテンシートとなる。
ガソリン2500ccとe-POWER2000ccから選択可能で、乗車定員も8人乗り/7人乗りから選択出来る。






*ハイウェイスタープレミアム
上級グレードで、電動本革シート・18インチアルミホイール・ステアリングヒーター・専用メッキモール・BOSE 5.1chサラウンド・サウンドシステムなどを装備する。セカンドシートはダイナミックラグジュアリーシートとなる。
ガソリン2500ccと3000cc、e-POWER2000ccから選択可能だが、乗車定員は7人乗りのみとなる。








*ハイウェイスタープレミアムG
一般向けの最上級グレードで、本木目パネル・専用後席エンターテインメントシステム・専用プレミアム本革シート・シートベンチレーションシステム・セカンドシートのマッサージ機能などを装備する。セカンドシートはダイナミックラグジュアリーシートとなる。
ガソリン3000cc・7人乗りのみの設定となる。インテリアカラーはホワイト/ブラック/ボルドーから選べる。







キャビネット無し


キャビネット タイプⅠ



キャビネット タイプⅡ

*VIP
オーテック扱いの特装車で、法人の送迎需要などをターゲットとする。4人乗りとなっている。

セカンドシートにはおもてなしの装備を数多く装備し、シートヒーター、シートベンチレーションシステム・マッサージ機能・専用フロアカーペット・リアシート用100v電源・リアシートコンソール・専用コントロールパネル、専用ルーフコンソール、専用後席エンターテインメントシステム、読書灯、専用テーブル、電動ステップなどを装備する。
他にも本木目パネルや専用エンブレムなども装備する。

メーカーオプションのキャビネットを装備した場合、タイプⅠではウォールナットテーブル・専用オットマン・コンソールタワー・専用冷蔵庫・ポット・オットマン一体型フルフラットシートなどを装備する。

タイプⅡではより大型のフルパーテーションタイプとなり上記に加えて大型20インチモニター・電動モニターカバー・専用大型エンブレム・専用間接照明・インターホン・トークシステム・アナログ時計・小物入れ・専用カーポット・グラスケース・後席専用オーディオシステムも装備する。
ただし、上記2種類ともに装着した場合は前席のリクライニングは制限される。





*AUTECH/e-power AUTECH
オーテック扱いのカスタマイズカーで、専用デザインのダーククロムのグリルや前後に装着されたメタルのプロテクター、専用シグネチャーLED、専用デザインの本革シート、専用デザインの黒木目調パネルなどを装備する。
他にもハイウェイスタープレミアムGに準じ、専用後席エンターテインメントシステム・専用プレミアム本革シート・シートベンチレーションシステム・セカンドシートのマッサージ機能などを装備する。セカンドシートはダイナミックラグジュアリーシートとなる。
7人乗りのみだがガソリン3000ccとe-POWERから選択出来る。

・2020年
特別仕様車として「ハイウェイスター ジェットブラックアーバンクロム」を発売。またプロパイロットはじめ安全装備の仕様変更を行った。
・2021年
特別仕様車として「ハイウェイスタープレミアム ジェットブラックアーバンクロム」を発売。
・2022年
マイナーチェンジ。詳細はこちら



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Posted at 2019/09/23 03:00:11

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