*旧ブログからの移行記事です。

今回紹介するのは日産ディーゼル(現・UDトラックス)の中型トラック、コンドルの3代目(先代型)となるファインコンドルの登場時のカタログです。
ファインコンドルは1993年に登場し、旧型のコンドル専用設計のキャブから初代以来となる大型との共通キャブ(ビッグサムと共通)になり、中型車で最後まで角型ヘッドライトを採用していたコンドルもこの代でようやく異型になりました。その後何度かのマイナーチェンジを経て2011年に2010年に登場した現行型のラインナップが揃うまで生産され、海外向けには現在でも生産されています。
今回はファインコンドル登場時のCMが無かったので代わりに1997年のショートキャブ車のコンドルZ登場時のCMで我慢してください…ファインコンドル登場時のCMも存在するとは思うのですが…
しかし、このコンドルZ登場時のCM、やたら苦情が来て放送中止になったという伝説のCMだったりするw
まあパンチラ見えたりおっぱいをエアバッグに例えたりしてるんだから当然だろwwwwww UDの異色ぶりの象徴とも言うべきCMwwwww

このページではトラック好きなガキ子供からの一度乗ってみたい乗り物としてそのままでいて欲しいという夢のある思いが載っていますが、
だったら今年になって発表したコンドルのOEM化はさっさと撤回しろよ!!つまらなくなって子供の夢ぶち壊しじゃないか!!(爆)
実は、今年にUDトラックスは中型トラックのOEM化を発表してしまいました…2008年に発表されたいすゞと日野の大型トラック共同開発計画のように撤回することを祈ります…

イメージ写真です。この頃はまだ「NISSANDIESEL」のロゴがレゾナから採用された古いタイプのものでした。

イメージ写真その2です。ネット上に資料が少ないので知らない方も多いかもしれませんが、ファインコンドルのカタログ塗装はこんな感じでしたw 初期型らしくその後のモデルと比べるとスッキリとしたデザインですね。ただ、2年後の1995年にはUDのロゴ変更に伴いマイナーチェンジされているためこの顔は前から少数派だったと思います。

イメージ写真その3です。しかし何だか同時期の競合車のカタログと比べて作りが安っぽく感じるのは気のせいだろうか?

コンセプトのページです。ここでも「乗る人、見守るすべての人、その子供達へ…」と子供へのメッセージが載ってますが、トラック好きの子供のことを考えたカタログは珍しい気がしますw また、運転の楽しさなどと書いてありますがスポーツカーでは無いのに珍しいと思いますw
ちなみにうp主も幼い頃からトラック好きでしたが他の子供が「だんぷかー」「みきさー」ぐらいしか言えない中、4歳ぐらいの時には「えるふ」「ふぁいたー」「びっぐさむ」など当時の現行車の名前はまあまあ言えていた変態少年でしたw 親曰く最初に覚えた車の車名はエルフだそうですしw

インテリアのイメージ画像です。2011年の最終型とはインパネの形状が異なりますが、1999年のマイナーチェンジの際に変更されているためです。登場時のタイプの方は外観以上にかなり丸みを帯びてますねw ただ、スイッチの操作性では後年のモデルの方が良さそうですw

インテリアのバリエーションです。カスタムのインテリアカラーが2色も設定されており、かなりコストがかかってますw コスト重視の現在ではまずあり得ないでしょうし、コストのかかった車種が多かった当時でもかなり珍しいのでは?って思います。

室内装備のページです。この頃になると既にエアコンやキャブサスペンションが標準装備となっています。ベッドスペースの広さは大型と設計を共通化したことで旧型と比べてかなり広くなってます。現行型もベッドはライバル車と比べて広めでベッドの広さはUDの特徴でもありますよね。それに比べて07フォワードのベッドの狭さと言ったら…

運転環境のページです。それにしても本当に90年代らしい丸っこいインパネだなぁ… 「五感とクルマが一体となる楽しさ」というのはスポーツカーのカタログのようです。
子供のことを考えたり、スポーツカー風に謳ったりと何だかこのカタログはトラックのカタログでも異色の存在??コンドルZのCMといい、UDってホントに異色の存在なんだなぁ…

実用性のページです。灰皿にランプが付くなど照明類が充実しています。シートアンダーボックスが装備されているのも特徴ですね。

エクステリアのページです。クルージングレンジャーや翌年に登場する320フォワード同様ヘッドランプとフォグランプが一体型となっています。当時のトレンドだったと思われます。基本設計を共有するビッグサムの初期型、2年前に登場しUDも開発に参加したF23・H41アトラス/コンドル20・30とデザインの雰囲気が似ています。それにしても最終型と比べると本当にスッキリしたデザインだなぁ…

安全性と環境性のページです。今ほど環境性を強く主張していないところに時代を感じます。今はエコエコばかりですし… 追突警報装置がこの時期に設定されているのは意外ですw

エンジンのページです。エンジンは基本的に6種類で、全車6気筒エンジンのFE6型エンジンです。FE6型は1980年に登場した中型車用のエンジンで中型バスRMにも搭載されています。最終型では開発費削減のために日野製のJ07E、J08E型エンジンになってしまいました…ただ、現行型では自社製のGH7型エンジンになっていますし、海外向けコンドルにはFE6型エンジンが今でも搭載されているようです。

シャシーのページです。キャブバックパネルは現行型と同じことが分かります。これはクオンとビッグサムのキャブバックパネルが共通なのと同じ関係です。

カスタムのページです。カスタムⅡ、カスタムⅠとカスタムだけで2つもグレードが設定されており、内装色が2色も設定されているのと同様カスタムには力を入れているのが分かります。カスタムⅡには専用色としてダークグレーメタリックが設定されています。
そういえば現行型のカタログ(UDトラックスのホームページで確認出来ます)にはカスタムは簡単な文章のみの紹介で詳細は載っていません…何故でしょうか…

標準装備とオプションのページです。コンセントが標準装備なのは意外です。ディーラーオプションでは定番のメッキパーツやウインドディフレクターの他、電動カーテンなども設定されています。

バリエーションのページです。前述の通り生産期間が短いのであまり見た記憶がありません。バキュームカーに至っては一度も見ていないと思います。

裏表紙です。この「日産ディーゼル」のロゴは古くは60年代から使われていましたが1995年に廃止されました。

ここからはスペックシートの紹介となります。

バリエーション一覧表と主要諸元表です。

主要諸元表その2です。

主要諸元表その3です。

主要諸元表その4、パワートレイン一覧表です。

走行性能曲線図です。

走行性能曲線図その2です。

車両寸法図です。

装備表と箱車の4面図です。

平ボディの4面図とスペックシートの裏表紙です。
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カタログ 日産 | クルマ
Posted at
2020/01/04 01:26:33