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2020年01月21日

自動車メーカーの共通ロゴフォント


メーカーによりますが、各社ごとにどの車種でも使われる共通ロゴフォントというものがあります。有名なものだと後述する日産のNE-01と呼ばれるフォントがあり、これは2001年以降現在のに至るまで現行の日産車全車の車名のロゴで使用されています。
日産やマツダのように長年に渡って共通ロゴフォントを制定しているメーカーもありますが、全体的にはトヨタやホンダのように共通ロゴを制定したことが無く各車種ごとにフォントがバラバラのメーカーの方が多いです。
ただしトヨタ・スズキ・スバルも販売店の取り扱い車種一覧の看板でのみ使われているフォントなら存在し、またホンダもかつては同様に存在したのでこちらもおまけで紹介します。

外車に関しては中の人がそもそも国産車以外はよく知らないないのでわからない(フォルクスワーゲンとかは共通フォントな気もします…)ですが、一応国産車では日産・マツダ・三菱・ダイハツが制定したことがあります。
ここではその4メーカーの共通ロゴフォントについて解説していきます。また日産とマツダの現行ロゴフォントはA~Zの一覧の画像があるのでそれで遊んでみた例も紹介します。

・日産
日産の共通ロゴフォントは60年代には既に存在し、現在のNE-01に至るまで3世代存在します。

*初代
使用期間:不明(1960年代前半?~70年代?)
カタカナのフォントのみ存在し、主に60年代から70年代初頭の車種のカタログにおいて多く使われていました。少なくとも1964年の410ブルーバードのカタログでは確認出来ます。70年代後半になると各車種ごとに別々のロゴになっていき見られなくなりました。

*2代目
使用期間:1983年~2007年


:使用例

創業50周年記念に伴いロゴマークと同様に登場したものでアメリカのペンタグラム社によって制作されました。カタカナ・アルファベット・数字・記号と幅広く存在していました。
エンブレムで使用される例は少なめでしたが、カタログや販売店の看板、取扱説明書、パーツカタログなど多く使用されていました。1990年頃より車種ごとのカタログでは各車種ごとに別々のロゴになっていったものの、それ以外の総合カタログや販売店の看板、取扱説明書などで引き続き幅広く使用されていました。
しかし2000年に3代目の共通ロゴフォントとなるNE-01が登場し、翌年にロゴマークが現行のものに変更されると使用されることは非常に少なくなり、英文字のロゴは使われなくなりました。
最終的には販売店の取り扱い車種一覧の看板やチラシでのみカタカナのフォントが使用されるだけになっていきましたが、これも2007年をもってNE-01に移行して使用終了し、24年の歴史に幕を下ろしました。

*3代目(通称:NE-01)
使用期間:2000年~


:マイチェン前とマイチェン後の使用例比較

ルノーと提携したことにより日産自動車のブランド戦略の一環としてブランドイメージの一新を図るべく制定され、2000年のブルーバードシルフィから採用されました。TBWAというデザイン会社によって制作されました。
これ以降、ほぼ全ての日産車のロゴ・エンブレムはこのNE-01を使用していますが、GT-R・フェアレディZ・キューブ・プレジデント・ADに関しては例外的に独自のロゴを使用しています。また車名フォント以外にも日産の共通フォントとして幅広く使われています。
また当初はアルファベットのみでしたが、2007年よりカタカナのフォントも加わっています。また2010年代に入って(詳細時期不明・2015年頃?)より若干のマイナーチェンジが図られてより繊細なものとなりました。

・マツダ
最も共通ロゴフォントを使っているメーカーであり、現在に至るまで7世代も存在します。他のメーカーは車種のエンブレムでは各車種ごとに別々のロゴを使うことが多い一方でマツダはエンブレムでも共通ロゴフォントを使うことが多いです。
また現行の「ZOOM-ZOOM」のキャッチコピーが制定された2002年以降は短期間で一新しているのも特徴です。

*初代
使用期間:不明~1975年
カタカナのロゴのみ存在し主にカタログで使用されていました。1975年にCIを制定すると下記の2代目に移行して使用されなくなりました。

*2代目
使用期間:1975年~2002年

:使用例

同年のCI(コーポレートアイデンティティ)制定に伴うロゴ変更で登場し、デザイナーのレイ吉村氏によって制作されました。初登場は同年発売のコスモAPでそれ以来27年もの長きに渡って使用されていました。
カタログやエンブレム、取り扱い車種一覧の看板などで幅広く採用されていたものの、1991年に3代目ロゴが登場すると乗用車のカタログやエンブレムでは使用されなくなります。その後90年代後半になると総合カタログや商用車のカタログやエンブレムでも使用されなくなっていき、マツダ店の店舗の取り扱い車種一覧の看板やパーツリストでのみ残っていました。
なお取り扱い車種一覧の看板では車種問わず採用されていた一方で、パーツリストではファミリア・カペラ・ボンゴ・タイタンといった伝統の車名でのみ残っており、デミオやプレマシーといった新しい車名ではゴシック体となっていました。
しかしそれらも2002年に現行の「ZOOM-ZOOM」のキャッチコピーが制定されてブランドイメージの刷新を図ったために姿を消すことになりました。

*3代目
使用期間:1991年~2002年


:使用例

バブル期のいわゆる後に「クロノスの悲劇」と呼ばれる販売拡大政策の中で、ゾロアスター教の炎をイメージした新しいロゴマークと共に制定されたものです。同年発売のクロノスで初登場しました。
アルファベットのフォントのみ存在し、主にカタログで使われていました。1997年に現行のMマーク(通称:カモメマーク)が制定されてからも使用されていましたが、2002年に現行の「ZOOM-ZOOM」のキャッチコピーが制定されてブランドイメージの刷新を図ったために姿を消すことになりました。
なお移行の時期であったためか、2001年のモーターショーに出品されたアテンザの試作車や翌2002年初頭に発売されたスピアーノ(ラパンのOEM)でも使用されていました。

*4代目(エンブレム用・カタログ用で2種類が存在)
使用期間:2002年~2005年・2009年
2002年に現行の「ZOOM-ZOOM」のキャッチコピーの制定に伴い使用され始め、これに伴い2代目・3代目の共通ロゴフォントは使用終了しました。エンブレム用・カタログ用で2種類が存在し、前者は大文字・小文字混ざっているのに対し、後者は大文字のみな上に原則としてフォントの色が黄色になるのが特徴です。また両方ともアルファベットのみとなっています。

*5代目
使用期間:2005年~2009年

:使用例
わずかな期間で使用されたロゴで、カタログのみで使用されました。

*6代目(通称:MAZDA font)
使用期間:2008年~現在

:使用例
2008年より使われ、初登場は同年登場のビアンテだと思われます。スポーティなマツダらしくスピード感のある斜体のデザインなのが特徴です。
昨年より後述の7代目に移行しつつありますがまだ一部で引き続き継続して使用されています。

なおこちらからダウンロード出来ます。
onlinewebfonts.com内のダウンロードページ

*7代目(通称:MAZDA Type)
使用期間:2019年~現在

:使用例
昨年登場したばかりのフォントで、アクセラ→MAZDA3のように車名変更などのマツダの高級化戦略によって登場し、同年登場のMAZDA3で初登場しました。
ローマ帝国で使われていた碑文と呼ばれるものをモチーフに品格をたずさえた表現としたとのことで、何とマツダの公式サイトにこのフォントに関する詳細が載っていたりします…
詳しくはこちらをご覧ください→
マツダ公式の紹介ページ

なおこちらからダウンロード出来ます。
onlinewebfonts.com内のダウンロードページ

・三菱
三菱の共通ロゴフォントは1種類のみ存在します。

使用期間:1980年頃~現在

:使用例

一番古いものだと1980年のミラージュのCMで確認出来るため1980年頃としておきます。
アルファベット・カタカナ共に存在し、80年代には三菱ふそうの大型車も含めた全ての車種においてエンブレム・カタログなどで多く使用されていました。90年代に入りディアマンテあたりからは車種ごとに独自のフォントを使うようになっていきますが、それでもこの共通フォントも一部の車種では引き続き使われており、また総合カタログや店舗の看板でも比較的多く使われていました。

しかし2000年代に入ってからは使用される機会が減少し、2002年のギャラン店・カープラザ店統合による店舗デザインの一新によって店舗の取り扱い車種一覧の看板からも消滅してしまいました。カタカナタイプのものはこの時点で使用終了したと考えられます。
それでもデリカバン・デリカカーゴ・デリカトラックの商用デリカ3車種では絶版になるまで引き続き使用され、現在でも一部の海外向けのカタログなどで使用され続けています。


・ダイハツ
ダイハツも共通ロゴフォントは1種類のみ存在します。

使用期間:1987年~現在

:使用例
総合カタログや店舗の取り扱い車種一覧の看板を中心に使用されているフォントで、カタカナのみ存在します。同年のモーターショーのパンフレットや3代目シャレードのカタログで確認出来るのが最古のため1987年からだと思われます。その後1998年にダイハツはトヨタの子会社に伴いロゴを変更しましたが、それ以降も現在に至るまで使用されています。


おまけ:店舗の取り扱い車種一覧の看板専用フォント
これらのメーカーはそれ以外での使用は今のところ確認されておらず、店舗の看板でのみ共通フォントを使用し、それ以外は車種ごとに独自のフォントを使用しています。

・トヨタ
使用期間:1989年~現在
同年のトヨタの現行のTマーク(通称:牛丼屋マーク)登場に伴う店舗デザイン変更によって使用開始され、現在に至るまで採用されています。
なおトヨタは販売チャンネルを一本化する計画ですが、先行して一本化されたトヨタモビリティ東京の店舗では使われていないため今後消滅する予定だと思われます。

・ホンダ
使用期間:1985年頃~2007年
確認出来る一番古い資料が1985年のプリモ店・クリオ店発足時のものであるためこの時期だと思われます。やや斜体となっているゴシック体なのが特徴ですが店舗によっては設置されていない例もありました。2007年の販売チャンネルを一本化によるHonda Cars発足に伴い消滅しました。

・スズキ
使用期間:1990年代~現在
80年代のものと思われるアルトやセルボと書かれた看板では使用されていないものの、90年代のものと思われるカルタスやエスクードと書かれた看板では使用されているためこの時期からと思われます。青地に書かれたゴシック体が特徴です。

・スバル
使用期間:1989年~現在
1989年のレガシィ登場に伴い販売店の看板のデザインを変更したことにより使われるようになりました。それ以前は車種ごとに異なるカタログのロゴを使用していました。その後2002年より店舗のデザインを現行のものに一新していますがこのフォントは変わらず使用されています。

・おまけ
各メーカーの共通ロゴフォントで遊んでみました。
その共通ロゴフォントの時代には存在しなかった車種を敢えて書いたりしています。
:日産/2代目共通ロゴフォント



:日産/3代目共通ロゴフォント(通称:NE-01)







:マツダ/6代目共通ロゴフォント(通称:MAZDA font)









:マツダ/7代目共通ロゴフォント(通称:MAZDA type)








:混合
かつて日産とマツダでボンゴ→バネット、AD→ファミリアバンの相互OEM関係がありましたが、互いの車種のメーカーを逆転させてみました。


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Posted at 2020/01/21 17:02:41

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