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2020年02月05日

カタログ 日産 F50シーマ前期




今回紹介するカタログは日産のシーマのF50型前期です。

F50シーマは2001年に登場し、シーマとしては4代目になります。12年ぶりとなる新開発V8エンジンであるVK45DE型、Y34セドグロから採用された新世代LLプラットフォームを採用して新時代の高級車として誕生しました。そして現行の日産エンブレムを装備した最初の車種でもあります。また今では当たり前のドアミラーウインカーを国産車では初めて採用しました。
またレーンキープサポートシステムというのをオプション設定しています。走行する車線がずれそうになると自動で修正してくれるもので42万5000円というかなりの高額なオプションでした。
ヘッドライトには小型のプロジェクターランプを中央に1つ、それを取り囲むように6つ配置されたバルカンヘッドライトと呼ばれる独特のものを採用しています。同じ年には最大のライバルとなるセルシオも30系にフルモデルチェンジしています。海外ではインフィニティブランドでQ45として販売されました。

当時のCMです。力(フォース)は我にというキャッチコピーが使われていました。

2003年にはこれをベースにプレジデントもフルモデルチェンジを果たしています。しかし折からの不況で高級車が売れないご時世であったため販売実績は高いとは言えない状況が続きました。セレブ嬢向け雑誌の家庭画報とコラボしたシーマ家庭画報バージョンというのも出したりしていましたけどね…

そして2004年にフーガが登場すると販売台数は下降の一途となります。海外でも2007年をもって販売を終了してしまいました。
国内でも2010年をもって販売終了し、2年後に新型が登場するまでシーマの名称は途絶えることになります。しかし現行のシーマはフーガのロングホイールモデルをちょっと手を加えた程度に過ぎないですし、あくまでオーナーのための高級車だったかつてのシーマとは違い、後席に乗るVIPのための高級車となっています(本来のプレジデントのポジション)、なのでこのF50が最後のシーマらしいシーマと言えますね…


高級車のカタログらしく、このように空白となっているページがあります。

コンセプトのページです。歴代のシーマを並べて歴史とDNAの継承をアピールしています。ちなみに現行のシーマのカタログにもこの写真は横に現行型の写真を追加しただけで使い回されています…こうして見るとY33から一気にデザインが変わったのが分かりますね。実際この代から国内専売車では無くなって2代目インフィニティQ45として北米にも輸出されるようになりました。
初代のY31シーマは登場したのがバブル絶頂期だったおかげで「シーマ現象」が流行語になる程に大ヒットしましたが、失われた20年と呼ばれる中で厳しかったのは事実ですね…

コンセプトのページです。日産のエンブレムは装備されずシーマの象徴であるアカンサスのエンブレムのみがボンネットに装着されます。

イメージ画像です。見開きのページとなっています。こうして見ると横は同時期のV35スカイラインにも似たデザインですね。

イメージ画像です。このF50シーマやP12プリメーラから日産車のデザインは大きく変わっていきましたね。

イメージ画像です。開発当初はY34セドリック/グロリアの延長線上にあるようなデザインだったそうですが改められて大きく差別化されたデザインになっています。

イメージ画像です。スポーティな走りもアピールしています。

イメージ画像です。同じ年に登場した30セルシオとは何かと比較されがちでしたが、シーマの方がよりスポーティ寄りになっていますね。

イメージ画像です。アルミホイールはY34セドリック/グロリアとも共通です。

インテリアのイメージ画像です。ITドライビングを強調したものとなっています。

インテリアのイメージ画像です。本木目パネルを装備しています。またこのステアリングはF50シーマから使われ始めましたがその後Y34セドリック/グロリア、A33セフィーロ、E51エルグランド、Y60サファリなどでも使われています。

インテリアのイメージ画像です。ギャザーが入っているところには90年代の名残を感じますね。

インテリアのページです。エクリュとブラックの2色を用意しています。

イメージ画像です。

メカニズムのページです。エンジンはVHエンジン以来12年ぶりとなる新開発V8エンジンであるV8・4.5LのVK45DE型と初代以来のシーマの伝統でもある(いわゆるドッカンターボ)3.0LターボエンジンのV6・3.0LのVQ30DET型エンジンを設定しています。どちらも車格に見合ったかなりパワフルな走りを見せてくれます。そしてこの時代でドッカンターボはかなり貴重だったのではないでしょうか…後に2007年をもって廃止されましたし…
トランスミッションは5速ATですが、今となってはこのクラスの高級車で5速なのは時代を感じさせますね…現行シーマも7速ですし車種によっては10速もありますから…

ヘッドライトのページです。このF50シーマ最大の特徴とも言えるバルカンヘッドライトについて解説しています。曲がる方向に合わせてヘッドライトを照らす方向も変えるアクティブAFSも設定しています。

安全装備のページです。プリクラッシュセーフティシステムと呼ばれるシステムを装着し、ミリ波レーダーによって自動的にブレーキをかける機能も装備しています。
自動ブレーキのご先祖様とも言えますが、これは当時としては中々の装備と言えますね。さらにシートベルトもこのプリクラッシュセーフティシステムと連動して自動的に巻き取るようになっています。
またレーンキープサポートシステムというのもオプション設定しています。これは走行する車線がずれそうになると自動で修正してくれるという今見てもかなりのスグレモノなんですが、、、
何と42万5000円もする超高額オプションでした。
まあ今となってはインテリジェントLIという似たような装備が軽自動車のデイズにもありますし、後のプロパイロットに繋がったとも言えます。でも自動ブレーキが実用化されてないような時代ですしこれぐらいしたのもやむを得ないでしょう…もちろん装着してる個体はかなり少ないと思われます…

ナビのページです。シーマでは全車にDVDナビゲーションシステムを装備しており旧型に存在したオーディオ単体機やオーディオレスの設定は無くなっています。
同年登場のP12プリメーラにも似たものでナビやオーディオはもちろんのこと、エアコンやハンズフリー通話、車両情報まで表示するスグレモノです。ただしこれがよく壊れるみたいですが…
さらにコンパスリンクと呼ばれるオペレーターと接続して会話しながらナビを操作出来るシステムを装備しており、それと連携して緊急時の対応もしてくれる緊急通報システムまで装備しています。今となっては軽自動車のデイズにもSOSコールというのがありますが、当時はかなり先進的だったはずです。さらに当時始まったばかりだったETCも設定しています。
ただし、コンパスリンクはサービスが終了しているため現在ではこれらの先進的な機能は使うことが出来ません…今やカーウイングスを経て日産コネクトになってしまいましたから…

シートのページです。これまではシートヒーターのみだったのに対してシートエアコンを装備しており季節や好みに合わせてシートの温度を変えることが出来ます。後のティアナやフーガにも装備される助手席のオットマンもこのシーマから装備されるようになりました。
電子キーというのは開錠・施錠こそ現在のインテリジェントキー同様にドアハンドルのスイッチで出来ますがでボタンでエンジンの始動をすることは出来ず通常のキーで行います。

装備のページです。オーディオは9スピーカーも装備しておりかなり充実しています。個別式のエアコンやピュアトロンも装備しています。
ただカセットテープを再生出来るのは時代を感じさせますね…それにあとはCDのみでDVDの再生は出来なかったはずです。

イメージ画像です。

安全性のページです。当時では珍しいVDCも装備しています。今やあと少しで義務化されるところらしいですが…

安全性と環境性のページです。ただ4500ccもある高級車ですし燃費はかなり悪いものと思われます…

最上級グレードの450VIPのイメージ画像です。その名の通りVIP向けにリアシートの装備を充実させたグレードで、リアのパワーシートやコントロールパネルはもちろんのこと、サンシェードやリアモニターまで装備しています。
日産お得意のリラックスシートもありますし、バイプレーターという簡易的なマッサージ機能(ただし本当にちょっと震える程度らしいです…)まで装備しています。これでリアシートに座っていれば極楽浄土ですね。さらにはトランクまでも自動で開けてくれるようです。
しかもリアモニターは天井から出てくるタイプなのです!ミニバンでは当たり前のようにありますがセダンではかなり珍しい気がします…

スポーティグレードの300Gグランドツーリングのイメージ画像です。初代以来シーマの伝統でもある3.0Lのドッカンターボを搭載し、専用の18インチアルミホイールを装備してチューニングも専用のものは施されています。

スポーティグレードの300Gグランドツーリングのイメージ画像です。内装も専用のブラック内装となっており、本木目パネルも専用の黒本木目パネルとなっています。

グレード一覧です。トップグレードの450VIPと売れ筋グレードの450XVです。

グレード一覧です。廉価グレードの400XLと3000ccターボ搭載の300Gです。

グレード一覧と福祉車両アンシャンテの紹介です。スポーティグレードの300Gグランドツーリングです。
福祉車両として助手席回転シート車が設定されており基本的に売れ筋グレードの450XVのみに設定されていたようですが他のグレードにも特注で対応していた模様です。

ボディカラーとシートカラー、パネルのバリエーションです。パネルは全て本木目となっており高級車らしいこだわりを感じます。また本革シートのエクリュ内装の場合パネルを2種類から選択出来ます。自分ならビンテージブロンズの450XVでエクリュ内装・ダークカラー本木目の組み合わせがいいですね。

主要装備です。

主要諸元です。

巻末です。普通ならここで裏表紙となるところですが高級車のカタログらしくワンクッション置いています。

裏表紙です。


ここからはオプションカタログの紹介となります。

外装部品のページです。意外にもエアロパーツはフロントプロテクターとリアスポイラーのみとなっています。まあ派手な社外エアロつけたヤン○ーのF50は結構見ますがね…また高級車の定番で成金趣味の象徴でもあるゴールドエンブレムも勿論用意されています。

内装部品のページです。シート半カバーはアームレストにも装着出来ます。ジジくさいけど高級車らしい雰囲気を高めてくれるので雰囲気造りには最適ですね。是非とも付けたいです。フロアマットは最高級と高級の2種類ですがどう違うのでしょうかね…またリアカーテンも設定されています。

運転支援のオプションのページです。へたくそ棒コーナーポールが自動で格納まで出来るようになっているのは流石高級車シーマといったところです。フロントサイドビューモニターはこの時代ではかなり珍しいのではないでしょうか。

ナビオプションと実用品のページです。ナビはマルチシステムでエアコンパネルやインパネ自体と完全に一体となっているため他のナビを装着することは出来ません。ただしオプションは設定されており懐かしのCDチェンジャー、そしてMDチェンジャーも設定されています。さらには自動車電話のキットまで用意されています。
MDなんて今や全く見なくなりましたしかなり時代を感じますが、この時代はまだまだ普通にMDありましたからね…またTVチューナーとハンズフリーシステムは前者は2G電波終了、後者はアナログ放送終了で今となっては利用出来ません…
そしてナビのブランドも懐かしのザナヴィです…ザナヴィってゴーン以前の日産車のイメージが強いですがこの頃はまだあったんですね…いつ頃消えたブランドなんでしょうか…
実用品にはフラッグポールなんてのもありますが何に使うんでしょうか…しかも最高級クロームメッキ製らしいです…まあ、強いて言うなら8○3とかが日の丸掲げたりする時ですかね…

トランク用品とチャイルドシート、オプション一覧表です。パーティションまで設定されたりと結構細かいですね。

裏表紙です。

おまけでついていたコンパスリンクの冊子です。

コンパスリンクはオペレーターと接続して会話しながらナビを操作出来るシステムでいわゆるテレマティクスサービスの1種にあたります。携帯電話とナビを接続することでネットワークに接続して利用することが出来ました。
この直後にカーウイングスに移行してしまうためかなり末期の頃の冊子ですね。なお現在ではサービス終了したため使用することが出来ません。

裏表紙です。シーマのみならずプレジデントやセドグロとも共通の冊子だったようです。ヘルプネットの料金もかなりお高めですね。



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Posted at 2020/02/05 13:31:05

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