
今回紹介するカタログは三菱のekワゴン/ekスポーツの2代目後期です。
2代目ekワゴンは2006年に登場し、初代がそこそこ売れたこともあってかほぼキープコンセプトで素人目には見分けがつかないレベルで似ています。
初代同様のスクエアなボディでトールワゴンであるにもかかわらず背が低めで立体駐車場に入ることも可能となっており、またエンジンやプラットフォームなどもそのまま初代のものが流用されています。
ただし中身の充実は図られており、スライドドアを新しく設定するなど実用性の向上も図りました。引き続き日産にオッティとしてOEM供給されますが、ekアクティブとekクラッシィは廃止されました。
このためノーマルモデルのekワゴンとスポーティモデルのekスポーツの2本立てとなっています。その後2008年にマイナーチェンジを行いメッキグリルを装備するなど質感の向上を図っています。
しかし、リーマンショックなどにより元々リコール隠し事件によりただでさえ悪かった三菱自動車の業績がさらに悪化したことなどから、自社でモデルチェンジする余裕すらなくなってしまいました。このため2008年にマイナーチェンジして以降は5年間一部改良が少しずつ行われたのみでした。
日産とタッグを組んでNMKVを設立したことでようやく7年ぶりにekワゴンをモデルチェンジすることが出来たものの、それまでの背が低めのセミトールワゴンから通常のトールワゴンになってしまい、立体駐車場に入ることも出来なくなってしまいました。
モデル末期に放送された特別仕様車ですが当時のCMです。通常のCMもあったのですが動画がありませんでした…
こちらも前期型ですが当時のPVです。

コンセプトのページです。エコカー減税50%対象でしたがライバルは75%対象の車種が多かったのでエンジンの設計の古さによる環境性での遅れが目立ちましたね…

コンセプトのページです。江ノ電と並んだ夏らしい風景ですね。

イメージ画像のページです。

インテリアのイメージ画像です。ベージュ系の明るいインテリアとなっています。

ekスポーツのイメージ画像です。軽自動車では標準系とエアロ系の2種類を設定することが多いですがekワゴンのスポーティモデルがこのekスポーツになります。
専用のフロントグリル・バンパーとエアロパーツ・アルミホイールなどを装備しています。

ekスポーツのイメージ画像です。テールランプも専用のクリアレンズとなり内装も専用のブラックインテリアになります。

実用性のページです。2代目ekワゴンではGSというグレードの左側のリアドアをクラス初の電動スライドドアにしています。
もちろんスライドドア自体もこのクラスでは初めて採用されました。ただしスライドドア側の窓は開かず固定窓となってしまいます…通常のドアハンドルでの開閉はもちろんのこと、キーレスや運転席下の開閉スイッチからも開閉することが出来ます。
またETACSというシステムを搭載しており、電格ミラーにヘッドライトのオートカットやセキュリティアラームなど電装品がこの当時のライバルと比べても充実してますね!ここは流石三菱らしいところです…
同じグループに電機メーカーの三菱電機を抱えてる影響で三菱って電装品には強いメーカーなんですよね…昔のディアマンテやギャラン、デボネアとかは本当に恐ろしいぐらい充実していました…

快適性のページです。フロントはベンチシートでアームレストを装備し、リアシートはリクライニングも可能となっています。シートアレンジも豊富でフラットな状態に出来ます。

インパネのページです。収納が非常に多いのも特徴で置き場所に困ることは無さそうですね!またシートバックにはディーラーオプションのフックやポケットを装着出来るシートバックユーティリティも装備しています。

実用性とメカニズムのページです。AT車は全車インパネシフトでベンチシートとなっています。また前述した通りekワゴンはほとんどの立体駐車場に駐車出来る全高1550㎜となっています。トールワゴンで立体駐車場に入るのはかなり貴重な存在でしたね…
エンジンは3G83型というエンジンでNAとターボの2種類を用意しています。ターボはekスポーツのRというグレードのみに設定されます。
このエンジンは1987年にミニカの3気筒化により登場したものなので当時でも設計はかなり古いものでしたね…そのためエコカー減税も50%止まりとなっていました…トランスミッションは3速ATと4速AT、5速MTが設定されています。

安全性のページです。安全装備に関してはこの当時の平均的なものとなっていますが、ekスポーツにはディスチャージヘッドランプを装備しています。

ナビ・オーディオとオプションのページです。今回はオプションカタログを持っていないので紹介出来ないです…
メーカーオプションでSSDナビを設定しています。当時の軽自動車のナビにしては結構いい気がしますね。またオーディオはパネルと一体化したものと通常の1DINサイズのものの2種類を用意しています。
メーカーオプションも豊富に設定されておりekワゴン用のブラック内装や本革ステアリング、そしてekスポーツ用に
アームレスト付きのレカロシートまで用意されています!!!
トールワゴンでレカロシートはかなり珍しいのではないでしょうか…ムーヴにはモモステが設定されていますがレカロシートはいくら何でも凄すぎます…

グレード一覧です。廉価グレードのMのみ5速MTと3速ATの設定となり、MT車はフロアシフトとセパレートシートの組み合わせになります。
MXは基本的にMとほぼ同じ装備ですがトランスミッションは4速ATとなっています。

グレード一覧です。Gは標準のekワゴンの上級グレードとなります。GSはGに前述した通りスライドドアを装備したグレードです。
ekスポーツはXとターボエンジン搭載のRの2種類となっています。Rにはスポーツサスペンションまで装備しています。

主要装備・環境仕様です。

主要諸元・カラーバリエーションです。比較的豊富に設定されておりekワゴンはカラフルなパステル系、ekスポーツはスポーティなダーク系のカラーが多いですね。

福祉車両とカスタマイズカーのロアコンプリートのページです。どちらも別冊でカタログを持っているので後述します。田町の本社ギャラリーで貰ったのですがオプションカタログが付いてなくて福祉車両とカスタマイズカーのカタログはあったんですよね…

裏表紙です。

ロアコンプリートのカタログです。iと共通になっています。

欲を言えばiの方はピラーをブラックアウトにしても良かったのでは…と思います。それにしてもekスポーツのコンプリートXのパッケージA(長いな…)は127万6千円という価格で結構安い気がしますね!最近の軽自動車はどんどん値上がりしているのでますます割安に感じます。

裏表紙です。

ロアコンプリート専用のオプションカタログです。1枚ものになっています。

福祉車両のカタログです。三菱の福祉車両の統一ブランドはハーティランという名称になっています。

助手席回転シート車と助手席が回転に加えて昇降までも行うムービングシート車が用意されています。

裏表紙です。