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2020年03月18日

カタログ 三菱ふそう ローザ 4代目前期


今回紹介するカタログは三菱ふそうのマイクロバス、ローザの4代目登場時のカタログです。

4代目ローザは1997年10月に11年ぶりのフルモデルチェンジで登場し、同時期のキャンターとコンポーネンを共用するのは歴代モデルと共通ですがボディデザインは当時のMS8系エアロバス・エアロクイーンと共通イメージの丸みを帯びた優雅なものとなっています。クラス初の運転席エアバッグやDOHC 16バルブ直噴ディーゼルエンジンの設定や前輪のすぐ後ろにドアを設けたイージーアクセスドアなどが特徴となっています。
またマイクロバスとしては珍しくCMを放送し、当時のキャンターにも出演していた辺見えみりさんが出演していました。少し前にyoutubeに上がっていたのですが今は削除されてしまっているため紹介出来ないのが残念です…ニコニコ動画の大型車CM集の動画にならありますが…

しかし登場から23年経つにもかかわらず未だに現行モデルとして販売され続けています…
それどころか昨年の2019年には大掛かりなマイナーチェンジを受けてフロントのデザインやインパネが一新されておりまたまだこのモデルでやり続けていくつもりのようです…

コースターだってようやく24年ぶりにフルモデルチェンジした訳ですしローザもモデルチェンジしないと流石にコースターに見劣りすると思いますけどね…
まあ今のふそうは他社と比べても異常なぐらいフルモデルチェンジに消極的ですからね…ファイターは1992年、エアロスターは1996年を最後にずっとモデルチェンジしていませんし…
エアロミディに至っては30年もモデルチェンジせずに消滅してそのまま中型バスから撤退しました…
キャンターやスーパーグレートはフルモデルチェンジしたとは言っているもののそれぞれ2002年・1996年に登場したキャブをそのまま流用しているのでモデルチェンジとは到底言い難いものとなっています…

三菱自動車から分社化して今の三菱ふそうトラック・バスになって以降、まともにフルモデルチェンジしたのはエアロクイーン・エアロエースのみとなってしまいますね…
以前はむしろ他社と比べてもモデルチェンジの周期が短く積極的にフルモデルチェンジしていただけに寂しいですね…キャンターやファイターは6~8年周期でモデルチェンジしていましたし…


コンセプトのページです。当時三菱ふそうは1975年以来バス市場でシェアナンバー1だったこともあり、それをアピールするように書かれています。エアロバス登場以降斬新なデザインのエアロシリーズが大ヒットして特に観光バスと言えば三菱ふそうと言われていた程でしたし…
まあリコール隠しを起こしてからは落ちぶれていく訳ですが…


コンセプトのページです。21世紀をみつめたモデルチェンジ、だったそうです。まあ当時2001年まであと4年でしたもんね…
丸みを帯びたデザインはバスの中でも個性的なものとなっていますが、さすがに今となっては古さも感じます…

そこから23年経った今でもモデルチェンジは無いまま進化していないのが残念ですが…

見開きのページとなっています。

イメージ画像です。

イメージ画像です。

イメージ画像です。

デザインのページです。当時のMS8系エアロバス・エアロクイーンとも共通化した丸っこいイメージのデザインですがランプを前後共に丸型とするなどバスの中ではかなり個性的なものとなっています。CD値0.48は今でもバスとしては中々優れた部類だと思います。
MS7系エアロバスから始まったふそう車共通の角ばったデザインだった先代とは打って変わり丸っこいものとなりましたが、サイドウィンドウやリアウィンドウの処理には先代の面影を感じますね。
またフロントグリルではなく観光バス同様の社名灯を装備しているのも先代から引き続がれたもので、いかにも大型バスも作るふそうらしい特徴となってします。
ちなみにドアハンドルは運転席ドア・客用ドア共にデリカスペースギアからの流用で、これは同車の生産がとっくに終了した現在でも変わりません。
テレビ用のVHFアンテナがあるのが時代を感じさせますね…当時の観光バスの定番アイテムでしたが…

乗降性のページです。このローザの最大のポイントとなるのがイージーアクセスドアです。
通常のマイクロバスはフロントエンジンでスペースを取るため助手席の後ろに1列座席があるのが普通ですが、ローザでは客用ドアを従来より前に寄せることで運転席と助手席以外は全てドアの後ろとなっており、客室に一体感を持たせて大型観光バスのような独立した客室スペースを実現してしています。

トヨタや日産といった乗用車中心のメーカーには無い大型バスも生産する三菱ふそうならではのアイデアですし中々いいと思いますが他社に普及することは無いまま現在に至ります…
また乗り降りする際に車体前方部を下げるニーリング装置をエアサス車に設定されています、これも大型バスではお馴染みの装備なのでふそうらしいところです。

運転席のページです。最上級グレードのスーパーロイヤルにはMMCSまで装備されています。
MMCSというのは三菱マルチコミュニケーションシステムの略で、ナビ・オーディオ・エアコンなどを集中的に制御出来るもので今の高級車向けナビではこういった一体型ナビがよくありますがその先駆けとも言えます。
同社のディアマンテやギャランなどの上級車種でお馴染みでしたがまさかマイクロバスのローザにまであったとは驚きです…

ここはいかにも電装品に強い三菱らしいところですね…普通はこんなことしません…またAT車のシフトノブもギャランやランサーなどと同じものです。
なおこのインパネは2019年のビッグマイナーチェンジまで不変でした。画像は運転席エアバッグ装備車の例です。

インテリアのページです。オートエアコンもセンサー機能やゆらぎ制御といったいかにも三菱らしい電子制御だらけのものとなっています。いわゆるファジィ制御というものでこの時代の三菱車のエアコンではお馴染みでしたね…
またスーパーロイヤルのシートピッチは足が組める程広々としています。先代から引き続がれたものですがこの手のマイクロバスでは珍しいです。

安全性のページです。クラス初の運転席エアバッグを採用しておりスーパーロイヤルに標準装備としています。

メカニズムのページです。直4ターボ・4899ccの4M50T型と直4・5249ccの4M51型、直4・3567ccの4D36型を搭載しています。
当時のライバルに存在した直6エンジンこそ存在しないものの、4M50T型と4M51型はこの年にキャンターとローザ用に登場したばかりの新開発エンジンでクラス初の直噴DOHC16バルブのエンジンであり、これによりクラストップの性能を確保しています。
4D36型は1978年の通称:黄金キャンター登場に伴い登場した4D30型を基本とするエンジンで長年に渡り小型・中型のバスに搭載されてきました。
サスペンションにはこれまた大型バスと同様の電子制御サスペンションのECSAを採用しています。

イメージ画像です。リゾートホテルのエントランスで待ち構えるという高級感のある写真ですね。この手のバスのカタログではありがちだと思います。
ここからはグレード一覧に入ります。

最上級グレードのスーパーロイヤルです。補助席無し・アームレスト付きのシートに最後部シートの回転対座、ナビやエアコンなどの統合システムであるMMCS、テレビやビデオの標準装備など装備していますが、
この手の豪華な最上級グレードはコースターはEXサルーン→スーパーラウンジ、シビリアンはスーパーリムジン、ジャーニーはスーパーカスタムという名称で存在していましたが、ローザの場合ライバルの最上級グレードと比べてもかなり充実している部類だと思います。

恐らく大型バスを製造するふそうらしく、豪華なサロンバスを所有する観光バス会社が小口輸送用に使用することを見込んでいたのでしょう…
しかし景気の悪化で豪華バスの需要が減ったためかこの手の豪華な最上級グレードはどこのメーカーからも一旦絶滅してしまいました…
が、ローザは2019年のマイナーチェンジで正規グレードではないものの特装車としてかつてのスーパーロイヤルのような観光仕様車というのが復活しています。これは嬉しいニュースですし他社にも波及して欲しいものですね。

カスタムです。スーパーロイヤルと比べると劣りますがそれでも上級グレードらしくスイングドアにボトルクーラーや上級仕様のモケット張りシート、オーディオコンポまで装備しています。
オーディオコンポは当時の三菱の乗用車向けの汎用品と基本的に同じものですがマイクのジャックがあるのはいかにもローザならではですね。

CXです。シートが廉価版でドアも折戸になりますがオートエアコンを装備するなどやや充実させたものとなります。

廉価グレードのDXとスタンダードです。スタンダードに至っては背もたれが低いローバックシートとなっており装備を徹底的に省いたものとなっています。主に地方の路線バスや短距離のシャトルバス用といったところでしょう。
また先代のように廉価グレードは角型ライトに変更するといったことは行われず全車共通の丸型異型ライトとなっています。

4WDのページです。グレードはCXとDXが設定されており装備はそれらの2WD版に準じたものとなっています。4駆に強い三菱らしく先代モデルにおいて1990年からクラス初の4WD車として設定されましたが、このフルモデルチェンジしたローザでは先代の悪路走破用のパートタイム4WDから一般的なフルタイム4WDに変更しており、悪路走破性は低下した一方で走行安定性を向上させています。
フルタイム化したことで副変速機も消えています。また先代のように大きくかさ上げされたものではなくなり乗降性も向上させています。

個人的には先代のパートタイム4WD車の方がかさ上げされたワイルドな見た目がカッコイイですし、あれで悪路を走る姿は中々のものだと思いますけどね…実際に見た訳ではありませんが…
流石にパジェロやデリカ、ジープなどが走るような悪路にローザで行くようなユーザーは少なかったのでしょう…三菱のことなのでそれぐらいの性能は確保してそうですが…

幼児車です。ショートとロングが設定されています。もちろん幼稚園児の身長に合わせて運転席以外は全てローバックシートとなっています。また乗り降りしやすいよう2段ステップとなっています。

バリエーション一覧とカラーバリエーション一覧です。この時点ではボディはショートとロングのみでスーパーロングはまだ設定されていません。
またハイルーフと標準ルーフがありますがスーパーロイヤルとカスタム、DXはハイルーフのみ、スタンダードと幼児車は標準ルーフのみとなります。
この時点でもまたクーラー無しの仕様があったんですね…夏場は暑くてしんどそうです…

装備一覧です。CDグラフィックスの再生装置があるのはかなり珍しいですね…90年代当時は家庭用のカラオケやセガサターンのCDなどで使われていましたがあまり普及していないので…バスのカタログなので恐らくカラオケ用だと思われます。
尖ったVHFアンテナが時代を感じさせます…このタイプの灰皿はエアロバスで見た記憶があります。

特装車の紹介と装備一覧です。過疎地の路線バス用として路線仕様車も設定されています。もちろん運賃箱や握り棒といった路線バスでお馴染みのものも装備されています。そう言えば昔渋谷の東急トランセでこのローザが使われていましたね…

主要諸元です。

図面です。

裏表紙です。
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Posted at 2020/03/18 01:52:21

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