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2020年04月05日

カタログ 日産 Y51フーガ前期




今回紹介するカタログは日産のフーガのY51型前期です。

Y51フーガは2009年に登場し、初となるハイブリッドモデルが登場しています。またセドグロの後継車として登場したフーガにとって初のフルモデルチェンジで登場した2代目となりました。
他にもセミアニリン本革のシート、フォレストエアコン、職人によって作られる銀粉本木目パネルなどを装備してさらに高級感が増しています。外装については2009年に発表されたコンセプトカー、インフィニティ・エッセンスのデザインが一部取り入れられています。

開発当時はフーガより上のクラスの高級車であるシーマ・プレジデントのモデル廃止が決まっていたこともあり、このY51フーガが日産のフラッグシップとなるように開発されていました。まあ後になってこのフーガをベースにしたシーマが復活した訳ですが…
また海外ではインフィニティ・Mとして展開されていましたが、2014年よりインフィニティの新しいブランド戦略によって現在のQ70へと変更されました。国内のみ三菱自動車にも三菱グループの重役向けにディアマンテ生産終了以来の高級セダンとして復活したプラウディアの名称でOEM供給されていましたが現在では生産終了しています。


↑当時のCMです。

その後2015年にデザインを大幅に変更するビッグマイナーチェンジを行いましたが(本来ならこの時点でフルモデルチェンジするべきだった…)、日産のやる気の無さや捕まる前のゴーンの経営方針などなどが原因で現在に至るまでフルモデルチェンジは行われておらず10年経過しているので、クラウンなどのライバルと比べて古臭さが否めないのも事実です。

一部改良を2019年に行った程度ですのでここは大きく進化した新型が見たいですね…ただインフィニティ・インスピレーションという次期フーガらしきコンセプトカーはあるので期待したいところです…
ちなみに中の人は以前にインフィニティ・インスピレーションというコンセプトカーをベースにした次期フーガのイメージのカーコラを作ってはいます…

高級車のカタログらしく、このように空白となっているページがあります。

引き続き空白となっているページがありますが、右にシンプルにFUGAのロゴが入っています。

コンセプトのページです。2013年発行のカタログですが2009年の登場時とほとんど変わっていないので2代目フーガ誕生について語っています。
「初代の日産フーガは日本市場だけでなく、世界の高級車と渡り合うために生まれました」とありますが、実は最終型のY34セドグロもF50シーマと同じVK45を搭載した上でインフィニティM35として北米に輸出されていました。それに昔の430まではダットサン・○○○C(○の中は排気量)として輸出されていましたし…
ただM35として輸出されたのは最終型のみで実際売れなかったのであれはわざわざ売る意味あったのかというレベルだったように思います…でも考えてみれば日本でフーガの450GTが出る前にY34であったのはちょっと羨ましいかもです…

確かにY50フーガからは当初からインフィニティで販売されるようになり、日本のために考えられた伝統のセドグロから、世界に向けた新生フーガになって、違和感がある気がしなくもないですが…
まあトヨタとの拡散がだいぶ広がってしまった上に一度死にかけた日産では、セドグロをクラウンみたく国内向けに続けていくのは難しかったから仕方ないとは思いますし、フーガ自体は高級車の本質を考えてしっかり作られた本当にいい車だと思います。

実際Y51の前期まではセドグロの立ち位置をしっかり継承し安定して売れていましたし、今売れてないのは明らかにゴーンの異常な戦略のせいで放置した日産自身によるものですから…
なのでちゃんとモデルチェンジすればまた国産高級車の定番として戻ってこれると思います!
この頃は日産プレミアムファクトリーとかいって高級車を売る気がまだありましたね…今じゃこれまたゴーンの戦略のせいでスカイライン以外は放置or廃止という酷すぎる有様ですが…

コンセプトのページです。「最高の日産をあなたに」とありますが、これは当時F50のプレジデントとシーマを廃止した上でフーガをフラッグシップとする計画だったためです。
その後伝統的にマーケティングが下手くそな日産としては珍しく、シーマじゃないと物足りないという顧客の声を取り入れてこのフーガをベースとしたものではありますがシーマが登場したため、それに譲ってしまった訳ですが……
最高の日産の役割をシーマに譲ったにも関わらずカタログが変わらなかったせいでキャッチコピーもそのまま放置という有様です!!いくら何でもそこはしっかり変えておくべきでしょ…

思えばこの頃から今の放置プレイの兆しが出ていたのかもしれません…2015年にビッグマイナーチェンジはしていますが、あれだって本来はフルモデルチェンジすべきタイミングでしたし、しかも無理矢理海外と同じインフィニティのエンブレムを付ける時点でやっぱりちょっと軽視していると思いますから…
その後去年になってようやく戻しましたけど、スカイラインと違ってエンブレム変えただけですし…

イメージ画像です。角ばっていた先代と比べると流れるようなデザインが特徴です。そう言えばこの頃の日産車は全体的に丸みを帯びた流麗なデザインの車が多かったですね。

イメージ画像です。やはり高級車なだけあって堂々としたフォルムですね。実際に見てもやっぱり重厚感と流麗さを兼ね備えたフォルムだと思います。

イメージ画像です。

インテリアのイメージ画像です。上級グレードに設定されるプレミアムインテリアにはブラウンのセミアニリン本革と銀粉本木目パネルを装備しています。

インテリアのイメージ画像です。木目調パネルとベージュ本革の組み合わせとなっています。

最上級グレードの370VIPのインテリアです。その名の通りVIPを乗せるべくリアシートに重点を置いたグレードとなっており電動リクライニングのリアシート、リアアームレストのコントロールスイッチ、さらに電動サンシェードや最高級のフロアカーペットも標準となっています。
ただし時代の変化もあってか以前の日産製高級車でお馴染みだったリラックスシートは装備されません。まあはっきり言って後で出たシーマとそこまで変わらない訳ですが…

「美」のページです。ここからしばらくフーガのクラフトマンシップに関する紹介となります。キャビンがコンパクトなFRプロポーションとありますがそれでも我々庶民にとっては充分広いですよ…
ボディの金型を手作りで作っているそうでやはりここはいかにも高級車といった感じですね…
そしてボディカラーも日本の景色に溶け込むように「いい景色」というのをキーワードに選定したそうです。確かに丸みを帯びた優雅で流麗なフォルムは日本の古い町並みとかにも合いそうです。

「快」のページです。アームレストの触り心地にまでこだわっているそうで、確かに高級車ではかなり重要な部分ではありますねよね。
そしてY51フーガの大きな特徴でもある銀粉本木目パネルは、職人の手作業によって作られるかなり凝ったもので本物の銀の粉を手作業で刷り込ませて作っているそうです…
こだわりを感じますしここはクラウンとかと比べてもかなりコストがかかっていますね…
フォレストエアコンもこのY51フーガで初採用されたもので森の中にいるような爽やかな空間を実現させています。イメージとしては屋久島の森だそうです。

「走」のページです。最終テストも人の手で行うそうでこだわりを感じます。そして静寂な室内の中、リアシートで揺れを感じることなくペンで書ける程に快適な空間となっているそうです。まあこの手のセダンならお偉いさんの隣と秘書が座ってなんて
こともありますしね…

「走」の続きです。ドライブモードはスノー・エコ・スポーツの3つから選択出来、雪道ではスノー・走り重視でスポーツ・燃費重視でエコと切り替えられます。

イメージ画像です。370GT typeSは最もスポーティなグレードでかつてのセドグロのグランツーリスモに相当します。

イメージ画像です。370GT typeSは専用インテリア・専用サスペンション・専用アルミホイール・4輪アルミキャリバー対抗・ピストンブレーキ・4WASを装備しています。

プラットフォームのページです。先代同様にFR-Lプラットフォームを採用しています。FR-LプラットフォームはV35スカイラインから採用されるようになったフロントミッドシップ・ロングホイールベースが特徴のFR高級車共通プラットフォームです。フロントミッドシップであることからエンジンがやや後ろにあるのも特徴です。
しかしこのプラットフォームも完成度は高いですが設計が古くなってきたのでそろそろ新しいの出るんでしょうかね…CMF-Eとかが出てくるのでしょうか…(ちなみにこのブログで作った新型のフーガやシーマのコラではそうしています)。

エンジンとトランスミッションのページです。エンジンはV6・2.5LのVQ25HR型とV6・3.7LのVQ37VHR型となります。VQエンジン自体は1994年のA32セフィーロから採用されていますが、このフーガに搭載されるのは2006年のV36スカイライン登場伴い新エンジン並みの大幅改良を行ったVQHRエンジンとなります。
海外向けには北米だとV8・5.6LのVK56VD型・欧州だとディーゼル需要が高かった(当時)ため、V6・3.0LディーゼルのV9X型も設定されています。V9Xというのは見慣れない型式のエンジンですがルノー製のV6ディーゼルエンジンとなります。
先代ではシーマのV8エンジンであるVK45VE型を積んだ450GTがあったので、日本のY51フーガにもVK56VD型を積んだ560GTとかあったら面白かったと思います…売れなそうだけど

トランスミッションは全車7速ATとなっておりこれはマニュアルモード付となっています。またナビやレーダーとの協調機能やマグネシウム製のパドルシフトも装備しています。

メカニズムのページです。4輪独立懸架な上にフロントサスペンションはダブルウィッシュボーン・リアサスペンションはマルチリンクとなっており、高級車にふさわしい贅沢なサスペンションとなっています。さらに大柄な車体でありながら曲がりやすくすべく4WAS(4輪操舵・4WS)も装備しています。

メカニズムのページです。現在日産インテリジェントモビリティと呼ばれる技術が既に多く採用されており、インテリジェントクルーズペダル・インテリジェントクルーズコントロール、そしてインテリジェントブレーキアシストがありますが、、、
肝心の自動ブレーキ(インテリジェントエマージェンシーブレーキ)は無く、インテリジェントブレーキアシストもあくまで自動的にブレーキをかけることは出来ますが自動ブレーキのように完全に止めることまでは出来ません…
これが装備されるのは2015年のビッグマイナーチェンジまで待つことになります…
実は日産ってこういった安全装備では他社より遅れをとっていた部類ですから…

安全性のページです。DSSSというシステムがあり、光ビーコンを通じて見えにくい道路や標識の見落としなど危険を察知した場合にナビでお知らせしてくれる機能まで付いています。

ナビ・オーディオのページです。フーガは全車に共通のカーウイングス対応の一体型HDDナビを装備しており、タッチパネルだけでなくカーソルによる操作やボイスコマンドによる操作も可能となっています。オーディオ機能としては3000曲のデータが収録可能なミュージックボックス・地デジチューナー搭載のテレビ・DVD/CDの再生機能・AM/FMラジオとなっています。
さらに上級グレードではBOSEサラウンドサウンドシステムを装備しており、計16個!ものスピーカーを装備しておりこれはかなりいい音質となっているのではないでしょうか…!
そう言えば昔のインフィニティQ45はあれだけ七宝焼エンブレムだの漆塗りパネルだのでかなり頑張ったにも関わらず何故かスピーカーは4スピーカーという有り様だったので20年で大きく進化しましたね…

快適装備のページです。前述した通り自然に近い空間を実現するフォレストエアコンを装備しています。
またトランクオートクローザーやパーソナルドライビングポジションメモリーシステム(登録した位置に自動でシートポジションをセットするもの)、シートエアコンといった高級車の定番装備も勿論装備しています。
さらに日産の高級車の多く(ティアナ以上のクラス)にはほぼ必ず装備されている助手席のパワーオットマンも勿論装備されています。コレ、かなりいい装備だと思うのに何故他社が真似しないのか不思議です…

インテリアのバリエーションのページです。インテリアカラーはブラウン・ブラック・ベージュの3色となっていますがブラウンはプレミアムインテリア装備車のみとなっています。
プレミアムインテリアは専用のブラウンインテリアとなり、柔らかい本革となってるセミアニリン本革と職人の手作業によって作られる銀粉本木目パネルなどを装備しています。
最上級グレードの370VIPのみ標準で、他には250GT・370GT・370GTtypeS・370GT FOURに設定されています。何故か250VIPには設定されていないのに250GTにあるのかが不思議ですが…
またプレミアムインテリア以外のブラック・ベージュ内装のインテリアパネルは全車ブラウンの木目調パネルとなります、またグレードによって本革とスエード調トリコットの2種類が設定されています。

グレード一覧です。370GTはVIP/後席重視の最上級グレード、370GTはフル装備の上級グレード、370GT typeSは最もスポーティなグレード、250VIPは2500cc車の最上級グレードとなっています。

グレード一覧です。250GTはお買い得グレード、250GT Aパッケージは廉価グレード、370GT FOURは370GTの4WD版、370GT FOUR Aパッケージは370GT FOURの廉価版となっています。
何故か通常の2WDの370GTのAパッケージは無いのです…

ボディカラー一覧です。個人的にはブレードシルバーが一番好みですね。今は廃止されてしまいましたが…

主要装備です。

主要装備です。

主要諸元です。

最後にも高級車のカタログらしく、このように空白となっているページがあります。

引き続きこのように空白となっているページがあります。

裏表紙です。

ここからはオプションカタログに入ります。

コンセプトのページです。最高級車にふさわしいオプションパーツを作ったとのことらしいです。

エアロパーツなどの外装部品です。純正エアロでもかなりいかつくて結構化けますね!中々カッコイイです!さらにNISMOのスポーツマフラーたブレーキパッドいったパーツまで設定されています!

引き続き外装部品です。高級車の定番でヤンキー・8○3といったアッチ系が大好きなゴールドエンブレムも設定されています。特にキンキラのVIPなんてエンブレムは……どこからどう見てもアッチ系にしか見えません……
その昔、日産の高級車は常にアッチ系御用達でした…正統派のトヨタよりもちょっとズレた日産の方がいいという声が大きかったからのようです(ブタケツローレルとかはその典型例)。
まあ気持ちはわからなくもないです。実際中の人もトヨタのような完全な正統派でないからこそ日産が好きなのもありますし…今では勿論そのアッチ系の需要もトヨタに奪われていますが…

内装部品です。フロアカーペットはプレミアムとエクセレントの2種類を用意しており、プレミアムの方では最高級クラスの高密度素材を採用しています。さらに高級車の定番である後席読書灯もあります。

アンビエントライトシステムの紹介です。これはドアを開けた時にムードを高めながら照らしてくれるイルミネーションのことで、キッキングプレートと足元のスペースを照らします。

その他のオプションです。ナビやオーディオは高級車である以上メーカー設定でフル装備の一体型のみとなっているためそれらが無い分オプションカタログは薄めでこのページまでとなっています。
そのためナビオプションもVICSキットやドライブレコーダーのみとなっています。他にもアルカンターラの車検証やチャイルドシートなどが設定されています。

裏表紙です。

価格表です。


ブログ一覧 | カタログ 日産 | クルマ
Posted at 2020/04/05 02:49:23

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