
今回紹介するカタログはスズキのSX4セダンです。
SX4は2006年にエリオの後継として登場し、フィアットとの共同開発車として開発されており、同社ではセディチという名称で販売されていました。ただしスズキ主導で開発されており、エンジンやプラットフォームはスイフトと同じものが使用されています。
デザインはイタリアの巨匠、ジョルジェット・ジウジアーロによるもので、117クーペ、ピアッツァ、K10マーチ、アリストなどのデザインを手掛けたことで有名ですが、スズキでも70年代にフロンテクーペやキャリイのデザインを手掛けていたのでそれら以来の久しぶりのタッグとなります。まあこれはフィアットと共同開発したことも影響しているでしょう。
セダンは1年遅れた2007年にエリオセダンの後継として登場し、元となったSX4はコンパクトクロスオーバーSUVであったため、
SUVベースのセダンという前代未聞の組み合わせとなりました。まあそれでもハッチバックの延長みたいな車なのでまだ良いでしょう…
カルタスエスティーム、カルタスセダン、エリオセダン、と続いてきたスズキのセダンですが、このSX4セダンもそれらと同様にハッチバックにトランクを無理矢理つけたようなデザインとなっています…
この後、スズキには
無謀ながら中型セダンのキザシを北米向けに登場させており、それを
役員向けに日本にも導入したことから、一時期
スズキにもセダンが2車種あったことになります…
トヨタや日産といったセダンに強いメーカーならまだしもスズキのような小さい軽自動車やコンパクトカー専業に近いようなはずのメーカーがセダンを大小揃えるという信じられないような状況が5年も続いていました…
マニア的には興味深いですが…
まあどちらも1グレードのみでやる気はゼロでしたし、常に販売台数ランキングのワーストレベルにいましたが…
その後どちらも販売終了し、カルタスエスティーム以来続いたスズキのセダンは国内市場から消滅しました。海外では現行SX4ベースのシアズというセダンがありこれが中々カッコいいんですけどね…さらにスイフトベースのセダンであるスイフトディザイアもあります。

コンセプトのページです。大人の毎日に新しい刺激…とありますが、、、
刺激のしの字も無い地味な存在にしか見えません…
これでも信じられないことに一応ジウジアーロデザインなんですよ…アルシオーネSVXやアリストはスポーティ且つ個性的で逆に刺激しか無いようなクルマでしたけどね…
まあハッチバックにトランク付けた実用重視の大人しいセダンですし、これといった特徴が本当に無いです…
強いて言えばマイナー車であるが故の個性ならありますが…

インテリアのページです。オートライトやキーレススタート、オートエアコン、オーディオスイッチ付き本革ステアリングなど装備は比較的充実しています。
しかしその中でも
まさかの8スピーカー装備というのはどう見ても高級車並みと言えますね。
むしろ下手な高級車より上だと思います…この時代なら高級車でも6スピーカーなこともあるので…
スズキって
ケチコスト重視でとにかく装備を削るイメージなのでこれはかなり意外ですね…
何故そこだけ金かけたとも思いますが…

実用性・安全性・メカニズム・グレード一覧です
(ページ数少ないから全部まとめてしまってます…)。
エンジンはM15A型というエンジンでスイフトのエンジンを拡大したものになります。
グレード一覧と言っても1.5Gの1グレードしか無いんですけどね…キザシと違って2WDのみとなっています。ボディカラーも定番のホワイト・シルバー・ブラックの3色しか無く必要最低限となっています。

裏表紙です。

オプションカタログです。ハッチバックと共通となっています。

イメージ画像です。

エクステリアパーツです。SUVらしくスキッドプレートもあります。またセダン専用のパーツはフロアマットを除けば
ここに掲載されたもののみとなります。

インテリアパーツです。木目調パネルやヘアラインパネルを設定しており、高級感のある内装にすることも出来ます。(どうせならセンターパネルも出来るようにして欲しかったけど…)
シートカバーはフロントシートの中央の装着するシートエプロン以外は全てハッチバック専用となります。

インテリアのパーツと実用品です。夜のムードを高めてくれるイルミネーションも豊富に設定されています。

ルーフキャリアと実用品、スズキスポーツ扱いのパーツです。スズキスポーツ扱いのパーツはマットフラップ・アルミペダル・ステッカーが設定されていますがエアロパーツなどは設定されていません。またルーフキャリアは当然ながらハッチバック専用となります。

安全装備とチャイルドシートです。

標準装備のオーディオオプションとETC、ナビ一覧表です。

ナビラインナップです。クラリオンとケンウッドのベーシックナビとなります。

ナビラインナップです。パナソニックとカロッツェリア(パイオニア)のベーシックナビとなります。

ナビラインナップです。三菱電機とカロッツェリア(パイオニア)のハイグレードナビとなります。三菱電機のナビは往年のオーディオブランドであるダイアトーンの名称となっています。

ナビオプションとオーディオラインナップです。こういった凝ったイルミネーションやデザインの2DINオーディオはあまり見なくなりましたね…もはやオーディオ自体無くなりつつありますが…

ナビオプション・オーディオオプションです。接続ケーブルがメーカー別に設定されています。

小物類のアクセサリーです。リモコンキーホルダーや車検証はカラーの種類もあってコレクションにも良さそうです。

裏表紙です。
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Posted at
2020/04/10 02:23:59