
今回紹介するカタログは三菱のコルト/コルトプラスのカタログです。
コルトは2002年に登場し、それまでのミラージュは2BOXハッチですし、ミラージュディンゴは近いものの厳密にはトールワゴンであったことから三菱にはスターレット→ヴィッツやマーチなどに対抗出来る車種が無かったこともあって、同社では初となる本格的なコンパクトカーとなりました。
1998年よりダイムラークライスラーとの共同開発で開発されていました。当初はもっと小さめでヴィッツに近いサイズとなる予定でしたが前年のフィットのヒットを受けて急遽拡大されたと言われています。
カスタマーフリーチョイスと呼ばれるものを採用し、これは外装色・内装色・ベンチシート/セパレートシート・インテリアパネルなどを自由に組み合わせることが出来ました。またインテリアパネルには木目調パネルを採用してシートアレンジを豊富に設定していました。
当初はブーレイ顔と呼ばれる個性的な顔つきでしたが、不評だったために2004年以降はメッキグリルとなった大人しめの顔つきになりました。
またこの際ワゴンモデルのコルトプラスが加わりました。コルトプラスは後部を延長したモデルでテールランプもアウトランダーに似た別のものになっています。
海外ではさらにギャランフォルティスなどと同様のジェットファイターグリルと呼ばれるものに変更されましたがこれが中々カッコいいのでぜひ日本にも導入して欲しかったですね…
その後2012年をもって生産終了し、後継車ではミラージュの名が復活しましたが、かつてのミラージュとは異なるタイ製のチープな造りとなってしまったので質感の高く上質だったコルトの方が良かったですね…
↑当時のCM集です。

コンセプトのページです。設計が古いにも関わらず75%減税となっていました。

イメージ画像です。ベリーは基本グレードとなっています。リアスタイルは登場から絶版まで不変でした。

インテリアのページです。ベリーは木目調パネルを装備して上質な雰囲気を出していています。これはかなり評価できるポイントですね。今見てもかなり上質だと思います。

イメージ画像です。クールベリーはベリーをややスポーティにしたグレードとなります。

インテリアのページです。クールベリーはブラック内装で落ち着いた印象となっています。

実用性のページです。全車オートエアコン標準装備となっていますが、この時期の三菱車らしくオートエアコンでもダイヤル式となっています。昔は液晶とボタンを使ったファジィ制御の高級なものを上から下までみんな付けてた程なんですけどね…退化してしまいました…

実用性のページです。エンジンは直3・1.3Lの4A90型を搭載しています。まだダイムラー傘下だった時代に同社との共同開発によって開発されたエンジンです。2004年のマイナーチェンジから搭載されるようになりました。コンパクトカー向けエンジンとしては贅沢なアルミ製エンジンとなっています。
トランスミッションはCVTを基本にスポーティグレードのRXではスポーツモード付きの6速ATを積んでおりこの時代のコンパクトカーとしてはかなり充実しています!ただCVTのシフトノブがコラムシフトなのは時代を感じさせますね…

イメージ画像です。ここからはコルトプラスの紹介に入ります。

インテリアのイメージ画像です。コルトプラスはフロントシートを倒してのフルフラットにはなりませんが、フロントシートを倒してリアシートを畳むことでフラットな空間が実現します。恐らく車中泊出来るぐらいのスペースはあると思います。

実用性のページです。コルトプラスはこのクラスのステーションワゴンとしてはかなり珍しく電動テールゲートを装備しています。普通ならアルファードやエルグランドのようなミニバンに付くような装備なのでこれは凄いと思います!コンパクトカーに電動テールゲート付けるのは流石電装品に強い三菱らしいところです…
同じグループに電機メーカーの三菱電機を抱えてる影響で三菱って電装品には本当に強いメーカーなんですよね…昔のディアマンテやギャラン、デボネアとかは本当に恐ろしいぐらい充実していました…

ナビと実用性のページです。メーカーオプションでHDDナビを設定しています。ミュージックフォルダーや車両情報の表示機能もあり当時のコンパクトカーのナビにしては結構いいモデルだと思います。またオーディオはパネルと一体化したものと通常の1DINサイズのものの2種類を用意しています。
またETACSというシステムを搭載しており、電格ミラーにオートライト、ヘッドライトのオートカットなどやはり電装品がこの当時のライバルと比べても充実してますね!ここも流石三菱らしいところです…

安全性のページです。安全装備に関してはABSやEBDなどこの当時の平均的なものとなっています。

コルトのグレード一覧です。以前と比べるとだいぶグレード数が減らされていますね…ベーシックだけど装備が充実したベリー、少しスポーティにしたクールベリー、スポーティなRXとなっています。まあ後述しますがさらにホットなラリーアートもあるんですけどね…

コルトプラスのグレード一覧です。構成はコルトと全く同じとなっています。

ボディカラーとオプションです。今回はオプションカタログを持っていないので紹介出来ないです…

主要装備です。

主要諸元です。

環境仕様とラリーアートです。スクープされた当初コルトエボリューションとも呼ばれた程、ホットなモデルとなっています。WRCの規定改正などもあり当初はランエボに代わってWRCに参戦する計画もあったらしいです。専用のテンロクエンジンを搭載するなどかなり力が入っていました。
今のミラージュにはこういうホットモデルが無いのが非常に残念ですね…サイボーグとか復活させてもいいのではないでしょうか…

福祉車両の紹介です。

裏表紙です。
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Posted at
2020/04/21 01:20:41