2020年10月22日
INFINITI QM70


インフィニティは2020年、同ブランド初のミニバンとなるQM70を発表する。
車名は2014年以降の法則に従い、セダン・クーペ・コンバーチブルの「Q」、クロスオーバー/SUVの「QX」に続いて、新たにミニバンのMを取り入れた「QM」となり、車格を表す70の数字と組み合わせた。
このQM70は2018年に登場したE53エルグランドをベースにインフィニティ向けに改良した兄弟車で、ボディシェルを含めたプラットフォームとエンジンやミッションなどは完全に共通であるが、高級車ブランドのインフィニティの車種ということもあり、細部の設計や品質、静粛性などをベース車と比べて大幅に向上させているのが特徴である。
主に高級車需要が高く、尚且つゆとりある移動手段として高級ミニバンの需要が高まっている中国や中東などごく一部のアジア圏を対象に開発された車種で、開発にあたっては香港や中国でのスタッフも関わっている。
そのような開発経緯や姉妹車のエルグランドのVIPモデルが販売されているという経緯もあって、日本での販売は行われない海外専売車種である。ただし生産は全てエルグランドと同じ日産車体九州にて行われる。
デザインはボディシェルが共通なこともあって基本的にはエルグランドと共通であるものの、フロントとリアのデザインやアルミホイールは同車と全く別のものに変更されており、インフィニティブランドの車種としての高級感や個性を出している。
フロントデザインはインフィニティ車共通のデザインであるダブルアーチフロントグリルを採用しており、ラグジュアリーでスポーティ、かつクラシカルな要素も持ち合わせたスタイリングとしている。リアもそのコンセプトに基づいたクラシカルなものとなっている。
サイドデザインはエルグランドと同時に流れるような流麗なフォルムとしておりルーフにはフローティングルーフを採用しているが、ボディに切り込みのラインが入りよりアグレッシブなものとなった。セレナで好評のサイドウインドー下端線のシュプールラインを採用し視界を確保した。

インテリアも基本的にはエルグランドとほとんど共通ながら、シルバーパネルの増加や木目パネルのデザインの違い、ドアサイド部分への総本革化などで差別化を図った。同車ではVIPモデル専用となるウォールナットの本木目パネルを全車に標準装備とした。本木目パネルはブラック・ホワイト・ブラウンから選択可能である。
大きくラウンドして包み込んだスポーティ且つラグジュアリーなデザインが特徴である。翼のように広がり、パノラミックな開放感を実現したデザインとしている。
高級ミニバンでありながら握り心地を向上させたステアリングやシフトノブ、パドルシフトでエルグランド伝統の運転する楽しさを味わえるものとした。
4人乗りと7人乗りが存在するがメインはゆとりある空間の4人乗りとなる。基本的に前席周りの装備は共通でメモリー機能付きの電動本革シートや本木目パネル、ステアリングヒーター、シートヒーター、シートベンチレーション、アンビエントライトシステム、一体型大型コンソールなどを装備する。
・4人乗り


4人乗りのセカンドシートにはおもてなしの装備を数多く装備し、シートヒーター、シートベンチレーションシステム・マッサージ機能・専用フロアカーペット・リアシート用100v電源・リアシートコンソール・専用コントロールパネル・マッサージ機能・BOSE 5.1chサラウンドサウンドシステム・専用ルーフコンソール・専用後席エンターテインメントシステム・読書灯・専用テーブル・電動ステップなどを装備する。
・7人乗り

7人乗りにはセカンドシートのシートヒーター、シートベンチレーションシステム・マッサージ機能・専用フロアカーペット・リアシート用100v電源・リアシートコンソール・専用コントロールパネルなどを特別装備する。
先進安全装備としてプロパイロットなどの日産の先進技術を豊富に盛り込んでいる。そのプロパイロットは最新版で高速道路での一部手放し運転が可能なプロパイロット2.0を標準装備しており、他にもエマージェンシーブレーキや踏み間違い衝突防止アシスト、BSW、BSI、BCI、インテリジェントクルーズコントロール、インテリジェント LI、インテリジェント BSI、RCTA、ABS、EBD、VDA、LDWなどを全車標準装備しており、高級車に相応しい充実した装備となっている。
エンジンはQ50やQ70、QX50にも搭載される3.0L・V6ターボのVR30DDTT型を全車に搭載している。ダウンサイジングの流れに乗り3.7Lから3.0Lとなった一方でツインターボチャージャーを搭載しパワーやトルクは従来のVQ37DEを上回るのが特徴である。
プラットフォームはCMF-Dを採用し、引き続き車重の重いミニバン向けに強化された専用プラットフォームを採用することで走行安定性や静粛性の向上、振動の低減を図った。
さらにインフィニティ向けモデルとして乗り心地や静粛性の向上を図るべくサスペンションの大改良を行いエルグランドとは全く別の前後マルチリンクのサスペンションを採用している。
ベースとなった新型のE53エルグランドはこちら↓
*日産 新型エルグランド
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カーコラ 日産 | クルマ
Posted at
2020/10/22 23:03:40
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