
今回紹介するカタログはダイハツのテリオスキッドです。
テリオスキッドは1998年の軽自動車規格が同じ660ccながら大型化されて現行のモノに改定された際にダイハツで初となる軽SUVとして登場しました(一応ミラRV-4なんてのはありましたがあれはミラをRV風にしただけですし…)。
前年の1997年に登場したテリオスの軽自動車版としてボディを短縮させています。元々テリオスとテリオスキッドは同時に並行開発されていたようで、だからこそ出来たのではないかと思います。このため兄貴分のテリオス譲りのフレーム構造の本格的なクロカンSUVとなっています。
ジムニー、パジェロミニに続く軽SUVですが、2車との最大の違いは5ドアとしたことで後席をよく使うユーザーに適したものとなっています。
その後、このテリオス兄弟はさらにバリエーションを増やしていき、
・テリオス(本家)
・テリオスキッド(軽自動車版)
・キャミ(テリオスのトヨタ向けOEM)
・テリオスルキア(テリオスキッドのオンロード向けモデル)
・(プロデュア向け)
・タルーナ(東南アジアで販売されたテリオスの7人乗りロングボディ)
となりました。
ただし、中期型からはエアロパーツ搭載のカスタム系がメインとなった上に、テリオスルキアは
軽SUVベースのエアロ無しのオンロード向けモデルという謎めいたモノでした…(実際めっちゃ短命でしたが)
そしてこの末期モデルも同じくカスタム系がメインでオフロードのノーマル系は1グレードのみなんですよね…しかも2WDまでありますし…
まあオンロード路線で行ったのはムーヴカスタムのヒットに影響されたのかもですが、だったらムーヴでいいじゃんって思います…
やっぱりテリオスキッドはガチガチのオフロード路線で行くべきでしたよ…そうすれば5ドアの本格軽クロカンというジムニーやパジェロミニとは違った軽SUVとして独自の路線で生き残れたはずです…
このカタログは2012年発行で絶版寸前のモデル末期の末期となります、なので当時でも15年近く経過しておりこのカタログ貰った時も古臭いな…とは思ってましたね…
一応後継車はキャストアクティバ→復活したタフトとなりますが、どちらもクロスオーバーSUVな上にクロスオーバーの中でもオフロード走行を全く想定していない雰囲気だけのなんちゃってSUVなので、ダイハツの軽でガチのクロカンSUVはこのテリオスキッドが今のところ最初で最後となりますね…

コンセプトのページです。2006年にマイナーチェンジが行われ顔だけは何とか現代風にしています。しかし元々1998年の軽自動車規格改定の時に登場した車種ですし古臭さは否めません…
さらに元々はその前年の1997年に登場したテリオスの短縮版にあたる訳ですからね…

インテリアのページです。シートをフルフラットにも出来るのは凄いですね!トールワゴンで無い軽自動車としては中々珍しいのではないかと思います!さらにリアシートのリクライニングも可能でゆったり出来そうです!オフロード性能ありますしアウトドアにも使えるのではないかと!
ただしインパネはいかにも90年代のクルマって感じのデザインで登場時から全く変わっておらず2012年当時でもだいぶ古臭いモノではありましたね…当時でも15年前のデザインな訳ですし今となっては20年以上前になりますから…

実用性のページです。正直荷室はおまけ程度と考えておくのが良いでしょう、ジムニーやパジェロミニとは異なり5ドアで4人乗れるスペースに回したと考えるべきです。
リアも登場時からほとんど変わらず大きなスペアタイヤに90年代のRVブームの頃の面影を感じます…

装備のページです。90年代ではまだ珍しかったドアミラーウインカーやキーフリーシステム(スマートキー)を装備しておりここは時代に合わせて変化していったことがわかります。またシートや荷室は防水対応となっています。

メカニズムのページです。
テリオスキッドは兄貴分のテリオス譲りのフレーム構造の本格的なクロカンSUVとなっており、決して復活したタフトやキャストアクティバのような近年流行りのなんちゃってSUVとは全く異なるものです!!
事実、オフロードの走破性に関することもカタログにありますし、センターデフロックまであるのでジムニー程ではないにせよ荒れた道をガンガン走ることが出来るんです!!
ただし、何故かエアロパーツのグレードがメインなんですよね…やっぱりテリオスキッドはガチガチのオフロード路線で行くべきでしたよ…
エンジンは3気筒ターボのEF-DET型を搭載しています。これに4速ATと5速MTとなります。

グレード一覧とボディカラー一覧です。やっぱりここはLの4WD・5速MTにしたいですね。素のままのグレードでこれぞ漢のクロカンって気がしますし…

主要装備・主要諸元です。

オプションです。後で紹介します。

裏表紙です。

ここからオプションカタログとなります。

ドレスアップパーツやおすすめのパーツです。1DINスペースを使ったカップホルダーはナビがまだあまり無かった90年代にはよくありましたね…そしてシガーライターもあります。

荷室とインテリアのパーツです。写真では見えないですが青のバックドアポケットには1998年まで使われていた古いタイプの「DAIHATSU」のロゴが入ります。まあ兄貴分のテリオスがその頃の登場なので同じパーツをずっと使っていたのでしょう。

エクステリアパーツです。バックストリートとペンギンというストライプがありますがどちらかも90年代末期に流行した派手なグラフィック調のもので今となっては時代を感じさせます…
また大型のルーフボックスやアンダーカバーまであります。これでアウトドアに行くのも良さそうです。

インテリアのパーツです。パネルだけで木目調・カーボン調・ライト木目調と3種類ありここはいかにもオプション豊富なダイハツらしいところです!
またシートカバーやマットだけでもかなりの種類があります!ただ以前紹介したG200シャレードと同じ名前のオプションパーツがいくつかあって(エスニックパーティのシートカバーや高級カーペットマット)そこはやはり90年代のクルマらしさを感じますね…

実用品のパーツです。センターアームレストはだいぶ小ぶりなものとなっています。またアルミペダルまであります。

電装品です。イルミネーションもただ明るくするといった感じで2000年代以降の車種のようなムードの演出の要素は全く無い気がします…
またオートエアコンも今のようなボタン式では無くダイヤル式です。

チャイルドシートとカーケア用品です。

裏表紙です。

ここからはナビカタログになります。

何と、オーディオナビ含めてたったの2種類しかありません!!エントリーモデル2種類ずつ…
まあ他のも頼めばつけるのは出来たでしょうが、これはだいぶ少ないですね…

裏表紙です。