
2005年12月 10年ぶりにフルモデルチェンジ。フランクフルトモーターショーに出品されたコンセプトカー「デューンホーク」を市販化したものである。
デザインはよりワイルドでSUVらしいものとなり、横につきだしたオーバーフェンダーによって力強い雰囲気を演出している。また旧型と比べるとプレスの数が減ってシンプルなものとなっている。
ボディサイズは大幅に拡大され、全幅は1850mm・全高は1865㎜となり、特に全長は489mmにも達するまでに拡大された。アメリカ日産のデザインセンター(NDA)によるものである。
これまでの5人乗りに加えて7人乗りを新たに設定している。2列目から3列目への乗降をワンタッチのレバーで行えるようになっており乗り降りしやすくした。
シートアレンジを豊富に設定し、1列目と2列目、または2列目と3列目でフルフラットにすることも可能である。また2列目は左・中央・右が独立してリクライニング・スライドするのも特徴である。
また3列目はクラストップの広々とした空間を実現した。なお400XGは7人乗りのみの設定となる。また防水シートを400XLにオプション設定した。
エンジンは拡大されて全車にV6・4LのVQ40DE型を搭載する。引き続きガソリンエンジンのみの設定となる。プラットフォームは新開発の日産・F-Alphaプラットフォームを日本国内で販売する車種としては初めて採用する。トランスミッションは5速ATのみとなる。
4WDシステムは電子制御トルクスプリット式フルタイム4WDシステムのオールモード4X4を採用し、走行条件に応じて前後輪のトルク配分を100対0(0対100)から、前後直結の範囲で制御する。
生産は引き続き日産自動車九州にて行われる。また海外向けには引き続きパスファインダーとして販売される。
・ボディカラー

ホワイトパール(3P)

スーパーブラック

ダイヤモンドシルバー

シリカプレス

アイアングレー

ダークブルーパール

ダークレッドパール
グレードはこれまでのR3m・RS-Rといったグレード名や上級版のテラノレグラスは廃止されて他の日産車同様に排気量2桁とアルファベット3桁の組み合わせのグレード名となった。

*400XL
クロスシート・シルバーパネルを装備。

*400XV
合成皮革シート・木目調パネル・バックビューモニターなどを装備。

*400XG
電動本革シート・ナビゲーションシステム・電動ガラスツインサンルーフを装備。
2006年8月 テラノ20周年特別仕様車発売。400XGをベースに専用のクロームメッキグリル・ホワイトレザーシート・エンブレムを装着する。
2007年1月 一部改良。税制面で有利なクリーンディーゼルエンジン搭載車を設定し、直4・2.5L・YD25DDTi型ターボディーゼルエンジンを搭載する。これに伴い新グレードとして250XLと250XVが設定された。なお基本的な装備はガソリン車に準ずる。

2008年6月 マイナーチェンジ。フロントデザイン・リアデザイン・インパネを変更するなど大掛かりな変更を受けて質感の向上を図った。フロントデザインは大型のメッキグリルを装備してより迫力あるデザインとしている。また全面的にメッキパーツを多用した外観となった。

インパネはナビゲーションシステムのアップデートに伴い変更されておりより操作性を高めた上にシルバーパネルと木目調パネルのコンビネーションとすることで高い質感となっている。
なおメカニズムに変更は無く引き続きV6・4LのVQ40DE型と直4・2.5L・YD25DDTi型を設定する。グレード構成も変わらない。

*250XL/400XL
クロスシート・シルバーパネルを装備。

*250XV/400XV
合成皮革シート・木目調パネル・バックビューモニターを装備。

*400XG
電動本革シート・ナビゲーションシステム・電動ガラスツインサンルーフを装備。
2009年7月 特別仕様車ブラウンレザーセレクションを発売。
2010年 一部改良。装備を変更してナビゲーションシステムのアップデートを行った他、車両情報ディスプレイを大径メーター中央に瞬間燃費計やメンテナンス必要時期を表示し、様々な情報を表示出来るようになった。
またグレードは整理されて400XLが廃止となった。
2010年9月 特別仕様車XVリミテッド発売。

2011年10月 ビッグマイナーチェンジ。フロントデザイン・リアデザイン・インパネを全て新しいデザインに変更するなど大掛かりな変更を受けて内外装のリファインを図った。
フロントデザインは大型のメッキグリルとメッキフォグランプリングを装備しており迫力あるものとなっている。リアデザインはマフラーとパネルを一体化した新デザインとなった。

インテリアは従来型と比べてより落ち着きのある上質なものとしている。アナログ時計を装備して上品なアクセントを加えた。
エンジンはガソリンエンジンがこれまでのV6・4LのVQ40DE型に代わりV6・3.7LのVQ37VHR型に変更されて環境性能・燃費性能を向上させた。ディーゼルエンジンは引き続き直4・2.5L・YD25DDTi型を設定する。
・グレード
*250XL
クロスシート・シルバーパネルを装備。
*250XV
合成皮革シート・木目調パネル・バックビューモニターを装備。
*370XV
合成皮革シート・木目調パネル・バックビューモニターを装備。
*370XG
電動本革シート・ナビゲーションシステム・電動ガラスツインサンルーフを装備。
2012年 海外向けパスファインダーはフルモデルチェンジしたものの、クロスオーバーSUVへとコンセプトが大幅に変更された上にムラーノとバッティングすること、前年にマイナーチェンジしたばかりであることから継続となった。
2013年5月 特別仕様車ブラウンレザーセレクションを発売。
2013年10月 特別仕様車レッドレザーセレクションを発売。

2014年12月 マイナーチェンジ。フロントデザイン・リアデザインを変更。フロントグリルには日産の最新の統一デザインモチーフである「Vモーション」を採用した。また前後バンパーにもメッキガーニッシュを装着した。
安全装備の充実も図られ、アラウンドビューモニターも全車に、エマージェンシーブレーキと踏み間違い衝突防止アシストをXL以外の全車に標準装備とした。
なおパワートレインやグレード構成に変化はないものの、250XVに電動本革シートを装備するなど装備の変更・改良が図られている。
2016年 特別仕様車クロスリミテッド発売。
2017年 4代目へのフルモデルチェンジに伴い生産終了。