
三菱自動車では、ミニカを15年ぶりにフルモデルチェンジして発売する。
日産自動車と日本国内での軽自動車事業に関わる合弁会社として設立したNMKVが両社向けに商品企画・開発を行った軽自動車で、同時に日産自動車向けにも販売され、ピノの名称となる。
NMKVとしては先に登場したek/デイズに次ぐ車種であり、プラットフォームは同車と全く共通となっている。
デザインはボディサイドのダイナミックなキャラクターライン、流れるようなルーフラインを特徴とした、伸びやかで躍動感あるデザインとした。ミニカとピノではエンブレムとフロントグリルのデザインが異なっている。
全高は先代ekワゴンとほぼ同様の1550mmに拡大され、ホイールベース2430 mm、全長3395 mmとなっている。先代型と異なり5ドアのみの設定であり、初代モデル以来の3ドアは消滅した。
コストダウンのためekワゴンやミラージュ、さらにはダットサンGOなどと共通部品も多くなっている。

なお日産向けのピノは基本的に同じながらエンブレム類のみならずグリルが異なっており、オリジナリティを演出している。
またグレード構成が異なっており、セダン系のみでバンが存在しない。セダン系のグレードは名称こそ異なるが同一の3グレードとなる。

インテリアは水平基調の操作しやすいものとしつつ、ミニキャブやekワゴンとの部品共用化を行いコストダウンを図った。

上級グレードのGのみに、ekワゴンと同様のピアノブラックのセンターパネルやオートエアコンが装備される。
なおインテリアカラーはセダンがベージュ、バンがグレーとなっている。
エンジンは3B20型を搭載するが、ekワゴンやekスペース用に圧縮比やトルクを変更したものと同じものになった。基本的にはNAだが、スポーツグレードのダンガンにはターボが搭載される。
トランスミッションはCVTと5速MTが設定される。
:ボディカラー
全10色が設定されるが、バンはホワイトとスターリングシルバーメタリックの2色のみとなる。

ホワイト

スターリングシルバーメタリック

ブラックパール

レモンライム

アイスブルーメタリック

ダークブルーパール

アッシュブラウンメタリック

スパークリングレッド

ブロッサムピンクメタリック

ホワイトパール
:バン・バリエーション

・ライラ 2シーター
一番廉価なグレードで、5ドアではあるもののリアウィンドウは開閉しない。またフロントウィンドウも手回し式となる。ラジオも装備されておらずオプション設定あり、一番廉価なMTの場合は65万円からとなる。

・ライラ 4シーター
バンの基本的なグレードで、リアシートが装備されるがやはりウィンドウは前後共に手回し式となる(パワーウィンドウはフロントのみオプション設定)。ラジオも装備されておらずオプション設定あり、一番廉価なMTの場合は65万円からとなる。
:セダン・バリエーション
()内はピノでのグレード名となります。

・E(S)
廉価グレードでリアヘッドレストが装備されず、樹脂製ドアミラーやハイバックフロントシートなど装備を厳選したグレードである。

・M(X)
リアヘッドレスト、カラードドアミラー、UVカットガラスなど充実させたグレードである。

・G
最上級グレードで、ekワゴンがトールワゴン化し立体駐車場に入らなくなったためにその代替的な役割も持つグレードである。ブラックピラー、オートエアコン、スマートエントリー、分割式フロントシートも装備する。
2015年 一部改良。ターンシグナルランプ内蔵ミラーをGに標準装備とした。

:ミニカバン(ライラ4シーター)

:ミニカ(M)
:ダンガン
:ピノ(X)
2016年 マイナーチェンジ。
フロントグリルが変更され、安全装備のe-Assistを搭載したグレードをセダン全車とバンの4シーターに追加した。それぞれ「E e-Assist」・「M e-Assist」・「G e-Assist」「ライラ e-Assist」となる。
衝突被害軽減ブレーキシステムと誤発進抑制機能の2点で構成されており、またASCとフロントスタビライザーも装備される。
またスポーツグレードのダンガンが久しぶりに復活したのも特徴で、さらにこのミニカでは初のターボエンジン搭載車ともなった。なおダンガンはミニカのみの設定となり、ピノには設定されない。
他にもGにステアリングリモコンを標準装備、シート生地の変更などの小改良も行われている。
・ダンガン/ダンガン4
久々に復活したスポーツグレードで、同じ3B20型ながらインタークーラーターボエンジンを搭載し、専用エアロ、専用バンパー、専用スポイラー、専用スポーツシートを装備する。
なおボディカラーはホワイト・スターリングシルバーメタリック・ブラックパール・スパークリングレッドの4色となる。


:ミニカバン(ライラ4シーター)

:ミニカ(G)


:ミニカ(M)



:ダンガン

:ピノ(X)
2020年 マイナーチェンジ
再びデザインが変更されて、同時期にフルモデルチェンジしたekシリーズと共通の精悍なデザインとなった。
フロントバンパーやグリルの変更のみならず、ヘッドライト形状の変更や、Gへのメッキグリルの採用、リアデザインの変更やLEDヘッドライトの設定など、デビューから7年経過するにあたって大掛かりなデザインの変更が行われている。
内装もメーターやパネルの変更、パネル形状の変更や新デザインのシート生地採用などの改良が図られている。
グレードが整理されてGのe-Assist非装備車が廃止された。
Posted at 2022/12/29 20:11:24 | |
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