エアコンガスクリーニング《155991km》
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簡単なカーエアコンの仕組みについておさらいしておきましょう。
(参考文献は、ジェームスの公式HP『カーエアコンの仕組み』より一部抜粋)
カーエアコンでは、液体(冷媒)を密閉されたエアコンシステム内で循環させ、
気化→液化→気化
を繰り返し行っています。
その際、気体を液化させるための圧縮装置がコンプレッサーです。
エアコンシステムの中を循環し、気化するときに熱を奪い、液化するときに熱を放出するという
“熱の移動作用”
を行っているのが冷媒であり、カーエアコンでは現在『R134a』と呼ばれるガスが主流として使われています。
プレオも『R134a』が使われています。
この『R134a』ガスは、水素系です。
そのため、湿気を含みやすいといわれており、エアコンシステムが密閉されているといっても、車の経年により水分や不純物が混入してしまいます。
そうした結果、冷却効率を落としてしまうことがあるといわれています。
また、配管の接合部などから微量のガスが漏れることもあり、ガスが減れば当然エアコンの効きは悪くなります。
(引用元: ジェームス公式『エアコンガスクリーニング』
https://www.jms-car.com/maintenance/menu/aircon_gass_clean/ )
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そこで必要となってくる作業が、今回の『エアコンガスクリーニング』になります。
専用機器を使用して冷媒ガスを真空引きですべて吸い出し、冷媒ガスの中の水分や不純物を取り除いたあと、新オイルとガスを適正量入れ直す作業です。
ジェームスの作業内容だと、ガスの規定量充填にコンプレッサーオイルが込になっています。
実は、コンプレッサーオイル交換を別料金としているオートバックス等よりも圧倒的にコスパが良く、トヨタ傘下なので基本的に下手は打たないと見込んでジェームスが良さげだという結論に至りました。
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ですが、周辺にあまりジェームスの店舗が無い事に驚きました。
一番近い店舗だと大渋滞エリアに位置するため、かえって距離に対する時間が倍近く掛かります。
そのため、二番目に近い店舗へ伺いました。
(といっても、隣県になるのですが…。)
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30分ほど待ち時間を経て、漸くピットイン。
まずはじめに、エアコンガスの状態を点検する所から入ります。
(※エアコンシステムに故障がある場合は、故障個所修理後の作業となります。)
1つ目の点検結果が来ました。
それによると、コンプレッサーONにして、OFF時(圧力数値=0)との圧力の数値を計り比較した結果、なんと《0→0》!!
変化無し。
ここで考えられる原因として、2点挙げられるのだそう。
①
パチッという音と共にコンプレッサーのスイッチは正常に入ってるけど、エアコン自体が動作しない場合。(エアコン本体の故障)
→クリーニングの機械がエラーを吐き、ガス等の交換が不可に。多額の修理が必要となるパターン。
→この場合、点検料として¥550のみ費用が掛かります。
②(有力説)
ガスの圧力が本当に0なだけで、どこかから漏れ出て空っぽになっている可能性。
→予定通りの交換となります。
→ただし、ガスを入れて正常に入るかは入れてみないと分からない為、賭けとなる。
→そして、作業工程の関係上、漏れの原因箇所まで特定するのは不可。
以上の2点が原因として推測され、恐らく後者が有力だろうと推測していました。
とりあえず、前回オートバックスで計測したのと同様、ガスの残量計測へと点検作業は続いていきました。
そして2つ目の点検結果が出ました。
どうやら、ガスの数値が450gないといけない所、180gしかありませんと。
(以前の計測だと450→137なので、ほぼ一致しています。)
そこから真空状態にし、そのまま5分間圧力が保持されると漏れがありませんよ〜という指標になるそうなのですが、特に圧力の変化が無かったので、根本的な漏れ箇所はありませんでしたとの事。
つまり、現状だと致命的な不具合はないらしい。
そのままエアコンガスクリーニングの作業へと続行して頂きました。
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作業工程は以下の通り。
① 車両からガスをすべて回収(回収量を表示)
② ガスから水分・オイルを除去して再生
③ 廃オイルを排出
④ 真空引き
⑤ 新オイルを補充
⑥ ガス補充(定量充填)
⑦ 結果をプリントアウト
専用機器でのプリントアウト結果は以下の通り。
回収ガス : 0.184kg(184g)
オイル排出 : 0kg
真空時間 : 6分
標準オイル注入 : 0.014kg(14g)
注入ガス : 0.450kg(450g)
オイル排出がゼロとなっているのは、そもそもコンプレッサーオイルの排出をしても多くて1g程度なのだとか。
殆どの場合、ほんの僅か出るか出ないか…なのが一般的なのだそう。
これで規定値しっかり入りました。
運転席側の送風口で温度計測を実施した結果、ピットイン時(作業前)が『30℃』、クリーニング後が『14℃』となりました。
軽自動車の正常な平均温度が『13~14℃』とされているので、ほぼ平常値へと戻りました!
ただし1点気になる点が…。
それは、低圧側の圧力が依然として標準よりも高めの数値を示したままとなっている事。
結果は、
LP : 9300
HP : 12500
通常4000~5000前後のところ、9300という数値を叩き出しています。
炎天下となると更に上昇するので、突然冷風が効かなくなる恐れも。
ゴミや水分を取り除く『レシーバー&ドライヤー』や、エアコンガスを霧状にする『エキスパンションバルブ』などで不具合が起こると、エアコンガスの詰まりが生じます。
エアコンガスがどこかで詰まってしまうと、冷凍サイクルが行われなくなり、冷たい風が出ない原因になります。
エアコンコンプレッサーはエアコンガスを圧縮・圧送します。
しかし、コンプレッサーが故障すると圧力が上昇しません。
仮にコンプレッサーが故障した場合には、低圧側の圧力が上昇し、高圧側は低下します。
低圧側のやけに高めの数値、主に大まかな4つの部位に分かれているカーエアコンシステムですが、それのいずれかに不具合が生じているのは間違いないとの事です。
ひとまず今年の夏を超えることは出来るとしても、次の年以降まだ乗るとなった場合は別途対応が必要になるかと思います。
とりあえずは、頭の片隅に入れておくとします。
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という訳で、作業が完了しました!\( 'ω')/バッ
価格は税込(10%)で、¥7,480となりました。
ガスチャージのみ作業を2回半分といったところでしょう。
さて、プレオは春夏が地獄です。
ボディも内装も薄いので、車内温度もすぐ上がります。
暑い所を苦手としている自分には、鬼畜の所業ともいえます。
今回のエアコンガスクリーニングでとりあえず冷風が復活したので、扇風機と併用して何とか今年の夏も越していきたいなと…。
パワー不足と燃費の急激な悪化は、今年特に打撃受けそうなのですが、背けられるのであれば目を背けたいですね…(苦笑)
大きめなピット作業はひとまず終わり、あとはタイミングをみてタイヤホイールを戻すとします。
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2021/ 3/14
《交換時総走行距離》
155,991km
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