目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
中古で購入後、2か月間で4回の給油を行い平均燃費を取ってみた(燃費記録01~04参照)が、浜松に日帰り遠征のため走行距離のほとんどを高速道路走行した「02:燃費記録」を除き、11.3、10.9、12.3km/Lと、みんカラにおけるCX-5の平均燃費「13.53km/L」を2km/L近く下回っていた。
運転者による走り方の違いや、KE型・KF型の違いもあるので、「まぁ、こんなものかなー」と思っていたが、先人の記事を読んでいると「燃料噴射量学習リセット」なる作業があることを知った。どうやらこの作業を行うと、燃料噴射量の学習が初期化されて燃費が良くなるようである。
ただ、KE前期型およびKF型の作業記事は結構あるものの、KE後期型で実施されている方の記事は(私が調べる限り)発見できなかった。まぁでもエンジン形式とか同じだし大丈夫だろう! と軽い気持ちで実施したところ、無事に作業が完了したため、備忘録として記載することとした。
※ DIY作業になります。万が一、この記事を参考に作業を行いクルマに不具合が発生しても当方では責任を負えませんので、ご承知おきください。
2
色々と調べた結果、以下の流れで作業を行った。
1.十分に暖気する。目安として冷却水温度75度以上とのこと。私は約1時間走行後に作業した。
2.すべての電装系をOFFにする。エアコンやオーディオ等もOFFにした。
3.エンジンをかけて、アイドリング状態にする。
4.エンジンルームのヒューズボックス内にあるテスト端子を、5秒以内に5回ボディーアースさせる。余っているケーブル等で後述のアース用端子を自作。
5.条件が合致すれば、メーター内の予熱ランプが点灯して調整が始まる。
6.予熱ランプが消灯し調整が終了したら、端子を外してエンジンを止める。
以上で完了。
3
エンジンルームを開けると、右上にヒューズボックスがある。中を開けると各種ヒューズのほか、空き端子が何か所かある。KE後期型のテスト端子は画像の位置。私は間違わないように、事前に赤のタッチペンでマーキングしておいた。この端子を5回ボディーアースすればよい。
4
余っているケーブルと端子でアース用端子を自作した。片方はクワ型端子、もう片方は平型端子とした。
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平型端子はそのままだとテスト端子に挿さらないため、先端の幅を狭くカット。
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実際の作業風景…の再現。
クワ型端子をボディの適当な位置に接地し(画像では、左上の純正アース線の端子に挟んでいる)、テスト端子を5秒以内に5回ボディーアース。挿す⇒抜く、を4回繰り返し、5回目は挿しっぱなしにすると、メーター内の予熱ランプが点灯して調整が始まる。
私の場合、アイドリング状態⇒自動でエンジン回転数が上がり1,500rpmで15秒程度維持⇒2,000rpmまで上昇し15秒程度維持⇒アイドリング状態に戻る、が2回繰り返され、予熱ランプが消灯して作業完了となった。
終わったら端子を抜き、エンジンを止めて終了である。
7
効果のほどだが、当方の環境では燃費がかなり良くなった。
https://minkara.carview.co.jp/userid/3062613/car/2672910/fuel.aspx
こちらの燃費記録のうち、この作業を行ったのは「04:燃費記録」の給油日(給油後)である。つまり、01~04はリセット前、05はリセット後の記録となる。
ご覧の通り、04から05で燃費が2.5km/Lも良くなっている。
02の記録でも14.84km/Lとなっているが、この走行距離636.5kmのうち、約600kmは高速道路を走っている。
一方、05の記録の走行距離607.8kmのうち、高速道路の走行は約100kmほどで、そのほかは殆ど千葉市内の市街地の走行である。市街地走行が中心の走行の燃費が、ほぼ高速道路走行の燃費と同じということは、燃料噴射量学習リセットの効果で燃費が改善したと見なしてよいだろう。
まだサンプル数がn=1であること、また、実は「03:燃費記録」から、DPF再生周期の改善(後日投稿予定)を行っているので、この燃費の改善が、すべて燃料噴射量学習リセットの効果とは言えないものの、ある程度の効果は見込めると考えられる。
作業的にも大したものではないので、時期的にも正月の定例メンテナンスとしても良いかもしれない。
※ もし作業に失敗してエンジンチェックランプが点灯したら、エンジンを1分ほど止め、再度やり直してみるとうまくいくことがあるそうな。もしダメならディーラーに泣きつきましょう…。
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