クラッチペダルのストローク調整で起こった不具合(遊びが一定しない)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
1年くらい前のことになりますが、納車後わりとすぐの頃に、クラッチペダルの不具合に見舞われていました。
症状は
「ペダルの遊びが冷間と温間で変わってしまう。冷間は遊びが大きくフカフカ、温間になると遊びがなくなる。」
というもの。
試行錯誤の末に解消しましたが、それが起こる理屈がハッキリわからなかったため整備手帳に上げるのを控えていました。
しかし先日、別のマツダ車で同様の症状に見舞われ解消した方をお見かけし、その方がとった手段と私がとった手段が共通しているということがありましたので、今後同様の症状に見舞われた方の参考にはなるかもしれないと自分の事例をアップすることにしました。
2
不具合発生のきっかけは
「クラッチペダルストロークの詰めすぎ(クラッチが繋がる位置を奥にしすぎた)」
でした。
3
クラッチペダルの調整箇所は2箇所あります。(画像の赤枠と黄枠)
当初、ペダル周りを観察してそれぞれの役割を以下のように解釈しました。
・赤枠部
プッシュロッドに対するペダル位置を調整するところ
(プッシュロッドを回転させることで、プッシュロッドの可動域を変えることなくペダルのストローク範囲を調整できる)
・黄枠部
ペダルの遊びを調整するところ
赤枠箇所を弄ったあとに適切な遊びが残るように調整する
その認識のもと、
赤枠をいじってペダルのストローク範囲を詰める
↓
黄枠をいじってペダルの遊びをとる
と調整すれば不具合は起こらないと判断して作業を行ったのですが、それがマズかった?ようです。
4
(図はイメージです)
現物のクラッチマスターを割って中身を見たわけでもないため確証はありませんが、イジったあと、何らかの理屈で、クラッチペダルをリリースしたときにピストンのカップがリザーバータンクへのインレットポート(図の赤枠)より後ろまで戻りきれない状態になってしまっていた可能性が高いと考えています。
こうなるとマスターシリンダー〜スレーブシリンダーまで常時密閉状態となります。
密閉空間を満たすフルードは、温まると膨張するもリザーバータンクに戻れないためペダルの遊びがなくなっていき、逆に冷えると収縮してペダルの遊びが増えていく...ということになるはずです。
5
不具合発生後、ペダルの遊びだけを大げさに確保するなど手を打ってみたのですが解消に至らず。
サービスマニュアルでは、まずは黄枠部分を調整してペダルストロークを規定量(130mm)確保し、その後赤枠部分を調整して遊びを確保するように書かれているのですが、最終的にこれに従ったところで不具合はあっさり解消しました。
6
私が過去5年乗っている86BRZは、サービスマニュアルで指定されている調整要領はNCと同じですが、当初私が行ったやり方でクラッチが切りきれなくなるほどストロークを詰められます。
そしてそのやり方で何度もペダル位置調整をしてきましたが、不具合が出ることはありませんでした。
NCも基本的な構造は同じはずですので不具合が出るとは思えないのですが、、、なんでだろ🤔
今振り返ると、もしかすると十分すぎるほど余分に取ったと思っていた遊びが実は足りていなかっただけ...という可能性もあるかもしれません。
7
解消するまでの間に、スレーブシリンダー自体の不具合を疑ってフロア下に潜り込んで点検したり、スペアパーツをオーダーしたり、まだまだフレッシュな状態のフルードを全交換したりしてしまいました。
まさかのペダル調整が問題になっていたとは思いもしなかったので、そうとわかったときの脱力感は凄まじかったです🥴
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