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Leclairのブログ一覧

2011年07月19日 イイね!

牛肉から暫定基準値を超える放射性セシウム

牛肉から暫定基準値を超える放射性セシウム牛肉から政府の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたニュースが報じられた。

できるだけ放射性物質汚染を避ける意識が、一部の畜産農家になかったということだと思う。
その遠因は、福島近県産の農産物に対する消費者の忌避を避けるあまり、マスコミがあまり報道しなかったことにあると思う。
農林水産省からは、できるだけ放射性物質のリスクが低い飼料を与えるように指示が出ている。
そのことは、以前のブログにも書いた。

畜産農家に対しては、県の農政局、農協、生産組合といった流れで指示が伝達されたのでしょう。
しかし、見てない農家が居てもおかしくありません。テレビで毎日報道すれば、そんな農家も知ることができたでしょう。

でも、マスコミは報道しなかった。
そんなことを報道すると、一般の消費者が放射性物質を避けようとして、福島県近県の農産物がますます売れなくなる。
視聴者から「風評を煽っている」と叩かれる。
人気取りが全てであるマスコミ(民放)は、そんなことを報道しないだろう。

しかし、最悪の結果となった。
暫定基準値を超える肉が出荷されて、消費されてしまったようである。
流通しているものは安全という理論が崩れてしまった。しかも大規模に。
こうなると、過剰に報道され、それを聞いた消費者は過敏に反応してしまう。
マスコミは、「暫定基準値を超える餌を与えた牛の肉(肉の放射性物質量を調べてない)まで完全にクロだ」と言わんばかりの扱いである。
国の方針は、「肉の放射性物質が暫定基準値を少しでも下回ったら安全」じゃないの?
暫定基準値を超える餌を与えた牛の肉の放射性物質をしっかり調べて、早急に結果が示されることを願っている。

今週金曜は、焼肉屋で食べ飲み放題の予定である。
それまでに出荷された肉を全部トレースして放射性物質のデータを出してもらいたい(笑)
Posted at 2011/07/19 22:13:03 | コメント(1) | トラックバック(0) | 放射性物質 | 日記
2011年06月20日 イイね!

魚類でのストロンチウム90

魚類でのストロンチウム90最初に言っておくが、厚生労働省と農林水産省のサイトを読むことが最も重要である。
ネットに流れている情報(このブログも含む)なんかより、政府の発表を穴が開くほど読むことの方が圧倒的に正しい情報を得られるであろう。

原発事故によるストロンチウム90のリスクの件は、4/1のブログで指摘した通りである。
特定の農林水産物を名指ししてブログを書くと風評を煽っていると叩かれかねない日本国の風潮であったので、しばらく沈黙を決め込んでいた。
最近ストロンチウム90が報道されるようになったので、再びキーボードを打ってみようと思う。

4/1から何も考えないで居たわけではなく、もちろん論文を読んでおった。
そして、危なそうな生物、危なそうなエリアで採れそうなもの、危なそうな部位は食べないようにしていたことは言うまでもない。

この論文は、Strontium-90 in fish from the lakes of the Chernobyl Exclusion Zone
チェルノブイリ強制退去地域の湖における魚類中のストロンチウム90
著者:O.Ye. Kaglyan, D.I. Gudkov, V.G. Klenus,Z.O. Shyroka and O.B. Nazarov
出展:Radioprotection, vol. 44, no 5 (2009) 945–949
ストロンチウム90の量が多い順に並べると、鱗、骨、ヒレ、頭、胃内容物という結果である。
別の論文では、イオン濃度の高い海水魚では蓄積量が少ないとの報告もあった。

海外では基準があるのだが、日本国にはない。
そもそも、分析もあんまりしていない。
4/1のブログにも書いたが、ストロンチウム90の分析を行うのは、面倒で時間がかかる。
測定値が出る頃には、生鮮食品であれば市場から消えて皆食べられた後であろう。
食べた後で、「やっぱり危険でした」とは言えないのであろうか。
しかし、穀物はそんなことはない。
収獲され、脱穀され、乾燥され、精選され、精米され、倉庫に備蓄されてから出荷されるので、全てが消費される前に分析結果を出すだけの時間があるだろう。
そろそろ穀物に関するストロンチウム90の暫定基準値とその運用について設定すべき時期ではなかろうか。
厚生労働省と農林水産省のサイトを注視する毎日が続きます。


ちなみに、周期表を見れば分かるが、ストロンチウムはカルシウムと同じ族である。
体内に取り込まれれば骨に蓄積し、生体内半減期は50年と言われている。
骨が成長している年代の人は要注意と考えられる。

基本的知見については、以下のサイトを情報源とするとよい。
http://ribf.riken.jp/~koji/jishin/zhen_zai.html
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/
http://smc-japan.org/
http://jssspn.jp/

leclairが読んでいる論文を原典で読みたいという方は、ここで検索するとよい。
http://www.radioprotection.org/

次のブログは生活に使っているエネルギーについて書いてみようと思う。
Posted at 2011/06/20 21:19:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 放射性物質 | 日記
2011年05月27日 イイね!

放射性物質降下とファイトレメディエーションについて

放射性物質降下とファイトレメディエーションについて持論は水と米を買い貯めるな。 ビールを飲んで芋を食えです。

原発事故以降、農産物から放射性物質が検出されて、政府から出荷制限や摂取制限が指示されたりしました。
これらは、福島第一原発から大気中に放出された放射性物質が風に乗って運ばれ、農地へ降り積もったために検出されたものでしょう。
政府は雨に当っても害は無いと言っていました。
確かに、直ちに害はないと思います。 急性放射線障害が出る程の線量はないでしょう。
でも、放射性降下物の量は雨の日に圧倒的に多くなっています。
やっぱり、雨で降下するようです。
5月に入っても雨で降下してくるようですから、量は減ってるものの放射性物質の大気中への放出が続いている可能性があります。まあ、地表に積もった放射性物質が風で舞い上がって、雨で落ちてきている可能性もあるのですが。

4/26に農林水産省が飼料における放射性物質の暫定許容値を定めました。
やはり、許容値を超えている牧草がみつかっています。
で、こんな文章も出ています。
「できる限り放射性物質の濃度の低い粗飼料や放牧地を利用するとともに、」・・・・

農産物は風評被害防止とか言ってるけど、家畜の餌はできるだけ放射性物質濃度の低い粗飼料を使うように指導しています。
全数計測できるわけもないので、できるだけ放射性物質濃度が低いと推察される飼料を使うことになるわけでしょう。
つまり、現実的には福島原発からできるだけ遠いところで作られた飼料を使うということになるのでしょうか。
これって、一般消費者が農産物に対して行っている、マスコミが風評と呼んでいるものと同じような。。。。

急性放射線障害が出ない限りは、健康被害と放射線の因果関係を証明するのは困難なわけですしね。

今後はファイトレメディエーションなどで、土壌中の放射性物質の低減を図ることも研究されていくと思います。
日本土壌肥料学会で、研究されており、一般向けQ&Aも公開されています。
今後、この学問は非常に注目を浴びることになるでしょう。 続報を注視しています。
Posted at 2011/05/28 22:39:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 放射性物質 | 日記
2011年04月01日 イイね!

ストロンチウム90のフォールアウトデータが欲しい

ストロンチウム90のフォールアウトデータが欲しい放射性物質フォールアウトの話では、目にするデータはヨウ素とセシウムばかりである。
しかし、ストロンチウムに注目したい。
チェルノブイリの影響を述べた京都大学のサイトを見ても、ストロンチウムについて言及している。
半減期30年近いストロンチウム90は、カルシウムと化学的特性が似ており、人体に取り込まれると骨に蓄積し、長期間に渡って内部被曝を引き起こすと言われている。

このストロンチウム90のデータが政府から発表されないのは、分析が面倒なのも一因ではないだろうか。

画像に紹介しているのは、2002年の論文「フィンランドの土壌におけるセシウム137およびストロンチウム90の穀物種子への移行」であるが、この論文でのストロンチウム90の分析方法は以下のとおり。

2.2.2 放射性ストロンチウムの分析
放射性ストロンチウムは、灰化サンプルを塩酸に溶解して計測した。不溶性残渣を炭酸ナトリウムと混ぜ、酸性溶液に加えて溶解させた。Srキャリアから放射性ストロンチウムを分離するために、2つの手法を用いた。1つは、若干の変更を加えたSTUKの植物サンプル用の連続沈殿に基く分離。カルシウムからストロンチウムを分離する主要なステップは、発煙硝酸による硝酸沈殿である。もう一つのメソッドは、植物サンプル用に変更を加えたクロマトグラフであり、Eichrom樹脂を用いてストロンチウムを分離した。ストロンチウム分離後は、炭酸塩として沈殿する。沈殿物をHClで溶解し、AASによる収率分析液にサンプルを加え、90Sr活性を低バックグラウンド液体シンチレーションスペクトロメーターで測定した。
2.2.2 Determination of radiostrontium
For radiostrontium, determination the ashed samples were dissolved in hydrochloric acid.  The insoluble residue was dissolved using a sodium carbonate fuse and added to the acid solution. Two methods were used to separate radiostrontium with Sr-carrier.  One method was a slightly modified method [13], applied at STUK for vegetation samples where the separation is based on successive precipitations. The essential steps separating strontium from calcium were nitrate precipitations with fuming nitric acid.  The other method was an extraction chromatographic method [14], modified for vegetation samples, where Eichrom resin was used to separate strontium.  After separating strontium it was precipitated as carbonate.  The precipitate was dissolved in HCl, and the sample divided into fractions used for yield determination with AAS and measurement of 90Sr activity with a low-background liquid scintillation spectrometer. 

かなり面倒な分離を行っている。

セシウム137やヨウ素131はガンマ線のスペクトルが異なるので、ガンマ線分光計で測定すれば定量できるが、ストロンチウム90はβ線しか出さない。スペクトルのないβ線はどの物質から出ているのか分からないので、測定の前に化学的精製でストロンチウムだけにすることが必要。
つまり、面倒

3/28に農林水産省は、福島県とその隣県における米の作付け前の土壌分析を行うと発表した
ストロンチウム90の分析も行い、データを公開してくれることを期待している。
安全基準をどこに設定するのかも注目したい。

厚生労働省が発表した飲食物摂取制限に関する指標にはストロンチウム90は入っていない。 ということは、いくら摂っても良いってこと。 現段階では。
Posted at 2011/04/01 00:39:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 放射性物質 | 日記
2011年03月29日 イイね!

水と米を買うな。 ビールと芋を買え。

水と米を買うな。 ビールと芋を買え。関東地方や東北地方で放射性物質のフォールアウトが発生しています。
厚生労働省の指示に従うのが基本。
ネットを探すと、色々と情報が出てきます。でも真偽は不明。
私は変なバイアスを避けるために、過去に英語で書かれたものだけを読んでます。

↑ロスアラモス研究所が1959年に書いた論文。
核兵器の開発中に臨界事故を何度かやってるんで、セシウム汚染について調査したんでしょうね。
題名: レタス、イネ科牧草、アルファルファへの放射性セシウムの吸収に影響を与える要因
要約: セシウム137は核分裂生成物の約6%を占める。それはフォールアウトの形で生態系に入り、植物に取り込まれて人が摂取する可能性がある。セシウムの吸収に影響を与える土壌要因や、その制御可能性についての研究が報告されている。土壌中の利用可能カリウムが多いと、植物体内のセシウム137/カリウム比が少なかった。植物体内セシウム137の検出量は、土壌や植物によって異なり、300~1400の範囲であった。検出量は、土壌のイオン交換能力と相関がある場合もあれば、土壌の置換可能カリウム量と相関がある場合もあった。カリウム肥料は植物体のセシウム137/カリウム比を減少させたが、いくつかの土壌ではセシウムを可動化し、より植物に取り込まれ易い状態となった。


それ以外では、これを読んだ。

Leclairが訳したものの一部**********************
土壌吸着性/移動性
土壌中ではセシウムの移動性は低く、通常は40cm以深には移動しない。セシウムイオンの大部分は土壌表面から20cm以内に留まっている(1-3)。例えば、チリ南部の4種類の農業土壌中でのセシウム137の垂直方向移動パターンは、土壌上層40cmに約90%が留まっていた(4)。ある土壌では、上層10cmに100%が吸着されていた。放射性セシウムの垂直方向移動速度は、0.11~0.29cm/年であった(4)。pH、水分含量、カチオン置換能力、置換可能カルシウムとの相関はみられなかった。別の研究では、粘土およびゼオライトの鉱物はセシウムカチオンと強く結合するので、生体利用率や植物による吸収量は低い。ピート土壌での生育中の植物を用いた実験では、土壌へのゼオライトの施用がセシウム134の植物への吸収を減少させた(6)。セシウムカチオンの低水和エネルギーは、粘土やゼオライトへの選択的吸着を説明している(7)。有機物に富んだ土壌はセシウムを吸着する(8)。しかし、有機物に吸着されたセシウムは置換されやすく、植物に吸収されやすい(8)。ピートやポドゾルの土壌の地域であるベネズエラ、ブラジル、ロシアなどでは、他の土壌に比べてセシウムの移動性は高い(9、10)。
[(1) Korobova E et al; Appl Geochem 13: 803-4 (1998) (2) Ruse ME, Peart MR; Chemosphere 41: 45-51 (2000) (3) Takenaka C et al; Sci Total Environ 222: 193-9 (1998) (4) Schuller P et al; Sci Total Environ 193: 197-205 (1997) (5) Paasikallio A; Plant Soil 206: 213-2 (1999) (6) Shenber MA, Johanson KJ; Sci Total Environ 113: 287-95 (1992) (7) Hakem N et al; pp. 652-7 in Conf. Proc. - Inter Containment Tech Conf Exhib, 9-12 Feb, 1997. St. Petersburg, FL. Springfield, VA: Natl Tech Info Srv NTIS DE98001967 (1997) (8) Sanchez Al et al; Environ Sci Technol 33: 2722-57 (1999) (9) LaBrecque JL, Rosales PA; J Trace Microprobe Tech 14: 213-21 (1996) (10) WHO; Selected radionuclides: Tritium, carbon-14, krypton-85, strontium-90, iodine, cesium-137, radon, plutonium. Environmental Health Criteria 25. Geneva, Switzerland: World Health Organization (1983) ]

鉱物性の土壌では、セシウムは深くへは移動しないようです。
ヨウ素は半減期が8日間らしいので、地下水脈へ到達する前に減ってしまうかな。
表面水を使っている水道ではフォールアウトの影響を多少受けてるようですけど、深い井戸の地下水は影響が少なそうです。
http://www.city.shimotsuke.lg.jp/hp/menu000006700/hpg000006642.htm

ちなみに、ビールって醸造に1ヶ月くらいかかるらしい。
水が本気で危なくなっても、調理に水が不要な芋を食って、ビール飲んでれば大丈夫じゃない?
アルコールが苦手な方は、牛肉のビール煮など如何でしょう。
ミネラルウォーターは乳児のためにとっておいて、大人はビールと芋を買うべきではないか。

今後も、色々と英語文献を集めて読んでいきます。

2011/7/19追記 : ジャガイモは土壌中セシウムの移行係数が高めです。
             フォールアウト後に収獲されたものは買わない方が吉だということです。
             買出し騒動の時は買い占めるには良い食材だと思います。
Posted at 2011/03/29 20:48:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 放射性物質 | 日記

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