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0.42mmセミハンドメイドに0.38mmRT-1を装着して1週間色々試してみて分かってきました。
（0.38mmの楽器は足部管ジョイント採寸のために三響に預けてある）

この頭部管、カタログの通り、低音がメチャメチャに出る。
吹き込んで行ってもオクターブ上に行かずに、音量、音のパワー、迫力を出せます。
さらに行くと音色が割れてきて、まるでフルートではないような音になります。
これは美しくないけど、吹いていて楽しい。
ワーグナーがベーム式円筒管銀製フルート奏者に言ったように、
「それはフルートではなく大砲」　と言われそうである。

反応性も良くて、速いパッセージのタンギングにも響きがついてきます。
上手くなった気分です。（これまで使っていた頭部管が旧式だったということか）

ただし、音色が暗くて、同じピッチでも低く聞こえる。
気持ち良い高音の抜けが必要なオブリガートやメロディには向かなさそうです。
でも、高音が鳴らしにくいわけではありません。

高音域では少し渦的な音が出やすくて、気を付けないと低音の運指で倍音を出しているようなニュアンスです。
自然と内吹きするようなリッププレート形状になっているんじゃないかな。
意図的に外吹きするようにすると、癖が少なくなります。
ただし、低音の独特の特性も少なくなってしまいますが。

次は、RT-3を買ってみよう。
フルート工房三響が近所にあれば、すぐに買いに行くんだけど。